公開日: 2026-08-06
更新日: 2026-08-06
サンディスクは8月5日に過去最高の四半期売上高89億7000万ドルを計上したが、通常取引と時間外取引を合わせた売上高は依然として約13%減少した。売上高と調整後利益はファクトセットのコンセンサス予想を大きく上回ったものの、消費者向け売上高が32%減少し、粗利益率のガイダンスの中間値が84%に低下したため、ガイダンスの中間値である105億5000万ドルはファクトセットのより高い予測を下回った。
今回のサンディスクの決算発表後に株価が下落した理由は、市場が単なる業績予想の好転ではなく、さらなる大幅な業績格上げを織り込んでいたためだ。

サンディスク株の主なポイント
売上高は89億7000万ドルで、ファクトセットのアナリスト予想を5.7%上回り、調整後EPSは39.25ドルで予想を12.3%上回ったことから、完了した四半期が問題ではなかったことが確認された。
売上高見通しの中間値である105億5000万ドルは、LSEGの予想である104億7000万ドルを上回ったものの、FactSetの予測である108億ドルを下回った。
データセンターの売上高は29億8000万ドルと倍増した一方、消費者向け売上高は32%減の5億5600万ドルとなり、NAND市場の二極化が明らかになった。
価格設定が前期比成長の3分の2を占めており、残るはガイダンスで示された粗利益率の中間値である84%が、収益の持続性を測る次の試金石となる。
470%の上昇は、通常の打撃の余地を残さなかった
サンディスクの株価は、この報告書発表前に2026年までに約470%上昇していたため、力強い成長だけではもはや好材料とは言えなかった。株価の上昇には、将来の売上高と利益率の予想値の大幅な引き上げが必要だった。これが、サンディスクの決算発表後に株価が下落した理由の根本にある。
サンディスクの株価は通常取引時間中に5.4%、時間外取引時間中に約8%下落した。時間外取引終了時点での株価は約1.243ドルで、前日終値から約12.9%低い水準だった。今回の決算発表は、株価下落のきっかけというよりは、既存の下落傾向をさらに強めた形となった。
記録的な成長が当たり前になっていた。しかし、ある予想をわずかに上回るガイダンスと、わずかな利益率の低下だけで、株価上昇を支えていた前提が揺らぎ始めた。
サンディスクの105億5000万ドルの業績見通しは、予想を上回った部分と下回った部分の両方があった。
サンディスクの第1四半期売上高見通しの中間値である105億5000万ドルは、LSEGのコンセンサス予想である104億7000万ドルを上回ったものの、ファクトセットの予想である108億ドルを下回った。そのため、同じ見通しであっても、どのアナリストの平均値を用いるかによって、正反対の評価が下されることになった。これもサンディスクの決算発表後に株価が下落した理由の一つだ。
| ベンチマーク | 第1四半期の売上高 | ガイダンスのギャップ |
|---|---|---|
| サンディスクの中間点 | 105億5000万ドル | ベースライン |
| LSEGコンセンサス | 104億7000万ドル | 0.8%上 |
| FactSetのコンセンサス | 108億ドル | 2.3%下 |
調整後EPSガイダンスは、より力強い見通しを示した。中間値の45ドルは、FactSetのコンセンサス予想44.72ドルとLSEGの予想43.12ドルを上回ったため、売上高と利益率が主な失望要因となった。
FactSetによる売上高予測の上方修正は、株価に織り込まれた期待値をより適切に反映していた。Sandiskは、直近の四半期の業績予想を上回ったものの、次四半期に期待されていた上方修正は実現しなかった。
データセンターの収益は倍増したが、消費者向け収益は32%減少した。
データセンター事業の売上高は前期比103%増の29億8000万ドルとなった一方、消費者向け事業の売上高は32%減の5億5600万ドルとなった。サンディスクの記録的な四半期業績は、事業全体にわたる均等な成長ではなく、企業向けストレージ需要の急増によって牽引された。
