公開日: 2025-11-05
10月のADP
2025年5月11日(水)
前回: -32k 予測: 24k
ADP雇用統計によれば、米国企業は9月に3万2000人の雇用を削減した。これは市場予想(増加2万4000人)を大幅に下回る驚くべき減少であり、米国雇用市場が急速に弱まっているとの懸念が高まっている。前月の数字は-32.000人(改定値)であり、2か月連続で雇用が減少したことになりる。
ADP雇用統計がこれほどまでに悪化した背景には、9月に始まった政府閉鎖の影響が指摘されている。政府閉鎖により労働統計局(BLS)は閉鎖されたままであり、今週も公式の政府雇用統計(非農業部門雇用者数)が発表できない見込みだ。このため、ADP雇用統計は現在、米国雇用市場の健全性を測るほぼ唯一の公式に近い指標となっている。
ADPは、「今回のマイナス数字は最近改訂されたBLSデータの影響が大きい」としつつも、「傾向は変わっておらず、ほとんどのセクターで雇用創出の勢いは引き続き失われている」と厳しい見解を示した。

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