公開日: 2026-08-20
更新日: 2026-08-20
「住友金属鉱山株価は上がる」と注目されるなか、8月20日の住友金属鉱山株は大幅上昇しています。11時30分時点で10,530円、前日比933円(9.7%)高となりました。
背景には、金・銅など非鉄金属価格の上昇に加え、8月10日に発表された好調な第1四半期決算があります。同社は2027年3月期第1四半期に売上高5,401億円、親会社株主帰属利益879億円を計上し、前年同期から大幅に増益しました。

さらに通期の純利益予想を1,390億円から2.160億円へ上方修正しており、資源価格の上昇と業績改善が今後の株価を支える材料となりそうです。
一方、短期間で株価が急騰しているため、利益確定売りや金・銅価格の反落には注意が必要です。今後は10,000円台を維持できるか、さらに上値を伸ばせるかが重要なポイントになります。
8月19日のCOMEX金先物9月限は前日比142.71ドル高の4,563.31ドルで終了し、8月20日も高値圏で推移しています。
今回の金価格上昇を後押ししたのが、米長期金利の低下とドル安です。米財務省が10~30年の長期国債について、1回当たりの買い戻し上限を従来の20億ドルから少なくとも40億ドルへ引き上げると発表。長期債への需要増加が意識され、米長期金利が低下したことで、金利を生まない金の投資妙味が高まりました。
住友金属鉱山は金鉱山を保有しているため、金価格の上昇は収益改善への期待につながりやすく、実際に8月20日の同社株にも買いが強く入っています。

8月19日時点でLME銅3カ月物は1トン=1万4,160ドルで取引を終え、週間では0.6%上昇しました。AI向けデータセンターや電力インフラの整備拡大が銅需要を押し上げる一方、供給面の制約も意識され、銅価格は高値圏を維持しています。
住友金属鉱山は銅を主要な資源事業の一つとしており、銅価格の上昇は収益改善につながりやすい構造です。実際、8月10日に発表した2027年3月期第1四半期決算では、非鉄金属価格の上昇と円安を背景に大幅な増収増益となり、通期業績予想も上方修正されました。
さらに、AIインフラ投資の拡大によってデータセンターや半導体、電力設備で使用される銅の需要が増えていることも追い風です。

第1四半期の売上高は前年同期比42.3%増の5,401億1,000万円、税引前利益は同211.4%増の1,180億4,000万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同220.5%増の879億3,500万円となりました。いずれも大幅な増収増益です。
好調の背景には、銅・金・ニッケルなど非鉄金属価格の上昇に加え、円安が進んだことがあります。特に資源価格の上昇は資源・製錬事業の収益改善につながり、製錬事業も前年同期の損失から黒字へ転換しました。
さらに会社は、2027年3月期の親会社所有者帰属利益予想を従来の1,390億円から2,160億円へ55.4%上方修正しました。前期実績1,762億円に対して22.5%増益となる見通しで、従来の減益予想から一転して増益予想となっています。税引前利益の通期予想も2,290億円から3,240億円へ上方修正されました。
このため、金・銅価格の高値が続き、円安も維持されれば、業績面から住友金属鉱山株価を支える要因になると考えられます。一方、現在の株価には好業績がある程度織り込まれているため、今後は資源価格の動向と追加の業績上方修正の可能性が焦点となります。

