グロース株ランキング|今注目すべきTOP10
简体中文 繁體中文 English 한국어 Español ภาษาไทย Bahasa Indonesia Tiếng Việt Português Монгол العربية हिन्दी Русский ئۇيغۇر تىلى

グロース株ランキング|今注目すべきTOP10

著者: 高橋健司

公開日: 2025-12-02

グロース株とは、売上や利益が市場平均より速いペースで成長している企業の株を指します。市場からの将来期待が大きいため、PER(株価収益率)が高く評価されることも多いのが特徴です。


2025年は、AI・半導体・クラウド・再生エネルギーなど拡大が続く分野が多く、成長企業が投資家から強く注目されています。金利の変動はあるものの、構造的に成長する企業には中長期の買い需要が集まりやすい環境です。


本記事では、グロース株ランキングは、

  • 売上成長率

  • EPS(1株利益)の伸び

  • テーマ性(AI、SaaS、医療など)

  • 今後の成長シナリオ

といった複数の基準をもとに作成し、「これから伸びる可能性の高い企業」を厳選して紹介します。

グロース株

グロース株ランキングTOP10

1位 NVIDIA(NVDA) — セクター:AIチップ / データセンター

  • 売上成長:FY2025で四半期ベースで前年比+78〜262%(四半期による)など超高成長を記録。

  • 株価推移の概要:AIブームで2024–2025にかけて大幅上昇→調整局面あり。

  • 成長理由:生成AI向けGPU需要とデータセンター需要の急増、製品ポートフォリオの急拡大。


2位 Microsoft(MSFT) — セクター:クラウド / AIプラットフォーム

  • 売上成長:FY2025 通期で**約+15%**の増収、Azureは高二桁成長(例:+34%等)。

  • 株価推移の概要:クラウド/AI好調で安定的に上昇。ディフェンシブ性も兼備。

  • 成長理由:AzureやAIサービスの拡大、企業向けソリューションの継続的需要。


3位 Amazon(AMZN) — セクター:クラウド(AWS)/コマース

  • 売上成長:直近12か月ベースで約+11%(2025年)程度の増収。AWSは再加速の兆し(四半期で+20%等の報告あり)。

  • 株価推移の概要:2025年は再評価進行、クラウド期待で上値余地あり。

  • 成長理由:AWSのインフラ拡大とクラウド需要、eコマースの底堅さ。


4位 Snowflake(SNOW) — セクター:クラウドデータプラットフォーム(SaaS)

  • 売上成長:FY2025で高成長を維持、トレーリング12ヶ月のリテンションや大型顧客増加が強み(Net revenue retention ~126%等)。

  • 株価推移の概要:成長期待でボラティリティ高めだが長期トレンドは上向き。

  • 成長理由:データクラウド需要、企業のAI/データ活用拡大による製品浸透。


5位 AMD(Advanced Micro Devices) — セクター:半導体(CPU/GPU)

  • 売上成長:2025年に向けて前年比20〜30%台の増収見通し(四半期レンジによる)。

  • 株価推移の概要:製品サイクルとデータセンター需要に連動して上昇・変動。

  • 成長理由:データセンター向けCPU/GPU製品の強化、顧客獲得。


6位 東京エレクトロン(8035) — セクター:半導体製造装置(日本)

  • 売上成長:2025年3月期 売上前期比+約25.6%(FY2025報告)。

  • 株価推移の概要:半導体投資サイクルに合わせて堅調な上昇。

  • 成長理由:半導体需要回復(メモリ・ロジックとも)で装置需要が拡大。


7位 KEYENCE(キーエンス) — セクター:自動化センサー・工場向け機器(日本)

  • 売上成長:直近四半期で前年同期比+約9%前後の増収を継続。高利益率。

  • 株価推移の概要:高収益性を背景に長期的に堅調。ボラティリティは比較的小さい。

  • 成長理由:工場自動化・検査需要の拡大、海外展開の深化。


8位 FAST RETAILING(ファーストリテイリング / ユニクロ) — セクター:小売(グローバルアパレル)

  • 売上成長:最新決算で通期売上+約10%、事業利益も増加。既存店・海外が牽引。

  • 株価推移の概要:ブランド力と海外展開で安定的に評価される。

  • 成長理由:海外ユニクロの拡大、商品・マーケティングでの実需取り込み。


9位 Shopify(SHOP) — セクター:eコマース / SaaS(商取引プラットフォーム)

