不景気に強い株おすすめ10選【2026年最新】景気後退でも注目される日本株・米国株を解説
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不景気に強い株おすすめ10選【2026年最新】景気後退でも注目される日本株・米国株を解説

著者: 高橋健司

公開日: 2026-07-06   
更新日: 2026-07-06

不景気に強い株とは、景気が悪化しても業績や株価が比較的安定しやすい企業の株式を指します。こうした銘柄は「ディフェンシブ株」とも呼ばれ、食品や医薬品、通信、電力・ガスなど、景気に左右されにくい生活必需品やインフラ関連の業種が代表的です。


一方、自動車や半導体、機械、素材などの景気敏感株は、景気拡大時には大きな成長が期待できる反面、景気後退局面では企業業績が悪化しやすく、株価も大きく変動する傾向があります。


景気後退時には、投資家がリスクを抑えるために安定した収益基盤を持つ企業へ資金を移すケースが多く、不景気に強い株は相対的に買われやすくなります。長期投資や安定した配当収入を重視する投資家にとっても、有力な選択肢の一つといえるでしょう。


市場で不景気に強い株が注目される理由

市場で不景気に強い株が注目される理由

1.AI関連株の利益確定売り

2025年から市場をけん引してきたAI・半導体関連銘柄は依然として成長期待が高いものの、高い株価水準を背景に利益確定売りが入りやすい状況です。市場全体では、ハイテク株に集中していた資金の一部が、医薬品や生活必需品、通信など値動きの比較的安定したセクターへ分散する動きも見られます。


2.景気減速への警戒感

世界経済では、主要国の成長ペースが鈍化するとの見方が残っています。企業業績への影響を懸念する投資家は、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄の比率を高める傾向にあり、不景気に強い株への需要を支えています。


3.金利動向が投資判断を左右

米国では利下げ期待がある一方で、金融当局は経済指標を見極めながら慎重な政策運営を続けています。金利の先行きが不透明な局面では、景気敏感株よりも安定したキャッシュフローを生み出す高配当・ディフェンシブ銘柄が選好されやすくなります。


4.インフレは鈍化傾向も警戒は継続

インフレ率はピーク時から落ち着きを見せていますが、依然として物価上昇リスクは完全には解消されていません。原材料価格や賃金上昇を販売価格へ転嫁しやすい生活必需品や医薬品関連企業は、収益を維持しやすいことから、防衛的な投資先として注目されています。


5.地政学リスクへの備え

中東情勢など地政学リスクは依然として市場の不確実性要因です。エネルギー価格やサプライチェーンへの影響が意識されるなか、景気変動の影響を受けにくい業種へ資金を移す動きが見られています。


6.防衛的セクターへの資金流入

こうした市場環境を背景に、医薬品、食品、通信、公益事業などのディフェンシブセクターは、相場が不安定な局面でも比較的安定した収益が期待できることから、長期投資家や機関投資家の資金流入先として注目されています。景気後退リスクに備えた分散投資先として、不景気に強い株の重要性は一段と高まっているといえるでしょう。


不景気に強い日本株おすすめ5選

1.武田薬品工業(4502)

武田薬品工業は、日本最大級の製薬会社であり、医薬品事業を中心にグローバル市場で事業を展開しています。がん、希少疾患、消化器系疾患、ワクチンなどの分野を主力としており、景気変動の影響を受けにくい医療需要が安定した収益基盤となっています。2026年7月現在も高水準の配当利回りが評価されており、不透明な相場環境でもディフェンシブ銘柄として注目されています。


2.KDDI(9433)

KDDIは「au」ブランドを展開する国内大手通信会社です。通信サービスは生活インフラとして需要が安定しており、景気後退局面でも契約数や収益が大きく落ち込みにくい特徴があります。金融やDX、デジタルサービス事業も成長を続けており、2026年7月時点でも安定した業績と継続的な株主還元への期待から、長期投資家に人気の高い銘柄です。


3.NTT(9432)

NTTは国内最大の通信インフラ企業であり、固定通信、携帯通信、データセンター、クラウドサービスなど幅広い事業を展開しています。通信需要は景気に左右されにくく、安定したキャッシュフローを生み出している点が強みです。2026年7月現在も増配への期待や自社株買いなど株主還元策への注目が続いており、防衛的な大型株として評価されています。


4.花王(4452)

花王は洗剤や紙おむつ、化粧品など生活必需品を手掛ける国内有数の日用品メーカーです。「アタック」「ビオレ」「メリット」などのブランドを持ち、国内外で高いブランド力を誇ります。生活必需品は景気が悪化しても需要が比較的安定しているため、2026年7月時点でもディフェンシブ株として資金流入が期待されています。


5.王子ホールディングス(3861)

王子ホールディングスは、製紙業界の大手企業で、段ボールや包装資材、ティッシュ、紙おむつ向け素材など幅広い製品を供給しています。EC市場の拡大を背景に包装資材の需要が堅調なほか、衛生用品関連事業も安定収益に貢献しています。2026年7月6日時点の株価は800円台前半で推移しており、高配当銘柄としても投資家から注目されています。


