公開日: 2026-06-05
オラクルの次回決算発表日は2026年6月10日と予定されており、投資家やアナリストの注目が高まっています。直近ではクラウドサービス事業の売上が堅調に推移しており、今回の決算でもクラウド部門の成長が焦点となっています。

次回決算発表日と予想
オラクル(Oracle)の次回決算発表日は、公式投資家向け情報によると2026年6月10日(第4四半期・2026年度)に予定されており、米国市場の取引終了後に発表される見込みです。発表後にはカンファレンスコールも実施され、クラウド事業の成長や通期見通しについて経営陣から説明が行われる予定です。
市場では今回の決算が特に重要視されており、その理由は直近四半期(2026年3月発表)でクラウド売上が前年同期比44%増、OCI(クラウドインフラ)が84%増と急拡大し、AI需要を背景に成長加速が確認されているためです。

■ 市場予想(コンセンサスベース)
今回の決算では以下の水準が焦点とされています。
a. EPS予想:前年同期比で1.70〜2.00ドル前後のレンジ
b. 売上高予想:170億ドル前後(クラウド比率の上昇が前提)
c. 注目ポイント
OCI(オラクル・クラウド・インフラ)の成長持続性
AI関連契約の収益化スピード
マージン改善と設備投資負担のバランス
■ アナリスト予測と投資家視点
アナリストの間では、オラクルは引き続き「AIインフラ需要の受け皿」として評価されており、特に以下の点が注目されています。
クラウド事業(OCI・SaaS)の成長持続性
→ 収益の主軸が従来型ソフトからクラウドへ完全移行しつつある点
残存履行義務(RPO)の拡大トレンド
→ 将来売上の先行指標として急増(AI契約の積み上がり)
資本支出(CapEx)と収益性のバランス
→ データセンター投資負担が利益率に与える影響
最新業績トレンド
オラクルの最新業績は、2026年3月発表の2026年度第3四半期(Q3 FY2026)決算において、AI・クラウド需要を背景に大きく加速していることが確認されています。
■ 前四半期の売上・利益推移
直近四半期では、全体業績が市場予想を上回る成長を示しました。
総売上高:約172億ドル(前年同期比+22%)
EPS(希薄化後利益):1.27ドル(GAAP)、1.79ドル(非GAAP)
営業利益:約74億ドル(非GAAPベースで+19%成長)
特に注目されたのは、売上・利益の「同時成長」であり、クラウド拡大局面としては異例の収益性改善が見られています。
■ クラウド・SaaS事業の成長率
成長の中心は引き続きクラウド事業で、AI需要が強力なドライバーとなっています。
クラウド売上(IaaS+SaaS):89億ドル(+44%)
クラウドインフラ(OCI):49億ドル(+84%)
SaaS(アプリケーション):40億ドル(+13%)
特にOCI(Oracle Cloud Infrastructure)は、AIトレーニング需要の拡大により前年比80%超の急成長を維持しており、クラウド事業全体の牽引役となっています。
また、残存履行義務(RPO)は5,530億ドル(前年比+325%)と急増しており、今後の売上見通しの強さを示しています。
■ 為替影響・コスト構造のポイント
グローバル企業として、為替やコスト構造も重要な論点となっています。
ドル高の影響により、現地通貨ベースでは成長率がやや低下(約2〜4ポイント差)
一方でクラウド契約の多くがドル建てのため、売上面への影響は限定的
データセンター拡張による設備投資(CapEx)増加が続く
ただし顧客側のGPU提供・前払いモデルにより、資金負担は一部軽減
投資家視点の焦点
1. 決算発表後の株価変動シナリオ
オラクルの次回決算発表は2026年6月10日で、クラウド事業やAI関連契約の進捗が焦点です。市場はクラウド・SaaSの急成長を好感する可能性が高く、予想を上回る成長が確認されれば株価は上昇しやすいと見込まれます。一方、売上や利益の伸びが市場予想を下回る場合は短期的に株価が下落するリスクがあります。
2. 配当や自社株買いの動向
オラクルは安定的なキャッシュフローを背景に、継続的に配当を実施しています。直近の四半期決算でも、配当維持および自社株買いプログラムが継続される見込みで、株主還元の姿勢が株価の下支え要因として意識されています。
3. セグメント別の利益成長の可否
クラウド(OCI、SaaS)セグメントは引き続き高成長が期待されており、特にOCIは前年比80%超の伸びで利益拡大に寄与しています。一方、従来型ソフトウェアやオンプレミスライセンスは横ばいまたは緩やかな増加にとどまると見られ、全体利益成長はクラウド部門に依存する構造となっています。
よくある質問(FAQ)
Q1. オラクルの決算はいつ発表されるのか?
オラクルの次回決算発表日は2026年6月10日(米国時間)に予定されており、通常は米国市場の取引終了後に発表されます。決算発表後には経営陣によるカンファレンスコールも実施され、業績の詳細や今後の見通しについて説明されるのが通例です。
Q2. 決算で注目すべきポイントは何か?
今回の決算では、特にクラウド事業の成長が最大の注目点となります。OCI(オラクル・クラウド・インフラ)の成長率や、SaaSを含むクラウド売上全体の伸びが市場予想を上回るかどうかが重要です。また、AI関連契約の増加状況や残存履行義務(RPO)の積み上がりも、将来の売上成長を判断する上で重要な指標となります。
Q3. 株価にどのような影響があるか?
オラクルの株価は、決算内容に対して比較的敏感に反応する傾向があります。特にクラウド事業の成長率が市場予想を上回る場合は、AI関連銘柄として再評価され株価上昇につながる可能性があります。一方で、成長率の鈍化や利益率の低下が見られた場合には、短期的な売り圧力が強まることもあります。ただし、長期的にはクラウド移行とAI需要拡大が下支え要因となるため、中長期トレンドは依然として強気に見られています。
まとめ
オラクルの次回決算発表日は、同社の今後の成長戦略やクラウド事業の進捗を確認する重要な機会です。投資家は特に、クラウド売上の伸びやEPS(1株当たり利益)の予想と実績の差に注目して、株価動向を見極めることがポイントとなります。