  • 売上成長:2025年Q3で**約+30%台(四半期)**の高成長を記録。GMVも大幅増。

  • 株価推移の概要:eコマース回復局面で強い上昇トレンド。短期の変動あり。

  • 成長理由:中堅〜大手企業の導入拡大、Merchant Solutions拡大で収益性改善。


10位 Tesla(TSLA) — セクター:電気自動車(EV) / エネルギー

  • 売上成長:2025年Q3では前年同期比+約12%(四半期)等、地域差あり。

  • 株価推移の概要:配当無・成長期待でボラティリティ大。市場センチメントに敏感。

  • 成長理由:EV市場での販売拡大・ソフトウェア収益、海外の需要回復(地域差あり)。


セクター別

1.AI・半導体

  • 伸びている理由

    生成AIや大規模モデルの普及でGPU/アクセラレータやAI向けインフラ需要が急増。AIサービスの商用化により企業の投資(データセンター増設、専用ハード導入)が続いている。

  • 成長の源泉

    データセンター向けハード(GPU/TPU)、AI推論/トレーニングサービス、AI用途のソフトウェア最適化やIP供給。

  • 主要指標(投資家が見るべき点)

    売上成長率(データセンター部門)、データセンター向け受注・バックログ、製品マージン、R&D投資、顧客の導入実績。

  • サブテーマ例

    GPU設計、専用AIチップ、半導体製造装置、AIクラウドサービス。

  • リスク

    過度な期待によるバリュエーション膨張、サプライチェーン混乱、技術の陳腐化(新アーキテクチャの登場)。


2.クラウド / SaaS

  • 伸びている理由

    企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)でクラウド移行・SaaS採用が加速。AIの導入でクラウド上のデータ処理・モデル運用需要が拡大。

  • 成長の源泉

    サブスクリプション収入、アップセル(高機能プラン・追加モジュール)、大口顧客の継続課金。

  • 主要指標

    ARR(年間経常収益)、NRR(Net Revenue Retention)、CAC(顧客獲得コスト)とLTV(顧客生涯価値)、粗利益率。

  • サブテーマ例

    データ基盤サービス(データレイク/データウェアハウス)、企業向けAIプラットフォーム、コラボレーションSaaS。

  • リスク

    競争激化による価格競争、顧客解約(チャーン)の急増、資金調達環境の悪化。


3.ヘルスケア / バイオ

  • 伸びている理由

    高齢化・個別化医療(Precision Medicine)・AI診断の進展、バイオテクノロジーの商業化が進む。規制承認を得たソリューションは高収益化が期待できる。

  • 成長の源泉

    新薬・治療法の上市、医療機器の採用拡大、診断プラットフォームの定着。

  • 主要指標

    試験フェーズの進捗(臨床データ)、承認リスクとタイムライン、提携/ライセンス収入、保険償還の見通し。

  • サブテーマ例

    遺伝子治療・RNA医薬、バイオシミラー、医療用AI診断、デジタルヘルス。

  • リスク

    臨床試験失敗の確率、承認遅延、コスト高、保険償還の不確実性。


4.グリーンエネルギー

  • 伸びている理由

    脱炭素政策、再エネ導入の加速、EV普及によるインフラ需要(蓄電池・充電設備)が拡大。政府の補助金や長期契約が追い風。

  • 成長の源泉

    太陽光・風力発電設備の導入、蓄電池の導入・更新、エネルギーマネジメントサービス。

  • 主要指標

    設備導入量(MW)、受注残、契約単価、プロジェクトの稼働率(CF)、補助金・政策の継続性。

  • サブテーマ例

    バッテリー製造、再生可能発電設備、EV充電インフラ、グリッド最適化ソフト。

  • リスク

    政策依存度が高い点、原材料価格(ニッケル・リチウム等)の変動、インフラ整備の遅れ。


5.フィンテック

  • 伸びている理由

    デジタル決済・IoT・クラウド会計の普及、銀行や保険のデジタル化により新たな決済・融資・資産管理サービスが成長。規制の整備でビジネス化が進む地域も多い。

  • 成長の源泉

    決済手数料収入、サブスクリプション型の金融プラットフォーム、与信データ活用による貸付や保険の拡大。

  • 主要指標

    TPV(Total Payment Volume)、アクティブユーザー数、取引あたりの収益、貸倒率(融資系の場合)。

  • サブテーマ例

    モバイル決済、BNPL(後払い)、デジタルバンク/ネオバンク、企業向け決済プラットフォーム。

  • リスク

    規制対応コスト、セキュリティ/不正リスク、競合(大手IT企業)が参入するリスク。


投資戦略:グロース株の賢い選び方

グロース株の賢い選び方グロース株を選ぶ際には、まず 売上成長率やEPS(1株利益)の成長率が安定して伸びているかを確認することが重要です。単年だけの急成長ではなく、複数年にわたり継続的に増収増益が続いている企業ほど、長期的な株価上昇につながりやすい特徴があります。また、市場の期待がすでに株価に織り込まれている場合もあるため、成長率が実際の業績と乖離しすぎていないかをチェックすることも大切です。


