公開日: 2026-02-06
この記事では、現在日立製作所の株価はいくらかとどの位置にあるのかを確認したうえで、直近の決算内容や業績の変化を分かりやすく整理します。あわせて、AI・デジタル、エネルギー、インフラといった成長を支える事業要因や、証券会社・アナリストによる今後の株価見通しを紹介します。さらに、投資を検討するうえで無視できないリスク要因にも触れ、国内外の投資家が注目しているポイントを踏まえながら、日立製作所の株価が今後どう動く可能性があるのかを解説します。

日立製作所の株価はいくら:最新株価水準
2026年2月時点の日立製作所(銘柄コード:6501)の株価は、5.100円台〜5.200円台の水準で推移しています。
例えば、2026年2月5日の終値は5.160円であり、2月6日朝の取引では5.269円前後まで上昇しているデータがあります。
前日終値(2/5):約5.160円
2/6朝のリアルタイム株価:始値5.206円、高値5.270円、安値5.171円付近
年間の値動きレンジでは、最安値は約2.590円、最高値は約5.555円と広い値幅を形成しています。
このように株価は5.000円台中盤での推移が続いており、直近の市場環境では5.000円前後が中心値となっています。なお株価は市場の需給や投資家心理、決算発表などにより変動しますので、リアルタイムの証券会社情報等での確認が必要です。

直近の業績ハイライト(最新情報)
● 第3四半期決算の内容と市場の反応
日立製作所(6501)は、2025年度第3四半期(2025年4月~12月期)連結決算を発表しました。売上収益は2兆7.143億円と前年同期比で増加し、主要な財務指標がいずれも堅調な内容となりました。具体的には、調整後EBITA(営業利益ベース)も3.462億円まで伸び、コアフリーキャッシュフローは2.891億円と大幅増加しています。これらは 第3四半期としての過去最高水準となりました。
海外アナリストの決算トランスクリプトでも、日立の第3四半期売上高2.71兆円がアナリスト予想を上回ったことが明らかになっています(予想比約4.4%上振れ)。これにより、発表後の時間外取引では株価が約5%超上昇する場面も見られ、投資家の期待感が強い内容でした。
一方で、1株当たり利益(EPS)は36.73円と、市場予想の39.36円をやや下回りましたが、売上成長に対する評価が強く、株価にはプラス寄与する面がありました。
● 通期業績予想の上方修正と自社株買い
日立はこの決算発表に合わせて2026年3月期の通期業績予想を上方修正しました。特に、調整後営業利益予想は従来比で引き上げられ、市場コンセンサスを上回る水準への修正が確認されています。加えて、上限1.000億円までの自社株買い枠を設定し、2026年4月末まで取得を進める方針 が示されています。こうした材料が評価され、株価は決算発表後に反発して取引されました。
● 過去パフォーマンスと株価リターン
過去1年間の日立製作所株の値動きでは、大幅な上昇が見られました。2025年初めから2026年初頭までに株価は底値圏から回復し、大きなリターンを出した局面もありました(50%近い上昇幅を記録した期間も存在するという市場統計があります)。このように、業績改善と成長期待が株価に反映された局面が過去にも見られます。
成長を支えるポジティブ要因
① 事業ポートフォリオの強さと戦略
日立製作所は、複数の成長ドライバーを有する企業として評価されています。中核となるのが デジタルサービス事業「Lumada」 を中心としたAI・データビジネスで、生成AIから「エージェントAI」、さらに現場作業自体を高度化する「フィジカルAI」へと進化する戦略が進行中です。このAI戦略は、社会インフラ(エネルギー、モビリティ、産業機器など)に直結するソリューション「HMAX by Hitachi」の提供へとつながっています。2026年度には、Lumada 3.0の体制強化に向けた組織再編・グローバル展開の強化が進められており、AI技術を社会インフラの変革に結びつける取り組みが加速しています。
このように、IT(情報技術)・OT(制御技術)・プロダクト(製造・設備)を統合した事業体制が、他社にない競争力の源泉となっています。特にデータ駆動型ソリューションは、既存の機械・インフラ資産と結びつくため、相乗効果が大きく期待されています。
② アナリスト評価と投資家コンセンサス
