イーライリリー株の買い方|日本の個人投資家が失敗しない米国医薬品株投資ガイド
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イーライリリー株の買い方|日本の個人投資家が失敗しない米国医薬品株投資ガイド

著者: 高橋健司

公開日: 2026-02-21

イーライリリー(Eli Lilly and Company)は、アメリカを代表する世界的な大手医薬品メーカーです。1876年創業と歴史が長く、糖尿病やがん、中枢神経系など、幅広い分野で医薬品の研究・開発を行っています。


同社の主力分野は、糖尿病・肥満治療薬です。特に近年は、肥満治療薬への期待が世界的に高まっており、イーライリリーはこの分野で強い競争力を持つ企業として注目されています。また、がん治療やアルツハイマー病などの分野でも新薬開発を進めています。


日本の投資家から注目されている理由は、成長性の高さと医薬品株ならではの安定感を兼ね備えている点にあります。人口の高齢化や生活習慣病の増加を背景に、長期的な需要が見込まれるため、米国株の中でも「中長期で保有したい銘柄」として関心を集めています。


本記事では、イーライリリー株の買い方を詳しく解説します。

イーライリリー株の買い方

イーライリリー株は日本から買える?

イーライリリー株は、日本の株式市場に上場している銘柄ではなく、米国株(ニューヨーク証券取引所:ティッカー LLY)として取引されています。そのため、日本株と同じ感覚では購入できず、米国株を取り扱っている証券口座を利用する必要があります。


日本の個人投資家でも、米国株対応の口座を開設すれば、日本にいながらイーライリリー株を直接購入することが可能です。取引は日本円で入金し、必要に応じて米ドルに両替したうえで行います。


なお、イーライリリー株はADR(米国預託証券)ではなく、米国市場に上場している現物株です。そのため、株価の値動きや配当は、米国市場の動向やドル円相場の影響を直接受ける点が特徴です。


イーライリリー株の買い方:具体的に

イーライリリー株を日本から購入するには、まず米国株の取引に対応した口座を開設する必要があります。口座開設後、日本円で入金を行い、取引の際に米ドルへ両替します。このとき、為替手数料がかかることを意識しておくことが重要です。為替レートや手数料の差によって、購入コストが変わるためです。


次に、株式の検索欄でティッカー「LLY」を入力し、イーライリリー株を見つけます。購入時には、注文方法を選ぶことになります。初心者には「成行注文」が簡単ですが、希望する価格で購入したい場合は「指値注文」を使う方法もあります。指値注文では、指定した株価に達したときだけ購入が成立するため、より計画的に買うことができます。


注文が約定(成立)したら、購入が正しく反映されているかを確認しましょう。株数や購入価格、取引手数料などに間違いがないかをチェックすることが大切です。また、取引後はドル建ての株価や円換算での評価額を定期的に確認し、為替変動による影響も意識しておくと安心です。


いくらから買える?最低投資金額の目安

イーライリリー株は、1株単位から購入可能です。例えば株価が500ドルの場合、日本円に換算すると1株あたり約7万円前後(為替レートによる)で購入できます。つまり、まとまった資金がなくても、まずは少額から米国株投資を始めることができる点が魅力です。


また、少しずつ投資したい場合は、分割購入や積立購入の方法も検討できます。毎月一定額を投資する積立スタイルは、ドルコスト平均法を活かして、株価の変動リスクを分散することができます。一方で、一度にまとめて購入する「一括購入」は、株価が安いタイミングを狙いやすく、短期間で投資を完了させたい場合に向いています。


投資の方法は自分の資金状況や投資スタイルに合わせて選ぶことが大切です。少額でリスクを抑えたい初心者は、まず1株から始めて、慣れてきたら分割購入や積立に拡大するのが無理なく投資を始めるポイントです。