不景気に強い米国株おすすめ5選

1.Johnson & Johnson(JNJ)

Johnson & Johnsonは、医薬品、医療機器、ヘルスケア製品を世界中で展開するヘルスケア大手です。医療需要は景気に左右されにくく、ディフェンシブ銘柄の代表格として知られています。2026年7月初旬には株価が上昇し、市場平均を上回るパフォーマンスを記録しており、安全資産としての資金流入が続いています。


2.Procter & Gamble(PG)

Procter & Gamble(P&G)は、「パンテーン」「ジレット」「ファブリーズ」など世界的な生活必需品ブランドを展開しています。景気後退時でも日用品の需要は安定しているため、業績が比較的安定しやすい企業です。2026年7月初旬の株価は約151ドルで推移し、直近では2営業日連続で上昇したものの、52週高値までは約9%の距離があります。


3.Coca-Cola(KO)

Coca-Colaは世界200以上の国・地域で飲料事業を展開する世界最大級の飲料メーカーです。強力なブランド力と安定したキャッシュフローを背景に、長年にわたり安定配当を継続しており、不景気局面でも投資家から選ばれやすい銘柄です。2026年7月時点でも生活必需品セクターを代表するディフェンシブ株として高い評価を維持しています。


4.Kroger(KR)

Krogerは米国最大級のスーパーマーケットチェーンで、食品や日用品を中心に販売しています。景気が悪化しても食品需要は大きく落ち込みにくく、売上が比較的安定しやすいことが特徴です。2026年7月現在も生活必需品関連銘柄として堅調な業績が期待されており、防衛的な投資先として注目されています。


5.Honeywell(HON)

Honeywellは航空宇宙、自動化、産業機器、エネルギーソリューションなど幅広い事業を展開する米国の複合企業です。事業ポートフォリオが多角化されているため、特定市場の景気変動による影響を受けにくい点が強みです。2026年7月現在も、航空・防衛や産業オートメーション事業が業績を支えており、中長期で安定した成長が期待されるディフェンシブ性の高い大型株として評価されています。

項目 不景気に強い株(ディフェンシブ株) 景気敏感株(シクリカル株)
代表業種 医薬品、食品・飲料、通信、電力・ガス、鉄道、生活必需品 半導体、自動車、機械、素材、商社、海運
2026年7月の市場動向 景気減速への警戒感から資金流入が続き、相対的に堅調。医薬品や食品小売などが買われる傾向。 AI・半導体などは利益確定売りが出やすく、業種によって値動きに差が拡大。バリュー株の一部には資金流入も見られる。
景気後退時 生活必需品や医療サービスへの需要が底堅く、業績が比較的安定しやすい。 設備投資や消費の減速を受けやすく、売上・利益が景気の影響を受けやすい。 
景気回復時 株価の上昇は比較的緩やか。安定した値動きが特徴。 景気回復局面では業績改善への期待から株価が大きく上昇しやすい。
配当傾向 配当が比較的安定しており、高配当・連続増配企業も多い。 業績に応じて配当が増減しやすい。 
株価の値動き 比較的穏やかで、相場急落時も下落幅が小さい傾向。 景気や企業業績への期待で値動きが大きく、ボラティリティが高い。
代表的な銘柄例 武田薬品工業、KDDI、NTT、花王、Johnson & Johnson、Procter & Gamble NVIDIA、トヨタ自動車、アドバンテスト、三菱商事、キャタピラーなど
向いている投資家 安定した配当収入や長期保有を重視する投資家 値上がり益を積極的に狙いたい投資家

景気敏感株との違い

2026年7月現在は、AI・半導体関連株が高値圏で利益確定売りに押される一方、医薬品や生活必需品、公益事業などのディフェンシブセクターへ資金がシフトする「セクターローテーション」が見られています。市場環境の変化に応じて、それぞれの特徴を理解して投資先を選ぶことが重要です。


不景気に強い株のメリット・デメリット

メリット

① 株価が比較的安定

不景気に強い株は、医薬品や食品、通信など生活に欠かせない事業を展開している企業が多く、景気後退局面でも業績が大きく悪化しにくいのが特徴です。2026年7月現在も、米国市場ではハイテク株からディフェンシブ株へ資金が移る「セクターローテーション」が見られ、相場の変動時でも比較的安定した値動きが評価されています。


② 配当収入を得やすい

ディフェンシブ株には、高配当や連続増配を続ける企業が多く含まれます。安定したキャッシュフローを背景に景気後退局面でも配当を維持しやすく、配当収入(インカムゲイン)を重視する投資家から支持されています。2026年も通信や生活必需品、医薬品セクターの高配当銘柄が注目されています。


③ 長期投資に向いている

景気の波を受けにくい事業を展開する企業は、長期的に安定した業績を維持しやすく、長期保有との相性が良いとされています。2026年は景気や金利の先行きが不透明なことから、ポートフォリオの安定性を高める目的でディフェンシブ株を組み入れる投資家が増えています。


