2026年7月のS&P500指数のリターン:11年連続の上昇は維持できるのか?
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2026年7月のS&P500指数のリターン:11年連続の上昇は維持できるのか?

公開日: 2026-07-09   
更新日: 2026-07-09

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2026年7月のS&P500指数のリターンは、例年になく好調な推移を見せています。2015年以降、毎年7月は上昇して終了しており、2026年は12年連続の上昇が続くかどうかの直接的な試金石となります。月初めに指数がわずかにマイナスとなったため、今後は消費者物価指数(CPI)、利回り、そして第2四半期の企業業績が、このパターンが維持されるかどうかを左右するでしょう。

2026年7月のS&P500指数のリターン

主なポイント

  • S&P500指数は2015年以降毎年7月に上昇しており、2026年7月には12年連続の7月上昇となる可能性が出てきました。

  • 7月8日の終値は6月30日の水準を下回っており、記録更新はまだ確定していません。

  • 第2四半期の業績が最も強力な支援材料であり、S&P500の利益成長率は前年同期比23.3%と予想されています。

  • 株価評価が懸念材料となっており、予想PERは20.4倍で、過去10年間の平均19.0倍を上回っています。

  • 7月14日の消費者物価指数(CPI)は、この好調な流れを再び加速させる可能性もあれば、2014年以来初めてその流れが途切れる可能性もある、最初のマクロ指標となります。


S&P500指数は2014年以来、7月にマイナスになったことがありません。

これは単なる季節的な決まり文句ではありません。S&P500指数は2015年から2025年まで毎年7月を上昇して終えており、2026年には12年連続の7月上昇となる可能性もあります。

7月のリターン 備考
2025 +2.17% 連勝記録が伸びた
2024 +0.9% 狭い値幅での上昇
2023 +3.1% 力強い前進
2022 +9.1% 回復の月
2021 +2.3% 連勝記録
2020 +5.5% 回復期
2019 +1.3% わずかな上昇
2018 +3.6% 業績が支援
2017 +1.9% 低変動での上昇
2016 +3.6% ブレグジット後の回復
2015 +2.0% 連勝は始まった

前回7月に株価が下落したのは2014年で、アルゼンチンの債務不履行、ロシア関連の制裁、ポルトガルの銀行経営難、業績不振、利益確定売りなどが重なり、S&P500指数は月間で約1.6%下落しました。


2022年の動向が最も重要視されています。7月は弱気相場の年にもかかわらずプラスを維持したため、2026年はパターンが存在するかどうかを検証する年ではなく、バリュエーションリスクが最終的にそのパターンを崩せるかどうかを検証する年となります。


2026年7月はまだ連続記録に加わっていません

S&P500指数は6月30日に7.499.36で引け、7月8日には7.482.71で取引を終えました。配当金控除前の株価ベースでは、7月は0.22%ほど下落したことになります。7月の最高値更新はまだ射程圏内にあるものの、まだ更新には至っていません。


7.499.36を上回って終値を戻せば、7月は再びプラスに転じるでしょう。ハードルは低いですが、序盤の弱さは、季節要因だけで指数を押し上げられるという前提を覆すため、重要です。


市場全体の上昇は、状況も変化させています。S&P500指数は7月8日までに価格ベースで9.3%上昇しました。年初来で既に大幅に上昇している市場では、インフレ率の急上昇、利回りの急上昇、あるいは業績見通しの悪化といった事態が入り込む余地は少なくなっています。


業績は、株価上昇が季節的な要因だけではないことを証明 しなければなりません

業績が上昇要因となります。カレンダーだけでは判断で きません。


第2四半期のS&P500構成企業の利益は前年同期比23.3%増と予想されており、2四半期連続で20%を超える増益となる見込みです。売上高は12.2%増と予想されており、これが確定すれば2022年第2四半期以来の最高成長率となります。


最初の業績発表はすぐにやってきます。JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスが7月14日に決算を発表し、続いてネットフリックスが7月16日に発表します。これにより、利益の伸びが表面的な予想を超えて広がっているかどうかを、月初めに判断できることになります。


これが、7月も好調な業績が期待できる最も有力な根拠です。第2四半期の利益予想は3月末の18.8%から23.3%に上昇しており、決算発表シーズンに入って利益見通しは後退するどころか、むしろ改善しています。


ガイダンスは、この見通しを裏付けるものとなっています。第2四半期について、S&P500構成企業のうち63社がEPS(1株当たり利益)の見通しを上方修正したのに対し、下方修正した企業は48社にとどまりました。上方修正した企業の割合は57%で、過去5年間および過去10年間の平均である41%を大きく上回っています。


弱点は、セクターの集中度にあります。情報技術分野は、EPS(1株当たり利益)の見通しを44件も上方修正しており、これはFactSetの2006年以降のデータで最多のセクター数です。収益の伸びがテクノロジー分野以外にも広がると、この好調な流れはより強固なものになるでしょう。しかし、1つのセクターだけが指数を牽引するとなると、その勢いは弱まります。


評価はリスク履歴を取り除くことはでき ません

S&P500の今後12ヶ月間の予想PERは20.4倍で、過去5年間の平均19.9倍、過去10年間の平均19.0倍を上回っています。この指数は、長期的な投資を前提とした価格設定ではなく、確実な上昇を前提とした価格設定となっています。