日本投資家が必ず知っておく税金と配当の扱い

イーライリリー株などの米国株を日本から購入する場合、配当や売却益には税金のルールがあります。まず、配当については、米国で源泉税(通常10%〜15%)が自動的に差し引かれます。これは、米国が外国人投資家に課す税金で、日本にいながら株を保有しても必ずかかります。


さらに、日本でも配当や売却益に対して20.315%(所得税+住民税)が課税されます。ただし、米国で払った源泉税分は、日本の確定申告で控除(外国税額控除)できるため、二重課税を避けることが可能です。


確定申告が必要になるケースは主に次の通りです:

  • 特定口座(源泉徴収なし)で米国株を購入した場合

  • 配当や売却益を他の所得と合算して申告したい場合

逆に、特定口座(源泉徴収あり)で購入すると、売却益や配当の税金が自動で計算・徴収されるため、原則として確定申告の手間が省けます。


また、NISA(少額投資非課税制度)や新NISAを使えば、一定額までの配当や売却益が非課税になります。米国株でもNISA口座で購入できる場合があり、税金の負担を軽くしながら長期投資を行いたい投資家にとって便利な制度です。


為替リスクとその考え方(日本投資家向け)

1. 為替変動ってどう影響する?

米国株を買うということは、株そのものの値動きだけでなく、ドルと円の為替レートの影響も受けるということです。例えば、株価が上がっても、購入時より円高が進んでいれば、円に戻したときの実質リターンが減ってしまうことがあります。具体的には「株価+10%でも円高‑10%なら、最終的な利益がゼロ近くになる」ようなケースもあり得ます。


つまり、米国株投資ではドル建ての株価の変動と、為替の変動の組み合わせで最終的な利益が決まります。円安が進めば利益が大きくなる反面、円高になると利益が減る可能性がある点を理解しておきましょう。


2. 為替を気にしすぎない投資スタンス

一方で、為替変動の短期的なアップダウンを気にしすぎる必要はありません。長期投資の視点では、為替の動きは短期的な「ノイズ(雑音)」に過ぎないと捉えられることもあります。実際、為替は経済政策や市場の流れで変動しますが、長期で見れば株自体の成長テーマに注目する方が意味があるという考え方もあります。


短期的に為替が上下しても、「株価上昇の力 × ドル建て資産の増加力」で為替変動の影響以上に利益を狙っていくことが可能です。


3. 為替込みで考える長期投資の視点

米国株投資で重要なのは、ドル建ての株価や配当の成長と、為替変動を合わせて考える正しい視点です。

  • 為替で損失が出る可能性はある

  • 一方で円安が進めばさらに利益が増える可能性もある

  • 株価の成長と為替変動は別の要因で動くことが多い

こうしたバランス感覚が、長期投資では特に大切になります。


イーライリリー株の魅力と注意点(メリット・リスク)

イーライリリー株は、成長性と安定性を兼ね備えた米国医薬品株として、日本の個人投資家から注目されています。まず魅力のひとつは、肥満や糖尿病などの高成長分野に強いことです。これらの治療薬は世界的に需要が高まっており、同社の主力製品群は市場で高い競争力を持っています。また、イーライリリーは研究開発力と豊富なパイプラインを持ち、新薬開発に積極的です。これにより、将来の売上や利益拡大につながる可能性があります。さらに、医薬品株として景気の影響を受けにくいディフェンシブ性があり、長期保有に向く点も魅力です。


一方で、投資する上でのリスクも存在します。まず、株価水準が高く、割高感がある点です。すでに市場の期待が先行しているため、短期的には価格が調整される可能性があります。また、新薬開発の失敗リスクも無視できません。研究開発に失敗した場合、株価に大きな影響が出ることがあります。さらに、医薬品業界は規制や薬価政策の影響を受けやすく、国や地域の政策変更が売上や利益に直結することがあります。加えて、市場の期待が先行して株価が上昇している場合、期待通りの業績が出ないと株価が急落する調整リスクもあります。


このように、イーライリリー株は成長の可能性が高く安定性もある一方で、価格や開発・規制リスクを伴う銘柄です。投資する際は、長期保有を前提に、株価や業界動向、新薬パイプラインの進捗を確認しながら、リスクを理解した上で判断することが重要です。


どんな人に向いている銘柄か?

