公開日: 2025-12-11
連邦準備制度理事会(FRB)の12月の会合
2025年12月10日(水)
前回: 4% 予想: 3.75%
12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRBによる利下げが実施される可能性が高まっている。一方で、ジェローム・パウエル議長の任期が来年5月に終了することから、トランプ大統領は年初にも次期議長を発表する見通しだ。現在、大統領顧問のケビン・ハセット氏が有力候補と目されている。
しかし、FOMC参加メンバーによる最近の発言を分析すると、その見解が極めて異例なほど分かれていることが浮き彫りになる。これは、労働市場の冷却懸念と依然として高止まりするインフレの間で、政策当局者が直面する深刻なジレンマを反映している。
パウエル議長は、12月の利下げは「既定路線ではない」と異例に明確な否定を示している。これに対し、多くの市場アナリストは、2026年を待たずとも利下げに踏み切るだけの十分な材料が揃っていると見ている。ただし、インフレ懸念を払拭できない中での「タカ派的な利下げ(慎重かつ小幅な引き下げ)」となる可能性も排除できない状況だ。
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