公開日: 2026-09-02
更新日: 2026-09-02
2026年9月2日の東京市場で、住友金属鉱山株価は暴落しました。株価は一時10,490円前後まで下落し、前日比855円安となるなど、金関連・非鉄金属株への売りが強まりました。
主な要因は、長期金利の上昇による金価格の下落です。米10年債利回りが4.79%台まで上昇したことで、利息を生まない金の投資魅力が低下し、金価格は下落基調となりました。

住友金属鉱山は金鉱山事業を手掛けているため、金価格の下落が収益期待の低下につながり、投資家の利益確定売りが広がりました。金価格は9月1日に約4,328ドルまで下落し、3営業日連続の下落となっています。
今後は、米長期金利の動向や金価格の反発が、住友金属鉱山株の回復を左右する重要なポイントになりそうです。
| 項目 | 内容 |
| 銘柄 | 住友金属鉱山(5713) |
| 市場 | 東証プライム |
| 9月2日株価 | 約10,490円 |
| 下落幅 | ▲1,110円 |
| 主な下落要因 | 金価格下落・米長期金利上昇 |
| 関連銘柄 | 三菱マテリアル、DOWAホールディングス、AREホールディングス |

今回の住友金属鉱山株価は暴落の背景には、金価格の下落があります。その大きな要因の一つが、米長期金利の上昇による金投資魅力の低下です。
米長期金利上昇
利息を生まない金の保有コスト上昇
債券など利回り資産への資金移動
金売りが拡大
金関連銘柄(住友金属鉱山など)への売り圧力増加
2026年9月2日時点では、米10年債利回りは4.79%台〜4.80%付近まで上昇しました。背景には、中東情勢悪化による原油価格上昇やインフレ懸念、FRBによる追加利上げ観測の高まりがあります。
特に市場では、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が強まり、金利上昇圧力が継続しています。市場参加者はFRBの追加利上げ確率を約67%程度織り込んでおり、金利低下期待が後退したことが金価格の重しとなっています。
金(XAUUSD)は9月初旬に調整が進み、9月1日の終値は約4,328ドルまで下落しました。OANDAのデータでは、金価格は3営業日連続の下落となり、米長期金利上昇によって「利息を生まない資産」である金の魅力が低下したことが売り材料になったとされています。
また、9月2日の取引ではスポット金が一時4,304ドル前後まで下落し、約3週間ぶりの安値水準となりました。米ドル高や米国債利回り上昇も金価格を圧迫しています。
住友金属鉱山は、金・銅・ニッケルなどの資源価格の影響を受けやすい企業です。特に金価格上昇局面では利益拡大期待から買われやすい一方、金価格が下落すると将来収益への期待が低下し、投資家の利益確定売りが出やすくなります。
今回の下落は、単なる短期的な株価調整ではなく、
米長期金利の上昇
FRB利上げ観測の強まり
金価格の調整
資源株へのリスク回避
という複数の要因が重なった結果と考えられます。
今後、住友金属鉱山株が反発するには、米長期金利の低下と金価格の回復が重要なポイントになります。特に米雇用統計やFRBの金融政策姿勢が、金価格と資源株の方向性を左右する材料になりそうです。
2026年9月2日時点で、金価格は下落基調が続いています。9月1日の金(XAU)は終値4,328.405ドルとなり、前日比▲120.835ドル(▲2.72%)の大幅安を記録しました。これで金価格は3営業日連続の下落となり、4300ドル台まで調整しています。
また、9月2日の取引ではスポット金が一時4,304ドル前後まで下落し、約3週間ぶりの安値水準となりました。米ドル高や米国債利回りの上昇が、金価格への売り圧力を強めています。
① 米長期金利上昇による金の魅力低下
今回の金価格下落の最大の要因は、米長期金利の上昇です。
2026年9月2日時点で、米10年債利回りは4.79%台まで上昇しました。債券などの利回り資産の魅力が高まることで、利息を生まない金は相対的に投資対象として選ばれにくくなります。
市場では、
米10年債利回り上昇
金を保有する機会コスト上昇
投資家が金を売却
金価格下落
という流れが発生しています。
② FRB利上げ観測の強まり
金価格の下落には、米金融政策への警戒感も影響しています。
FRB関係者の発言やインフレ懸念を背景に、市場では9月FOMCでの利上げ観測が高まり、金利上昇圧力につながっています。市場では9月会合での25bp利上げ確率が約67%まで上昇しました。
利上げ観測が強まると、
米国債利回り上昇
ドル高進行
金利を生まない金への需要低下
につながり、金価格には下押し圧力となります。
③ ドル高とインフレ懸念
金はドル建てで取引されるため、ドル高になると海外投資家にとって購入コストが上昇し、金需要が弱まりやすくなります。
また、中東情勢の緊迫化による原油価格上昇もインフレ懸念を強めています。原油高による物価上昇リスクから、FRBが金融引き締めを継続するとの見方が広がり、金価格の重しとなっています。
住友金属鉱山(5713)は、金・銅・ニッケルなどの資源開発を手掛ける非鉄金属大手であり、資源価格の変動が業績や株価に影響しやすい銘柄です。特に金価格が上昇する局面では、金関連銘柄として投資家から注目されやすい一方、金価格が下落すると利益期待が低下し、売り圧力が強まりやすい特徴があります。
| 事業 | 特徴 | 株価への影響 |
