日銀決定会合の結果|政策金利1.25%へ、追加利上げの可能性を分析
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日銀決定会合の結果|政策金利1.25%へ、追加利上げの可能性を分析

著者: 高橋健司

  

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2026年9月18日、日銀決定会合では政策金利を0.25%引き上げ、1.25%程度とすることが決定されました。賛成7、反対2で、利上げは2026年6月以来3カ月ぶりです。


今回の利上げは、物価上昇圧力や円安などを背景とした金融政策正常化の動きとして注目されています。市場では、今後の追加利上げの時期やペース、植田総裁の発言を通じた日銀の政策方針が焦点となっています。

日銀決定会合の結果|政策金利1.25%へ、追加利上げの可能性を分析

日銀決定会合で政策金利を1.25%へ引き上げ

1. 日銀決定会合で政策金利を1.25%へ引き上げ

2026年9月17~18日に開催された日銀決定会合で、日銀は政策金利を従来の1.00%程度から0.25%引き上げ、1.25%程度とすることを決定しました。賛成7、反対2で、利上げは6月以来3カ月ぶりです。1.25%は1995年4月以来の水準となります。


今回の利上げでは、原油高や円安などを背景とした物価上昇リスクが意識されています。8月の生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)は前年同月比1.7%上昇し、生鮮食品・エネルギーを除く指標は1.9%上昇しました。


2. 2024年以降の日銀政策金利の推移と今回のポイント

日銀は2024年3月にマイナス金利政策を解除して以降、段階的に政策金利を引き上げています。2024年7月に0.25%、2025年1月に0.50%、2025年12月に0.75%、2026年6月に1.00%と引き上げ、今回1.25%となりました。

時期 政策金利
2024年3月 マイナス金利解除
2024年7月 0.25%程度
2025年1月 0.50%程度
2025年12月 0.75%程度
2026年6月 1.00%程度
2026年9月 1.25%程度

なぜ日銀は政策金利を1.25%に引き上げたのか

1. 物価上昇圧力への対応

今回の利上げの背景には、物価上昇圧力が根強く残っていることがあります。2026年8月の生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)は前年同月比1.7%上昇しました。一方、生鮮食品とエネルギーを除いた指数は1.9%上昇しており、基調的な物価上昇が日銀の2%目標に近い水準で続いています。


また、中東情勢を背景とした燃料価格の上昇や輸入物価の上昇も、今後のインフレ圧力を強める要因となっています。日銀は、こうした物価上振れリスクが2%の物価安定目標を超えて定着する可能性を警戒してきました。


2. 円安と輸入物価への影響

円相場の動向も、今回の日銀決定会合を考えるうえで重要なポイントです。9月18日には、ドル円が1ドル=156円台で推移しており、円安による輸入コストの上昇が物価を押し上げる可能性が意識されています。

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特に原油などの国際商品価格が高い局面では、円安が重なることで国内のエネルギーや輸入品価格に上昇圧力がかかります。日銀関係者からも、円安や原油価格上昇による物価の上振れリスクが指摘されており、金融緩和の度合いをさらに調整する要因となっています。


3. 利上げペースの変化

今回の利上げは、2026年6月以来3カ月ぶりとなりました。日銀は6月に政策金利を1.00%程度へ引き上げ、その後7月は据え置きましたが、9月には追加利上げを決定しています。今回の決定は7対2の賛成多数で、政策金利は1995年以来の高水準となる1.25%程度に引き上げられました。


市場では、今後も物価や賃金、為替、海外経済などを確認しながら追加利上げが続く可能性が注目されています。9月18日15時30分から予定されている植田総裁の記者会見では、1.25%まで引き上げた後の金融政策の方向性や、今後の利上げペースに関する発言が重要な材料となりそうです。


政策金利1.25%への利上げが金融市場に与える影響

1. ドル円への影響

日銀決定会合で政策金利が1.25%へ引き上げられた一方、9月18日のドル円は一時156円台後半まで上昇しました。利上げ自体は市場で事前に織り込まれていたため、発表後は「利上げを実施したか」よりも、今後の追加利上げのペースや植田総裁の発言が為替市場の焦点となっています。


特に、日米の金利差が今後どの程度縮小するかが円相場を左右するポイントです。米国では9月にFRBも利上げを実施しており、日銀が追加利上げに慎重な姿勢を示せば、円高圧力が限定される可能性があります。一方、日銀が今後も利上げを続ける姿勢を示せば、円買いにつながる可能性があります。


2. 日本株への影響

政策金利の上昇は、企業の借入コストや資金調達環境に影響を与えるため、日本株にとって重要な材料です。特に銀行など金融関連株では、貸出金利の上昇によって利ざやが改善する可能性がある一方、金利上昇による企業活動への影響には注意が必要です。