2026年2月時点の市場では、証券アナリストによる評価は 全体として強気傾向 が続いています。複数の大手証券会社が日立製作所株に対して「買い(強気)」評価を維持しており、目標株価を引き上げる動きも見られます。例えば、ある米系証券では目標株価を 6.000円→6.100円へ引き上げた との報道があり、また欧州系証券でも 5.800円→6.600円へ引上げられた例があります。
一方で、コンセンサス平均では 約5.665円前後 の予想目標株価が示されており(最高値約6.600円、最低値約4.513円)、アナリスト間でも幅はあるもののポジティブな見方が多い状況です。
このようなアナリスト評価は、事業基盤の強さや中期成長戦略が市場で評価されている現れといえます。
③ 中期成長予想と戦略的方向性
日立は現在、「Inspire 2027」という中期経営計画のもと、デジタル・エネルギー・モビリティ領域といった成長セグメントに注力しています。この計画では、Lumadaの売上比率を高めることや、利益率(Adjusted EBITA率)の向上など、業績成長を構造的に強化することが明確に打ち出されています。
具体的には、Lumada事業自体のグローバルな展開と、事業ユニットの統合・強化による デジタルDXソリューションの提供力向上 が掲げられており、これが中期的な成長予想の根拠になっています。
④ マクロ環境の追い風
日立が事業を展開する 社会インフラ分野(電力網、送配電システム、鉄道・モビリティなど) は、世界的なエネルギー転換・デジタル化の潮流の中で需要が強く、これが中長期の追い風となっています。特に再生可能エネルギー導入、電力網の強靭化、交通インフラのスマート化といったテーマは、日立の提供するソリューションと高度に一致しています。
また、AIを含むデジタル技術の社会インフラへの統合が進む中で、政策需要も拡大しており、環境・社会・ガバナンス(ESG)投資の観点からも評価されやすいという側面があります。
今後の株価予想(アナリスト見通し)
日立製作所(6501)の今後の株価見通しについて、アナリスト評価や市場コンセンサスをもとに整理すると、全体としては中長期的な成長余地が期待されています。
● 目標株価(アナリスト平均)
アナリストによる12か月の平均目標株価は約5.665円前後との予想が出ています。これは現在の株価水準(5.200円台前後)より上方向の余地があるという見方です。予想の最高値は約6.600円、最低値は約4.513円と幅はあるものの、中央値はプラスを示しています。
この背景には、決算での売上高の増加や上方修正の動きがあり、通期業績予想が改善したことが株価評価にも反映されています。実際、直近の決算では調整後営業利益が市場予想を上回り、通期利益予想も上方修正されました。
● 大手証券による個別評価(例:ゴールドマン・サックス)
海外の大手証券でも、AI・データセンター向けインフラ機器の需要拡大などを背景に、日立株の目標株価を引き上げる動きが見られます。例えば、ゴールドマン・サックスが目標株価を5.900円に引き上げたという報道があり、これは同社がAI関連ハードウェアやサービス事業の成長を評価したものです。
こうした引き上げは、企業の成長戦略(デジタルサービス、社会インフラ、AI関連事業)に対するポジティブな評価が背景にあります。
● 中期的成長予想(EPS・収益)
グローバルな株式分析サイトの予想では、EPS(1株利益)は年平均で12%近く増加、売上高も年平均で7%台の成長が期待されるという見通しがあります。これに伴い、ROE(自己資本利益率)も3年後に15%超に改善する可能性が示唆されています。
このような成長予想は、中期的な収益基盤の拡大につながるという見方から、株価評価にプラスの影響を与える可能性があります。
● 米国ADRの評価
米国市場で取引されるADR(HTHIY)でも「Strong Buy(強気買い)」評価が出ており、12か月の平均目標株価は39.33ドル前後というレーティングがあります。これは米ドルベースでの投資家評価が強気であることを意味します。
投資リスクと注意点
日立製作所(6501)は多面的な成長余地が期待される一方で、投資判断をする際にはいくつか重要なリスク要因にも注意が必要です。これらのリスクは、業績や株価の変動に大きく影響する可能性があります。
1. 事業構造・セグメント別の弱さ
日立は広範な事業ポートフォリオを持つ反面、一部の事業が弱いパフォーマンスにあることが株価リスクにつながっています。
具体的には、海外のストレージ事業において販売が低迷しているという状況があります。顧客側のIT投資抑制の影響で売上が伸び悩み、この分野の売上目標が下方修正されました。これがDSS(デジタルシステム&サービス)部門全体の受注や売上にも重荷となっており、利益面での圧迫要因になっています。日立はプロジェクト管理の改善や事業再構築によって利益目標の達成を図っていますが、弱い事業が足を引っ張る可能性は残っています。