デメリット

① 景気拡大局面では上昇率が低い

景気が回復し投資家のリスク選好が強まる局面では、AI・半導体などの成長株や景気敏感株に資金が集まりやすくなります。そのため、不景気に強い株は株価の上昇ペースが比較的緩やかになる傾向があります。2026年後半も企業業績が市場予想を上回れば、成長株へ資金が戻る可能性があります。


② 成長株より値上がり益が限定される

ディフェンシブ株は安定性を重視する一方で、急成長による大きなキャピタルゲインは期待しにくい傾向があります。短期間で大きな値上がり益を狙う投資家には物足りない場合もあり、市場全体が強気相場となる局面では、成長株にパフォーマンスで劣るケースがあります。


不景気に強い株を選ぶポイント

1.生活必需品を扱う企業

食品、飲料、日用品などを扱う企業は、景気が悪化しても消費者の需要が大きく落ち込みにくいことから、不景気に強い株の代表格とされています。2026年7月現在も、生活必需品セクターは市場の不透明感が高まるなかで資金が流入しやすく、安定した売上や利益を維持できる企業が評価されています。日本では花王や王子ホールディングス、米国ではProcter & GambleやCoca-Colaなどが代表的な銘柄です。


2.医療・ヘルスケア関連

医薬品や医療機器、ヘルスケアサービスは、景気に関係なく一定の需要が見込める業種です。そのため、企業業績が比較的安定しやすく、景気後退局面では投資資金が集まりやすい傾向があります。2026年7月現在も、武田薬品工業やJohnson & Johnsonなどの大手ヘルスケア企業は、安定した収益基盤と継続的な株主還元が期待できるディフェンシブ銘柄として注目されています。


3.通信・インフラ企業

通信や電力、ガス、鉄道などのインフラ企業は、人々の生活を支えるサービスを提供しているため、景気後退時でも利用が大きく減少しにくい特徴があります。2026年7月の市場でも、KDDIやNTTなど通信大手は安定したキャッシュフローや高い利益率を背景に、防衛的な投資先として評価されています。相場の変動が大きい局面では、ポートフォリオの安定化を目的に組み入れる投資家も少なくありません。


4.高配当・連続増配企業

不景気に強い株を選ぶ際は、配当利回りだけでなく、長年にわたり配当を維持・増配している実績にも注目しましょう。安定した利益とキャッシュフローを持つ企業は、景気後退局面でも株主還元を継続しやすい傾向があります。2026年は、武田薬品工業や日本たばこ産業(JT)などの高配当株に加え、米国の「配当貴族」銘柄も長期投資先として注目されています。


5.営業利益率・キャッシュフローが安定している企業

業種だけでなく、財務の健全性も重要な選定基準です。営業利益率が安定し、景気変動時でも十分なフリーキャッシュフローを生み出せる企業は、設備投資や配当、自社株買いを継続しやすいという強みがあります。2026年7月現在は、投資家も売上高の成長だけでなく、キャッシュ創出力や財務体質を重視する傾向が強まっており、不透明な相場ではこうした企業が選好されています。


よくある質問(FAQ)

Q1. 不景気に強い株とは何ですか?

不景気に強い株とは、景気が悪化しても業績や株価が比較的安定しやすい企業の株式です。「ディフェンシブ株」とも呼ばれ、医薬品、生活必需品、通信、電力・ガスなど、人々の生活に欠かせないサービスを提供する企業が代表例です。


Q2. 不景気に強い株にはどのような銘柄がありますか?

日本株では武田薬品工業、KDDI、NTT、花王、王子ホールディングスなどが代表的です。米国株ではJohnson & Johnson、Procter & Gamble、Coca-Cola、Kroger、Honeywellなどが、不景気に強い銘柄として広く知られています。


Q3. なぜ不景気に強い株は下落しにくいのですか?

医薬品や食品、通信などは景気に関係なく一定の需要があるため、企業業績が大きく悪化しにくいことが理由です。そのため、景気後退局面では投資家の資金がディフェンシブ株へ集まりやすく、株価も比較的安定する傾向があります。


Q4. 不景気に強い株にもリスクはありますか?

あります。不景気に強い株でも株価が下落する可能性はあり、金利上昇や業績悪化、市場全体の急落などの影響を受けることがあります。また、景気回復局面では成長株や景気敏感株に比べて株価の上昇率が小さくなる傾向があります。


Q5. 不景気に強い株は長期投資に向いていますか?

はい。安定した収益基盤を持つ企業が多く、高配当や連続増配を実施している企業も少なくありません。そのため、配当収入を重視する投資家や、中長期で安定した資産形成を目指す投資家に適した投資先といえます。


まとめ

不景気に強い株は、景気後退や市場の変動が大きい局面でも比較的安定した業績が期待できることから、資産を守るための投資先として注目されています。医薬品、通信、生活必需品、インフラ関連などのディフェンシブセクターを中心に、日本株と米国株を組み合わせて分散投資することで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えやすくなるでしょう。


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景気の先行きが不透明な2026年は、不景気に強い株への長期投資に加え、個別株CFDを活用して上昇相場・下落相場の双方に対応できる投資手法を取り入れることで、より多様な投資機会を広げることができるでしょう。

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