公開日: 2026-08-12
更新日: 2026-08-12
2026年8月12日の楽天グループ株(4755)は大幅下落し、一時745円まで下落しました。取引量は約6,792万株と、平均出来高約1,427万株を大きく上回り、決算発表を受けた売りが集中したことが分かります。
今回の急落は市場全体の下落だけでは説明しにくく、8月10日に発表された決算への失望感が主因とみられます。第2四半期は売上高が前年同期比11.6%増、純利益も黒字転換した一方、楽天モバイルは赤字が続き、2026年には約2,000億円のネットワーク設備投資を予定しています。
つまり、「業績は改善しているものの、モバイル事業の赤字と巨額投資負担がなお重い」との見方が強まり、株価の急落につながったと考えられます。日経225が小幅な下落にとどまる中で楽天株の下げが目立ったことも、個別材料の影響の大きさを示しています。

楽天グループの2026年1~6月期決算では、売上収益が1兆3,090億円と前年同期比12.9%増、営業利益は504億4,000万円と前年同期の66億1,000万円の赤字から黒字へ転換しました。全体としては増収・営業黒字化を達成しており、業績改善そのものは確認できます。
一方、親会社の所有者に帰属する最終損益は109億4,100万円の赤字となりました。固定資産の減損損失が発生したことが主因で、最終赤字が続いた点が投資家の警戒感につながりました。
さらに市場予想との比較では、営業利益504億円が予想708億円を大きく下回ったことがネガティブ視されています。売上高が伸びても利益の改善が市場期待に届かなかったことで、「決算内容は改善しているが、株価が織り込んでいたほど強くない」と受け止められました。

楽天グループは2026年1~6月期に営業利益504億円の黒字となり、前年同期の66億円赤字から大幅に改善しました。しかし、8月12日の株価は終値745円、前日比13.77%安まで急落。市場は単純な黒字転換よりも、利益の中身や今後の負担を重視しました。
主な要因は、市場予想との乖離です。4~6月期の営業利益は約200億円まで増加したものの、コンセンサスを約140億円下回りました。さらに、物流関連で約170億円の減損損失を計上しており、固定資産の減損等は合計170億円に達しています。
一方で、会社側は第2四半期のEBITDAが1,153億円と過去最高、親会社帰属四半期利益も77億円の黒字と説明しています。つまり、今回の急落は「業績が全面的に悪化した」というより、好材料がすでに株価へ織り込まれていた一方、市場期待を下回る利益と減損、今後の投資負担が売り材料になったと見るのが適切です。
楽天モバイルは改善が続いており、2026年6月末の全契約回線数は1,075万回線と前年同期比178万回線増加しました。売上収益も前年同期比11.9%増の1.013億円まで拡大しています。
一方、モバイル事業は依然として大きな投資負担を抱えています。2026年度もネットワーク関連を中心に2,000億円規模の設備投資を計画しており、通信品質や5Gエリアの改善を進めるほど、短期的には減価償却費や資金負担が重くなります。直近の四半期でもネットワーク関連設備投資は393億円に達しました。
また、楽天モバイルのNon-GAAP営業損失は第2四半期に323億円と、前年同期からは改善したものの、なお赤字が続いています。一方でEBITDAは59億円の黒字となっており、収益改善の兆しは明確です。
そのため、今回の株価急落では「契約者増加」というプラス材料よりも、モバイル事業の本格的な営業黒字化までに必要な追加投資と資金負担を市場が警戒した可能性があります。今後は、回線数の増加だけでなく、投資を吸収しながら営業利益をどこまで改善できるかが重要な焦点になります。
2026年度第2四半期は、インターネットサービス、フィンテック、モバイルの全3事業が前年同期比で増収となりました。特定事業だけに依存せず、グループ全体で売上成長が続いている点はプラス材料です。
連結売上収益は6,655億円(前年同期比11.6%増)となり、第2四半期として過去最高を更新しました。利用者拡大や各事業の収益基盤の成長が、グループ全体の増収を支えています。
連結EBITDAは1,153億円(前年同期比11.7%増)となり、第2四半期として過去最高を記録しました。さらにNon-GAAP営業利益は420億円まで増加しており、会計上の最終利益だけでは見えにくい本業の収益力にも改善がみられます。
第2四半期の親会社帰属利益は77億円の黒字となり、2020年度第2四半期以来、約6年ぶりに黒字化しました。継続的な黒字化を実現できるかが、今後の株価評価を左右する重要なポイントです。
楽天モバイルでは契約回線数が拡大し、2026年6月末時点でMNO契約数は993万回線、全契約回線数では1,075万回線に達しました。モバイル事業の収益改善も進んでおり、今後さらに黒字化が進めば、これまで株価の重しとなってきたモバイル事業が逆に成長材料へ転換する可能性があります。