さらに、グローバル競争環境ではストレージや中堅ITハードウェア市場で他社との競争が激しく、これが長期的な収益成長の重しになる懸念があります。
2. マクロ経済・為替の影響
日立の事業は日本だけでなく海外市場での売上比率が高いため、世界経済の動向が株価に与える影響も大きいです。特に、以下の点がリスクとして意識されます:
為替変動リスク:円高が進行すると、海外売上の円換算額が減少し、業績や利益率に悪影響を与える可能性があります。
世界景気の減速:データセンターや交通インフラ、産業機械といった分野は設備投資に依存するため、景気後退下では需要が一時的に落ち込むことがあります。
政策リスク:海外での大型インフラ投資や政策支援が停止・変更されると、収益計画に影響が出るリスクがあります。
こうしたマクロ要因は、業績だけでなく投資家のリスク許容度にも影響を与え、株価のボラティリティ(変動幅)を高める可能性があります。
3. 評価倍率・株価の割高感
市場では日立株の評価倍率(PERなど)が他の伝統的な日本企業と比べてやや高めであるとの指摘があり、これもリスクとして認識されています。評価倍率が市場平均より高い場合、期待が大きく織り込まれているため、期待に沿わない決算や成長鈍化が出ると株価が大きく下落しやすくなるという性質があります。
4. セグメント特有の変動と競争
日立の多様なセグメントには、それぞれ固有のリスクがあります。プロジェクト単位で収益が変動しやすい鉄道・モビリティ、発注規模によって収益が大きく変わるエネルギー・グリッド事業など、収益が一定しにくい性格の事業も存在します。これが決算期ごとの業績推移に波を作る要因にもなり得ます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日立製作所の現在の株価はいくらですか?
日立製作所(6501)の株価は、直近では5.000円台前後で推移しています。株価は日々変動するため、正確な数値は証券会社のリアルタイム株価や取引所情報で確認することが重要です。
Q2. 日立製作所の株価は今後上がる可能性がありますか?
中長期的には、AI・デジタル事業(Lumada)やエネルギー、社会インフラ分野の成長を背景に、上昇余地があると見るアナリストが多い状況です。実際に、複数の証券会社が目標株価を引き上げている点はプラス材料といえます。ただし、株価は景気や市場環境によって左右されるため、必ず上昇するとは限りません。
Q3. 日立製作所の株は今が買い時ですか?
「買い時」かどうかは、投資期間や目的によって異なります。
長期投資では、成長事業を持つ点や安定したインフラ収益が評価材料になります。一方、短期的には決算発表や相場全体の動きによって株価が大きく変動する可能性があるため、タイミングには注意が必要です。
Q4. 日立製作所の株価が下がるリスクは何ですか?
主なリスクとしては、
世界景気の減速
円高などの為替変動
一部事業(IT・ストレージ関連など)の業績悪化
株価が期待を織り込みすぎている場合の調整
などが挙げられます。好材料だけでなく、こうしたリスクも考慮することが大切です。
Q5. 日立製作所は配当や株主還元も期待できますか?
日立製作所は、安定した配当と自社株買いを組み合わせた株主還元を重視しています。業績が堅調に推移すれば、今後も継続的な還元が期待されますが、最終的な配当額は業績や経営判断によって決まります。
Q6. 日立製作所の株は長期投資向きですか?
社会インフラ、エネルギー、デジタルといった中長期成長が見込まれる分野に強みを持つ企業であるため、長期投資向きと考える投資家は多いです。ただし、短期的な値動きは大きくなることもあるため、分散投資や時間分散を意識した運用が望ましいでしょう。
結論:日立製作所の株価はいくら
日立製作所の株価は直近で5.000円台を回復しており、業績の改善やAI・デジタル、エネルギー、社会インフラといった成長テーマが株価を下支えしている状況です。実際に、通期業績予想の上方修正やアナリストによる目標株価の引き上げも見られ、中期的にはさらなる上昇余地が期待されています。一方で、世界景気の減速や為替変動、一部事業の伸び悩みといった不透明要因も残っているため、楽観しすぎずリスクを意識した投資判断が重要と言えるでしょう。
免責事項:この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。