8月20日の住友金属鉱山株は、前日終値9,597円に対して10,530円(前日比+9.72%)まで上昇しました。取引時間中には10,635円まで買われており、短期的には上昇モメンタムが強まっています。年初来高値は13,300円であるため、今後は10,000円台を維持しながら、さらに上値を試せるかが焦点です。
| 注目水準・要因 | 最新データ | 株価への見方 |
| 8月20日現在値 | 10,530円 | 前日比+9.72%と大幅上昇 |
| 8月20日高値 | 10,635円 | まずはこの水準を上抜け・定着できるかが焦点 |
| 10,000円台 | 10,000~10,500円前後 | 今後の短期的な下値・支持水準として注目 |
| 次の上値目安 | 11,000円前後 | 10,635円を明確に上抜ければ意識されやすい水準 |
| 年初来高値 | 13,300円(3月2日) | 中期的な上値目標候補。ただし現在値から約26%上昇が必要 |
| 業績予想 | 純利益2,160億円 | 前回予想1,390億円から大幅上方修正 |
| 金属価格 | 銅3月決算期平均13,324ドル/t、金4,516ドル/oz | 金・銅価格の高水準が業績を支える材料 |
特に注目したいのは、10,635円を突破して11,000円台へ進めるかです。一方、急騰後に10,000円を割り込む場合は、短期的な利益確定売りが強まる可能性があります。
中長期では、金・銅価格の高値維持と業績上方修正が続けば、年初来高値13,300円の再更新も視野に入ります。ただし、13,300円は現在値から約26%上の水準であり、資源価格の反落や円高などがあれば上昇シナリオが崩れる可能性もあります。
住友金属鉱山は金・銅などの資源価格の影響を受けやすいため、商品価格が急落すれば業績期待も後退する可能性があります。特に金・銅価格の上昇が現在の株価を支えているため、反落時には利益確定売りが強まりやすい点に注意が必要です。実際、過去にも金価格の急落に伴って同社株が調整した例があります。
金は利息を生まない資産のため、米長期金利が再び上昇すると相対的な投資妙味が低下し、金価格の上値を抑える可能性があります。8月20日の株高も金価格の上昇と関連しているため、今後は米国債市場と金利の動向も確認する必要があります。
同社の業績は資源価格だけでなく為替の影響も受けます。2026年3月期第1四半期には円高が製錬事業の在庫評価などに影響したことが確認されています。今後、円高が進めば、資源価格が高くても円換算ベースの収益が圧迫される可能性があります。
8月20日11時30分時点で株価は10,530円、前日比+9.7%と急伸しています。短期間で大きく上昇したことで、金・銅価格の高値や業績上方修正を株価が先取りしている可能性があります。期待が一服すれば、好材料が出ても株価が調整する展開には注意が必要です。
8月20日は大幅高となっているため、短期投資家による利益確定売りが出やすくなります。特に10,000円台を維持できず下落した場合、短期的な上昇トレンドが一服する可能性があります。したがって、急騰したことだけを理由に追随買いするのではなく、10,000円前後での値固めを確認することが重要です。
銅は中国の製造業や建設、電力関連など幅広い分野で使用されるため、中国景気が減速すれば需要見通しが悪化し、銅価格の下押し要因となる可能性があります。一方、AIデータセンターや電力インフラなど新たな需要もあり、今後は中国需要とAI・電力インフラ需要のどちらが銅価格を左右するかがポイントになります。
金価格は8月20日時点で現物が4,512.19ドル/オンス、一時4,525.79ドルまで上昇し、米長期金利の低下とドル安が追い風となっています。 また、同社は第1四半期に売上高5,401億1,000万円、親会社帰属利益879億3,500万円を計上し、通期利益予想も2,160億円へ上方修正しています。
このため、金・銅価格の高値維持+業績上振れが続けば、株価の上昇余地を意識しやすい展開です。
金・銅価格が高水準を維持しながら上昇が一服すれば、株価も急騰後の値固めに入る可能性があります。8月20日の株価は10,000円台に乗せており、まずは10,000円前後を維持できるかが短期的なポイントです。8月20日の高値は10,675円となっています。
一方、銅価格については8月20日に国内銅建値が69万円/トンへ引き下げられたため、非鉄金属価格全体が一本調子で上昇しているわけではありません。 金価格も米金利が再上昇すれば下押しされる可能性があります。さらに、8月20日の大幅高後には利益確定売りも出やすく、10,000円を割り込む展開には注意が必要です。
金・銅価格の高止まりや業績予想の上方修正が追い風となっており、上昇余地はあります。ただし、資源価格や為替、米金利の変化によって株価が大きく変動する可能性があります。
主な材料は、金・銅価格の上昇、好調な決算、通期業績予想の上方修正です。特に資源価格が高水準を維持できれば、収益改善への期待が株価を支える可能性があります。
8月20日の株価は10,000円台まで上昇しているため、まずは10,000円台を維持できるかがポイントです。上昇が続けば、年初来高値の13,300円が次の注目水準となります。
金・銅価格の下落、円高、米長期金利の上昇、急騰後の利益確定売りなどが主なリスクです。特に短期間で株価が大きく上昇しているため、値動きには注意が必要です。
「住友金属鉱山株価は上がる」という見方を支える材料は強まっています。8月20日は10,640円前後まで上昇し、前日比+10%超となりました。8月10日に発表された第1四半期決算でも、純利益は前年同期比220.5%増の879億円、通期純利益予想は2,160億円へ上方修正されています。
一方、短期的には急騰後の利益確定売りや、金・銅価格の反落には注意が必要です。今後は10,000円台を維持できるか、資源価格と業績の上振れが続くかが重要な判断材料となります。
また、市場分析ツールを活用すれば、住友金属鉱山の関連市場動向を確認しながら、住友金属鉱山株価の上昇シナリオをより具体的に分析できます。