一方、輸出企業にとっては円相場が重要です。円高が進めば海外で得た利益の円換算額が減少する可能性があるため、輸出関連株には重しとなる場合があります。9月18日の東京市場では、日経平均が前日の取引で6万4.136円まで上昇しており、利上げ後も株式市場が為替や企業業績をどのように織り込むかが注目されます。


3. 日本国債・長期金利への影響

政策金利の引き上げは、短期金利だけでなく国債市場にも影響します。9月18日時点では、10年国債利回りが2.95%前後、2年国債利回りが1.85%前後で推移しており、日銀の追加利上げ観測が短期債を中心に金利上昇圧力となっています。


今後、日銀が追加利上げを続ける場合には、国債利回りがさらに上昇する可能性があります。一方、景気減速やインフレ圧力の鈍化が確認されれば、利上げペースが抑えられるとの見方が強まる可能性もあります。


日銀決定会合後の今後の注目ポイント

1. 次回の追加利上げ時期

今回の日銀決定会合では、政策金利を1.00%程度から1.25%程度へ0.25%引き上げました。6月以来3カ月ぶりの利上げであり、これまでの利上げ間隔と比べてもペースが短縮されています。今後は、追加利上げを実施するかだけでなく、次回の利上げ時期とそのペースが重要な焦点になります。


9月18日時点では、次回会合は10月29~30日に予定されています。市場では10月に直ちに追加利上げするか、それとも経済・物価情勢を確認してから判断するかが注目されます。日銀は今後の政策運営について、物価や賃金、景気、金融市場などの動向を総合的に判断するとみられます。


2. 植田総裁の記者会見

9月18日には、植田和男総裁の記者会見が15時30分から予定されています。今回の利上げ理由に加え、今後の金融政策についてどのような説明をするかが市場の注目材料です。


特に注目されるのは、物価上昇率、賃金動向、円安、原油価格、現在の政策金利1.25%に対する評価です。日銀が追加利上げの余地をどの程度残しているのか、また利上げを急ぐ必要性をどのように判断しているのかによって、ドル円や日本国債利回りなどが反応する可能性があります。Reutersも、今回の利上げ後の日銀の姿勢と、今後さらに借入コストを引き上げる可能性に注目しています。


3. 市場が注目する「次の一手」

市場では、1.25%への利上げ後も金融政策の正常化が続く可能性が意識されています。9月9日時点のReuters調査では、2027年第2四半期までに政策金利が1.75%に達するとの見方が示されていました。ただし、これは市場参加者への調査に基づく見通しであり、日銀が決定した将来の政策ではありません。


よくある質問(FAQ)

Q1. 日銀決定会合で政策金利はいくらになりましたか?

2026年9月18日の日銀決定会合では、政策金利を1.00%程度から1.25%程度へ0.25%引き上げることが決定されました。利上げは2026年6月以来、3カ月ぶりです。


Q2. なぜ日銀は政策金利を1.25%に引き上げたのですか?

物価上昇圧力や円安、原油価格などの動向を踏まえ、金融政策を調整したとみられています。今後も物価や賃金の動向が政策判断の重要な材料になります。


Q3. 政策金利1.25%への引き上げでドル円はどうなりますか?

利上げは一般的に円高要因となりますが、実際のドル円は日米金利差や米国の金融政策、日銀の今後の利上げ方針などにも左右されます。利上げ発表後もドル円は156円台で推移しており、今後の政策方針が注目されます。


Q4. 今後も日銀は追加利上げを行うのでしょうか?

追加利上げの時期やペースは、今後の物価、賃金、景気、為替などの状況によって変わります。次回以降の日銀決定会合や植田総裁の発言を確認することが重要です。


まとめ:政策金利1.25%時代に市場はどう動く?

2026年9月18日の日銀決定会合では、政策金利が1.25%程度へ0.25%引き上げられました。今回の利上げは6月以来3カ月ぶりで、物価上昇や円安などが背景にあります。


今後は、追加利上げの時期やペースが市場の焦点となります。政策金利の変化はドル円、日本株、国債利回りなど幅広い金融市場に影響するため、物価や賃金、為替などの経済指標と合わせて確認することが重要です。


特に今後の市場動向を把握する際は、経済カレンダーを活用して重要な経済指標や金融政策の発表予定を確認するとよいでしょう。

免責事項: 本資料は一般的な情報提供のみを目的としており、いかなる金融、投資、その他の助言を構成するものではなく(また、そのようにみなされるべきではありません)、また、お客様が依拠する際の根拠となるものではありません。本資料に表明されている意見は、EBCまたは著者が、特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。