この評価水準は、7月の好業績を阻むものではありません。むしろ、悪い経済指標が出た場合のリスクを高めます。消費者物価指数(CPI)の上昇、国債利回りの上昇、あるいは業績見通しの下方修正などは、たとえ企業収益の伸びがプラスであっても、株価収益率を押し下げる可能性があります。


3月末以降、株価が予想EPSを上回るペースで上昇しているため、リスクはより深刻です。S&P500株価指数は14.6%上昇しましたが、今後12ヶ月間の予想EPSは10.8%の上昇にとどまりました。業績は改善しましたが、株価の上昇ペースがそれを上回りました。株価収益率が高い状況では、次四半期の業績見通しも上方修正されない限り、好業績だけでは十分ではないかもしれません。 


7月14日の消費者物価指 数は最初の真の試練となります

6月の消費者物価指数(CPI)発表は、東部時間7月14日午前8時30分に予定されています。5月のCPIは前年同月比4.2%上昇しており、インフレ率は依然として高い水準にあるため、債券利回りは予想外の上昇に敏感に反応するでしょう。


インフレ率が一度発表されるだけで、7月の季節変動は11年間の歴史が回復するよりも早く弱まる可能性があります。消費者物価指数(CPI)が軟調であれば、割引率への圧力は軽減され、決算発表シーズンが市場全体の方向性を決定づける余地が広がるでしょう。逆にインフレ率が高ければ、株価評価のハードルは即座に上昇するでしょう。


原油価格の上昇は、インフレリスクを不適切なタイミングで高めています。イラン関連の緊張再燃が世界市場を揺るがす中、ブレント原油は7月8日に1バレル78ドルを突破し、5%上昇しました。原油価格の上昇はエネルギー企業の収益を押し上げる可能性がありますが、同時に、株価指数が既に割高な水準で取引されている状況下で、インフレリスクを再び高める要因にもなり得ます。


7月後半の注目ポイ ントは5つのシグナル

7月が今シーズンの勝利となるか、それとも2014年以来の不振となるかを決定づける5つの指標が、今後注目されます。 

信号 現在の状況 その意味
7月のリターン 約-0.22% 連勝記録には巻き返しが必要
損益分岐点 7.499.36 プラスの7月はここから始まります
第2四半期の業績 予想+23.3% ガイダンスは評価を裏付けるものでなければならない
予想PER 20.4倍 失望する余地が少なくなる
消費者物価指数 7月14日 最初のマクロテスト

消費者物価指数(CPI)が安定し、金利上昇が止まり、企業業績見通しがテクノロジー分野以外にも広がる場合、7月の上昇基調は維持されるでしょう。明確なラインは、7.499.36を上回れば7月はプラス圏を維持しますが、それを下回ればS&P500は2014年以来初めて7月の上昇基調を終えることになります。つまり、2026年7月のS&P500指数のリターンがプラスに転じるかどうかは、この水準が一つの目安となります。


よくあ る質問

S&P500指数は過去11年間、 毎年7月に上昇し続けているのですか?

はい。S&P500指数は2015年から2025年まで毎年7月を上昇して終え、11年連続の上昇を記録しました。2026年7月も上昇すれば、この記録は12年に延びます。逆に7月が下落すれば、2014年以来初めてこの記録が途絶えることになります。


2026年7月時点でのS&P500指数のリ ターンはどのくらいですか?

7月8日までの時点で、S&P500指数は価格ベースで7月中に約0.22%下落しました。同指数は6月30日に7.499.36、7月8日に7.482.71で取引を終え、月間はわずかにマイナスとなったものの、ほぼ均衡状態を維持しています。


S&P500指数は2026年7月に再び上 昇しましょうか?

はい、可能です。ただし、基準となるのは単に終値がプラスであることだけではありません。7.499.36を上回れば7月の最高値を維持できますし、業績見通しが改善すれば、季節的な反発よりも説得力のある回復となるでしょう。


2026年にS&P500指数の7月の連勝記録 を途絶えさせる要因は何でしょうか?

消費者物価指数(CPI)の上昇、国債利回りの上昇、業績見通しの下方修正、あるいはテクノロジー分野に集中した狭い範囲での株価上昇などが、この流れを断ち切る可能性があります。指数がこのパターンを終わらせるために、大幅な売り浴びせは必要ありません。7.499.36を下回って終値をつければ十分でしょう。


S&P500指数が7月に好調なのはなぜ ですか?

7月は、第2四半期の決算発表シーズン、上半期の勢い、四半期末後の新たなポジション調整といった恩恵を受けることが多いです。最近の好調な流れは異例なほど長く続いているため、2026年7月は、こうしたパターンが存在するかどうかよりも、株価評価が依然としてそれを支えられるかどうかが重要となります。


7月の連勝記録は7.499.36に かかっています

7月14日の消費者物価指数(CPI)発表がまず行われます。続いて、より大きな試練となる業績見通しが発表されます。それは、S&P500指数が季節的な要因による割高感を1ヶ月を超えて維持できるかどうかという点です。7月の終値が7.499.36ポイントを上回れば、12年連続の上昇が続きます。下回れば、2014年以来初めて連続上昇が途絶えることになります。最終的な2026年7月のS&P500指数のリターンは、こうした複合的な要因によって決定されるでしょう。

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