| 金事業 | 海外鉱山開発や金の生産を展開。金価格上昇時には利益拡大期待が高まりやすい | 金価格下落で収益期待が低下 |
| 銅事業 | 電力・インフラ・設備投資など幅広い需要に関連 | 世界景気や中国需要の影響を受ける |
| ニッケル事業 | 電池材料やEV関連需要と関係が深い | EV市場や資源価格の影響を受ける |
| 材料事業 | 電池材料・機能性材料を展開 | 電子部品需要や成長投資の影響を受ける |
2026年には金価格が高水準で推移したことで、住友金属鉱山は「金価格上昇メリットを受ける銘柄」として買われる場面がありました。実際、金価格上昇を背景に同社株が上場来高値を更新する動きも見られました。
しかし、9月に入り金価格が調整局面に入ると状況が変化しました。米長期金利上昇やドル高によって金価格が下落し、投資家はこれまで積み上げてきた金関連株の利益確定売りを進めました。
住友金属鉱山の場合、金価格が下落すると以下のような流れになります。
金価格下落
金鉱山・製錬部門の採算改善期待が低下
アナリストや投資家の利益予想が慎重化
金関連株として買われていた分の売却が発生
株価下落につながる
今回の2026年9月2日の下落も、企業の業績悪化が直接的な原因というより、金価格調整による資源株全体への売りが影響したと考えられます。住友金属鉱山は9月2日午前時点で株価10,325円前後まで下落し、前日終値11,345円から大きく値を下げています。
住友金属鉱山(5713)の短期的な株価リスクは、金価格の調整が続くかどうかです。2026年9月2日の取引では、同社株は一時10,170円まで下落し、前日終値11,345円から大きく値を下げました。金価格下落を背景に、金鉱山を保有する同社への売りが強まっています。
今回の金価格下落は、米長期金利の上昇が主な要因です。米10年債利回りは4.8%近辺まで上昇し、利息を生まない金の投資魅力が低下しました。また、中東情勢による原油高がインフレ懸念を強め、FRBの金融引き締め観測につながったことも金価格の下押し要因となっています。
短期的には以下の点がリスクになります。
①金価格がさらに下落する場合
金関連銘柄への利益確定売りが続く可能性があります。
住友金属鉱山は金価格上昇期待で買われてきた面があるため、相場調整局面では売りが出やすくなります。
②米長期金利の高止まり
高金利環境が続くと、金や資源株への投資需要が弱まりやすくなります。
FRBの利下げ期待が後退すれば、金価格の回復も遅れる可能性があります。
一方で、中長期では住友金属鉱山の事業基盤が株価の支えになる可能性があります。同社は金だけでなく、銅・ニッケル・電子材料など幅広い事業を展開しており、資源需要の拡大が追い風となる可能性があります。
B1.ポジティブ要因
① 金価格が再び上昇する可能性
金価格は短期的に調整していますが、インフレ懸念や地政学リスクが続く場合、安全資産としての需要が高まる可能性があります。金価格が反発すれば、金関連銘柄である住友金属鉱山にも買い戻しが入りやすくなります。
② 銅需要の拡大
銅はAIデータセンター、電力インフラ、再生可能エネルギー設備などで需要拡大が期待されています。金価格だけでなく、銅価格の上昇が同社収益を支える要因になります。
③ 資源価格の高水準維持
資源価格が一定水準を維持すれば、鉱山事業の収益性改善期待が続き、株価の下支え材料になります。
B2.注意すべきポイント
一方で、以下のリスクには注意が必要です。
| リスク要因 | 株価への影響 |
| 高金利環境の長期化 | 金価格低迷、資源株への投資意欲低下 |
| 中国景気減速 | 銅・ニッケル需要低下 |
| 金価格調整の長期化 | 利益期待の低下、株価回復の遅れ |
| 指標 | 確認ポイント |
| 米10年債利回り | 低下すれば金価格支援材料 |
| 金価格(XAUUSD) | 反発できるか |
| FRB金融政策 | 利下げ・利上げ観測の変化 |
主な原因は、金価格の下落と長期金利の上昇です。
米長期金利の上昇によって金の投資魅力が低下し、金価格が下落しました。金関連事業を持つ住友金属鉱山にも売りが広がり、株価下落につながりました。
金価格が下がると、利益期待が低下しやすくなります。
住友金属鉱山は金・銅・ニッケルなどを扱う資源企業のため、金価格の変動が株価に影響します。金価格上昇時は買われやすく、下落時は売られやすい傾向があります。
短期的には注意が必要です。
米長期金利の高止まりや金価格の下落が続く場合、資源株への売りが続く可能性があります。一方で、金価格が反発すれば買い戻しも期待できます。
金価格の回復と金利低下が重要です。
米長期金利が低下し、金価格が再び上昇すれば、住友金属鉱山株への投資需要が戻る可能性があります。また、銅やニッケル価格の動向も注目されます。
住友金属鉱山株価は暴落した背景には、企業固有の問題だけでなく、長期金利上昇による金価格下落と資源株への売り圧力が大きく影響しています。2026年9月2日は、米10年債利回りの上昇や利上げ観測の強まりによって金価格が下落し、金関連銘柄である住友金属鉱山にも利益確定売りが広がりました。
短期的には、米長期金利の動向や金価格の反発が株価回復の重要なポイントになります。一方で、銅需要や資源価格の動向など中長期的な成長要因も残っており、今後は市場環境を総合的に判断することが重要です。
投資判断を行う際は、市場分析ツールを活用し、金価格(XAUUSD)、米長期金利、関連資源価格の変化などの要素を確認することで、より客観的な相場分析につなげることができます。