イーライリリー株は、特に長期投資を考えている人に向いています。株価の短期的な上下に一喜一憂するのではなく、同社の医薬品事業の成長や新薬開発の成果を数年単位で見守るスタンスが適しています。


また、米国株をポートフォリオに加えたい人にとっても有力な選択肢です。米国市場は日本株とは異なる経済環境や成長テーマがあり、分散投資の観点からポートフォリオ全体の安定性と成長性を高めることができます。


さらに、医療やバイオ分野に将来の成長を感じている人にも適しています。イーライリリーは糖尿病・肥満治療薬をはじめ、がんや神経疾患などの新薬パイプラインを持ち、医薬品業界の中でも特に研究開発力の高い企業として注目されています。


逆に、短期売買で利益を追求するスタイルにはあまり向いていません。株価の値動きはあるものの、長期的な成長テーマを重視して投資する方がリスクを抑えつつ利益を狙いやすい銘柄です。そのため、中長期目線でじっくり保有し、企業の成長を見守る投資家に特に向いているといえます。


よくある質問(FAQ)|イーライリリー株の買い方

Q1. 日本からイーライリリー株は簡単に買えますか?

はい、米国株に対応した証券口座を持っていれば購入可能です。円で入金して、取引の際にドルに両替する必要があります。株は1株単位から買えるため、少額投資も可能です。


Q2. 配当は日本でもらえますか?

はい、米国株として配当を受け取れます。ただし、米国で源泉税(通常10〜15%)が差し引かれます。その後、日本でも所得税+住民税が課税されますが、確定申告で米国の税金分を控除できます。


Q3. 為替リスクはどう影響しますか?

イーライリリー株はドル建てのため、円高になると円に換算したときの利益が減る可能性があります。逆に円安なら利益が増えることもあります。長期投資の場合は短期的な為替変動はあまり気にせず、株価の成長テーマに注目するのがおすすめです。


Q4. 1株だけでも投資できますか?

はい、可能です。株価によっては数万円単位から投資できるため、少額で始めたい初心者にも適しています。積立や分割購入でリスク分散する方法もあります。


Q5. どんな投資家に向いていますか?

長期保有を前提に、医薬品分野の成長や米国株ポートフォリオの分散を狙う人に向いています。短期売買で利益を狙うよりも、じっくり企業の成長を見守る中長期投資向きです。


Q6. 株価が高くても買っていいですか?

株価水準は高めですが、成長性や配当利回り、医薬品分野での強みを考慮すると、長期的には魅力があります。ただし、短期的な調整リスクもあるため、少額から分散して投資するのが安心です。


まとめ|イーライリリー株の買い方と考え方

イーライリリー株を日本から購入する際のポイントを整理すると、まずは米国株対応の口座を用意し、円をドルに換えて購入するという基本的な手順を押さえることが重要です。株価や為替の変動を意識しつつ、1株単位から少額で投資を始めることも可能で、初心者でも無理なく取り組めます。


次に大切なのは、「いつ買うか」よりも「どう持つか」という考え方です。株価の短期的な上下に左右されるのではなく、イーライリリーの成長テーマや新薬パイプラインを長期的に見守ることが、利益を最大化する鍵となります。また、配当や売却益に関わる税金や為替リスクも理解しておくことで、実質的なリターンを把握したうえで投資できます。


最後に、日本の投資家として現実的に向き合う姿勢も大切です。米国株は日本株と違い、情報や決算のタイミングも異なるため、焦らず、計画的に買い増しや保有を考えることが重要です。少額からコツコツ投資し、株価の変動や為替リスクを踏まえながら、長期目線で資産形成を目指すことが、イーライリリー株投資の成功につながります。