次に、チャートを用いたトレンド確認も欠かせません。中長期線(50日線・200日線)が上向きで、株価がそれらの移動平均線を上回って推移している場合、強い上昇トレンドが形成されている可能性があります。逆に、移動平均線を割り込んで弱含む局面では、いったん様子を見るという判断も効率的です。トレンドに逆らわず、強い銘柄に資金を乗せるという姿勢が、グロース株投資では特に有効です。


また、投資戦略は 長期と短期で大きく異なる点も理解しておく必要があります。長期投資では、企業の成長ストーリー・事業拡大の余地・市場の構造的変化を重視し、多少の調整局面があっても保有を継続することが多いです。一方、短期のスイングトレードでは、四半期決算やテーマ性による値動きの速さを活用し、数日〜数週間で利益確定を狙うため、より細かなチャート分析やニュースのチェックが求められます。


最後に、グロース株特有のリスクも理解しておく必要があります。成長企業は将来期待が大きいため、株価変動が大きい傾向があり、悪いニュースや決算の失望で急落するケースもあります。また、金利上昇局面では企業の将来価値が割り引かれるため、株価が下落しやすいという特徴もあります。これらのリスクを考慮し、分散投資や損切りラインの設定など適切なリスク管理を行うことが、グロース株投資を成功させる鍵となります。


よくある質問(FAQ)

Q1:グロース株とバリュー株の違いは?

グロース株は、売上や利益が将来大きく伸びると期待されている企業の株を指し、市場から高い成長性を評価されているため、PER(株価収益率)が高くなる傾向があります。一方、バリュー株は、企業の実力に比べて株価が割安と判断される銘柄で、財務基盤が安定していることが多いです。簡単に言えば、グロース株は「成長への期待で買われる株」、**バリュー株は「割安さと堅実性で買われる株」**という違いがあります。


Q2:金利上昇局面でグロース株は不利?

一般的には金利上昇局面ではグロース株は不利とされています。理由は、グロース株は将来の成長を織り込んだ株価であるため、金利が上がると将来価値が割り引かれ、株価が下落しやすくなるからです。また、企業の資金調達コストが上昇することも成長投資の負担になります。ただし、AI・半導体・クラウドなど構造的な成長テーマに乗る企業は、金利上昇時でも買いが入り続ける場合があります。


Q3:長期保有と短期トレード、どちらに向いている?

グロース株は本来、企業の成長シナリオが価値の源泉であるため、長期保有と非常に相性が良い資産です。中長期で大きく伸びる企業ほど、時間とともに株価も上昇しやすいからです。一方で、テーマ性が強くニュースにも反応しやすいため、短期トレードでも値幅を取りやすい特徴があります。どちらが良いかは投資スタイル次第ですが、長期なら業績の継続性、短期ならチャートや出来高を重視するのがポイントです。


Q4:初心者でも購入して大丈夫?

初心者でも購入できますが、価格変動が大きい点には注意が必要です。グロース株は期待値で買われるため、好材料で急騰する一方、決算の失望や金利動向で急落する場合も少なくありません。初心者が始める場合は、

  • 業績が安定している大型のグロース株を選ぶ

  • 分散投資を行う

  • 損切りラインを明確にする

といった基本的なリスク管理を徹底することが大切です。また、少額から経験を積むことで、値動きへの慣れや判断力も向上します。


結論

本記事では、グロース株ランキングを示し、投資するメリットと注意事項を詳しく解説しました。


今後のグロース株市場は、AI・半導体を中心としたテクノロジー分野の成長が引き続き市場を牽引する見通しです。世界的に企業のデジタル化(DX)が加速しており、クラウド、サイバーセキュリティ、データセンターなどの需要も長期的に拡大が続くと考えられます。


さらに、日本株全体に対しても海外投資家からの評価が改善しており、構造改革や収益改善を背景に日本のグロース企業が再評価される流れが続いています。


ただし、グロース株は値動きが大きい資産であるため、テーマの強さに期待できる一方で、金利動向や決算によって急落するリスクもあります。したがって、分散投資とリスク管理を徹底しながら、成長テーマの波に乗ることが重要です。


免責事項: この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。