楽天モバイルは契約回線数の増加や収益改善が進んでいますが、通信品質向上のための設備投資は今後も必要です。モバイル事業は2025年度にEBITDA黒字化を達成したものの、セグメント損失はなお1,618億円あり、投資負担を吸収しながら本格的な黒字化へ移行できるかが焦点です。
楽天グループはモバイル事業への投資を続ける一方、既存の有利子負債や社債の返済も抱えています。今後の資金調達環境や金利水準によっては、支払利息や借り換えコストが増加する可能性があり、財務負担が株価の上値を抑える要因となる点には注意が必要です。2025年度も最終損益は1.779億円の赤字で、財務体質の改善は引き続き重要な課題です。
2025年12月期の決算短信では、配当支払開始予定日は「―」となっており、利益還元よりも財務基盤の強化や事業投資を優先する状況が続いています。モバイル事業の成長に資金を振り向ける必要がある一方、無配が続けば、配当を重視する投資家にとって魅力が低下する可能性があります。
今回の決算では、楽天モバイルを含む全3セグメントが増収となり、グループ全体では第2四半期の売上収益が6,655億円、EBITDAが1,153億円と過去最高を更新しました。さらに親会社帰属利益も77億円の黒字となっています。
ただし、投資家が次に確認したいのは「黒字化できるか」だけではなく、モバイル事業が継続的に営業黒字を生み、追加投資や債務負担を吸収できる段階へ移行できるかです。8月12日の株価急落を踏まえると、今後は契約回線数の増加だけでなく、モバイルの損失縮小ペースとキャッシュ創出力が重要な評価材料になりそうです。
8月12日の楽天グループ株は大幅続落し、午前11時15分時点で765.3円、前日比−11.43%まで下落しました。決算発表後の売り圧力が強く、まずは750円前後で下げ止まり、短期的に売りが一巡するかがポイントです。
今回の急落で株価がさらに下落した場合、次に意識されるのが6月につけた686円台です。750円近辺を明確に割り込むと、この安値が次の下値支持線として意識される可能性があります。一方、686円台を維持できれば、中長期的な下値固めにつながる可能性があります。
反発局面では、まず800円台の回復が重要です。今回の決算ショックを吸収して800~850円台まで戻せれば、投資家の過度な悲観が後退したと判断しやすくなります。逆に800円前後で上値を抑えられる場合は、決算への失望売りが長引く可能性があります。
楽天モバイルは回線数が増加し、グループ全体の第2四半期売上収益は6,655億円、前年同期比11.6%増と過去最高を更新しました。一方、モバイル事業は依然として赤字で、今後もネットワーク投資が必要です。したがって株価回復には、契約者数の増加だけでなく、赤字縮小と投資負担の吸収を同時に進められるかが重要になります。
主因は、8月10日に発表された決算への失望です。上期営業利益は504億円と黒字化したものの、市場予想を下回り、固定資産の減損損失によって最終損益も109億円の赤字となりました。これに楽天モバイルへの継続的な投資負担が重なり、8月12日の株価は終値745円、前日比13.77%安となりました。
必ずしもそうとはいえません。上期売上収益は1兆3,090億円で前年同期比12.9%増、営業利益も前年同期の赤字から504億円の黒字へ改善しています。第2四半期の親会社帰属利益も77億円の黒字となり、事業改善の兆しは確認できます。
はい。楽天モバイルは6月末の全契約回線数が1,075万回線まで増加し、前年同期比178万回線増となるなど成長しています。一方、通信設備への投資負担や事業赤字が残っており、投資を続けながらどこまで早く黒字化できるかが市場の焦点です。
可能性はありますが、短期的には決算失望売りが一巡するかが重要です。今後は株価だけでなく、楽天モバイルの契約回線数、ARPU、赤字縮小、設備投資額などを確認する必要があります。特にモバイル事業の収益改善が進めば、今回の下落を見直す材料になる可能性があります。
「楽天グループ株価は10%下落した理由」を整理すると、単純な業績悪化ではなく、市場予想を下回った営業利益、固定資産の減損損失、楽天モバイルへの継続的な投資負担が重なったことが大きいと考えられます。8月12日の終値は745円、前日比13.77%安となりました。
一方、上期売上収益は1兆3,090億円(前年同期比12.9%増)、営業利益は504億円の黒字となっており、事業そのものには改善も見られます。今後は、楽天モバイルの赤字縮小と設備投資をどこまで両立できるかが株価回復のポイントです。
今後の値動きを確認する際は、市場分析ツールで株価・出来高・テクニカル指標に加え、決算後の売買動向をチェックするとよいでしょう。特に750円前後で下げ止まるか、800円台を回復できるかを確認することで、短期的な需給の変化を把握しやすくなります。