コンシューマー向け事業は四半期売上高のわずか約6%を占めるに過ぎなかったため、この減少は総売上高に大きな影響を与えなかった。しかし、企業向けインフラ事業が記録的な業績を支えた一方で、コンシューマー向けチャネルが縮小したという、NAND市場の弱点が露呈した。
サンディスクの記録的な収益成長の3分の2は価格設定によるものだった
サンディスクの四半期ごとの売上高増加の約3分の2は価格上昇によるもので、残りの3分の1は出荷量の増加によるものだった。記録的な売上高は、顧客による追加購入よりも、NANDフラッシュメモリ価格の上昇に大きく依存していた。この構造も、サンディスクの決算発表後に株価が下落した理由を説明する要素だ。
売上総利益率は第4四半期に84.6%に達し、経営陣は翌四半期の見通しを83%~85%とした。中間値の84%は依然として非常に高い水準だが、報告された結果より60ベーシスポイント低い。
NANDフラッシュメモリの価格上昇ペースが鈍化すれば、売上高の伸びと利益率の両方に圧力がかかるだろう。出荷台数の増加が価格上昇分の大部分を担うようになるまでは、サンディスクの収益は価格に大きく左右されることになる。
サンディスクの939億ドルの契約は出荷に結びつかなければならない
サンディスクは、最低価格保証を前提とした契約売上高が939億ドルに上ると発表した。同社は6社の顧客と8件の契約を結んでおり、契約期間の中央値は4年だ。2027年度の生産量の半分、2028年度の生産量の3分の2は、これらの契約に基づいて出荷される見込みだ。
これらの合意は需要の見通しを改善し、短期的な価格交渉への依存度を低減させる。ただし、収益の計上時期や各契約による利益額を保証するものではない。
これらの契約の価値は、確約された需要が持続的な出荷量増加につながるかどうかにかかっている。出荷量の増加は、サンディスクが従来のNANDサイクルへのエクスポージャーを低下させたという主張を裏付けるものとなるだろう。価格主導の成長が継続すれば、これらの契約が同社の中核的な景気循環リスクを排除することなく、不確実性を低減させたことを示すことになる。
サンディスク株に関するよくある質問
サンディスクの株価13%下落は、すべて時間外取引によるものだったのか?
いいえ。サンディスクの株価は通常取引時間中に5.4%、時間外取引で約8%下落した。13%という数字は、前日終値からの両日合計の下落率を示している。
サンディスクの業績見通しは、なぜある予想を上回り、別の予想を下回ったのか?
サンディスクの105億5000万ドルという中間値は、LSEGのコンセンサス予想である104億7000万ドルを上回ったものの、ファクトセットの予測である108億ドルを下回った。そのため、同じ業績見通しに対して、アナリストパネルによって正反対の評価が下されたことになる。
サンディスクはマイクロンやSKハイニックスとどう違うのか?
サンディスクは主にNANDフラッシュとエンタープライズストレージ事業を展開している。一方、マイクロンとSKハイニックスは、より幅広いDRAMおよび高帯域幅メモリ事業を展開しており、これらはAIコンピューティングとより直接的に結びついている。
サンディスクの粗利益率84%は、すでにピークに近いのか?
可能性はある。ガイダンスの中間値は第4四半期より60ベーシスポイント低い一方、前期比の売上高増加の3分の2は価格設定によるものだった。
8月13日、成長が価格から数量へと移行できるかどうかを示す必要がある
サンディスクは8月13日の投資家向け説明会で、2027年度の成長のうち、NANDフラッシュメモリ価格の上昇ではなく、ビット出荷量の増加によるものがどれくらいになるかを具体的に示す必要がある。契約済みの需要は既に見通しを示しているが、未解決の疑問は、それがどれだけ早く売上高に反映されるかということだ。
記録的な売上高は、現在のNANDサイクルの強さを裏付けるものとなった。出荷台数の伸びが、サンディスクがNANDへの依存度をどれだけ下げたかを示すだろう。