公開日: 2026-08-21
更新日: 2026-08-21
2026年8月21日のINPEX株価は続伸しています。午前10時38分時点で3,913円、前日比44円高(+1.13%)となり、取引時間中には3,933円まで上昇しました。前日終値3,869円から4,000円の大台に近づいています。
直近では8月14日の3,782円から8月20日の3,869円まで約2.3%上昇しており、株価は上昇基調を維持しています。背景には、WTI原油先物が8月20日に2ドル高の87.83ドルまで上昇したことや、イラン情勢への警戒感から石油関連株に買いが入っていることがあります。
一方、INPEXの年初来高値は3月30日の4,955円です。今後は4,000円の節目を突破できるかに加え、原油価格の上昇が続くかどうかが、株価の方向性を左右する重要なポイントになりそうです。

INPEXは石油・天然ガスの開発・生産を主力とするため、原油価格の上昇は収益改善への期待につながりやすい銘柄です。実際、INPEXの8月7日の業績修正では、2026年上期のブレント原油価格が平均87.6ドルとなり、当初想定を上回ったことが確認されています。
足元でも原油相場は高水準で推移しており、INPEXが公表する8月21日時点の原油情報では、WTIが86.71ドル、ブレントが93.85ドルとなっています。前日比ではそれぞれ2.75%、2.43%上昇しており、原油高がINPEX株を支える材料となっています。
特に注目したいのがブレント原油です。INPEXの業績予想でも原油価格の前提としてブレントを採用しており、8月7日に通期平均を70~83ドル、下期平均を75ドルと見込んでいます。現在のブレント価格がこの前提を大きく上回っているため、今後も高値が続けば、業績の上振れ期待が株価を押し上げる可能性があります。
2026年8月、米国とイランの対立が長期化し、原油供給への警戒感が強まっていることがINPEX株価を支える材料となっています。米国は8月20日、イランに対して「史上最も厳しい制裁」を科す方針を示し、詳細を来週発表するとしています。こうした動きから、イラン産原油の供給減少や中東からの輸送停滞に対する懸念が強まっています。
特に重要なのがホルムズ海峡です。中東の原油輸送における重要なルートであり、米イラン対立によって通航が制限されていることから、市場では供給リスクが意識されています。8月20日のWTI先物は5営業日続伸し、1バレル=87.83ドル(前日比+2.33%)まで上昇しました。
この原油高を受けて、8月21日の東京市場ではINPEXにも買いが入り、「中東情勢の緊迫化→原油価格上昇→石油・資源関連株への買い」という流れが形成されています。実際、株探も同日のINPEX株について、イラン情勢への警戒感によるWTI価格上昇を背景とした続伸と報じています。
ただし、イランとの協議が再開される、ホルムズ海峡の通航が正常化するなど、地政学リスクが後退すれば原油価格が急反落する可能性もあります。そのため「INPEX株価はなぜ上がる」を分析する際は、イラン情勢だけでなく、WTI・ブレント原油の値動きも継続的に確認する必要があります。
INPEXが8月7日に発表した2026年12月期第2四半期決算では、中間期の親会社帰属利益が前年同期比17.7%増の2.631億円となり、中間期として過去最高を更新しました。売上収益は4.6%減の1兆49億円でしたが、原油価格の上昇や円安、税負担の減少などが利益を下支えしました。特にイクシスプロジェクトの利益は前年同期比24.5%増と好調でした。
さらに会社は同日、2026年12月期の通期純利益予想を従来の4,500億円から5,100億円へ600億円上方修正しました。前期比では29.5%増となり、過去最高益を更新する見通しです。これにより、単なる「原油高期待」だけではなく、実際の利益成長を背景とした株価上昇への期待が高まっています。
また、同時に年間配当を112円へ増額し、最大1.400億円の自己株式取得も決定しています。業績改善に加えて株主還元も強化されたことで、INPEX株の投資魅力が高まり、株価を支える材料となっています。
INPEXは8月7日、最大5,000万株・1,400億円を上限とする自社株買いを発表しました。これは自己株式を除く発行済み株式数の4.3%に相当し、取得期間は2026年8月10日から12月31日までです。会社側は株主還元の強化や資本効率の向上を目的としており、規模の大きさから市場でも強い買い材料として意識されています。
自社株買いでは、企業自身が市場から株式を取得するため、需給面で株価を支える効果が期待されます。また、取得した株式を消却すれば、1株当たり利益(EPS)の改善につながる可能性があります。今回の取得枠は最大1,400億円と大きく、原油高による業績改善期待に加えて、株主還元・資本効率改善への期待がINPEX株を下支えしていると考えられます。実際、発表後の8月10日の東京市場では、自社株買いを好感してINPEX株に買いが集まりました。
INPEXは8月7日、2026年12月期の年間配当予想を112円へ増額しました。従来予想の110円から2円増となり、過去最高の1株当たり配当水準です。中間配当は56円、期末配当も56円を予定しており、業績の上方修正と合わせて株主還元の強化が鮮明になっています。
さらに、通期純利益予想を5,100億円とした場合、配当と自社株買いを合わせた総還元性向は約53%となる見込みです。INPEXは2020年の年間配当24円から2026年の112円まで配当水準を大きく引き上げており、安定した配当を重視する投資家にとっても注目度が高まっています。
今回の増配は、単純に「原油価格が上昇しているから」という材料だけではありません。過去最高益の見通し、自社株買い、増配が同時に発表されたことで、株主還元の強化と企業価値向上への期待が高まったことがINPEX株を支える要因となっています。実際、8月10日には増配や自社株買いを好感して株価が3日続伸しました。
2026年8月21日午前時点で、INPEX株は3,914円前後まで上昇しており、8月14日の3,782円から約3.5%上昇しています。直近では原油高や業績上方修正などを背景に上昇基調が続いており、まずは4.000円の心理的節目を突破できるかが注目されます。
4,000円を明確に上回って定着すれば、次の目標として年初来高値4,955円が意識される可能性があります。ただし、4,000円付近では利益確定売りが増える可能性もあり、株価だけでなく出来高を伴って上昇できるかが重要です。8月10日には8,052,600株、8月12日には7.656.300株の売買高を記録しており、上昇局面での需給動向も確認したいところです。
今後の上昇シナリオでは、WTI・ブレント原油が高値圏を維持すること、中東情勢の緊張が続くこと、1,400億円規模の自社株買いが株価を下支えすることがポイントになります。一方、イラン情勢の改善などから原油価格が急落すれば、INPEX株にも利益確定売りが出る可能性があります。
したがって、4,000円突破→4,955円の年初来高値を試す展開が一つの上昇シナリオとなる一方、原油価格の反落には注意が必要です。株価目標は固定的に考えるのではなく、原油相場と出来高を合わせて判断することが重要です。

2026年8月21日午前11時30分時点では、INPEX株は3,914円、前日比+45円(+1.16%)。高値は3,933円、出来高は171万1,900株となっています。短期的には3,900円台を維持できるか、さらに4,000円を突破できるかが焦点です。
| テクニカルポイント | 最新データ・水準 | 見方 |
| 現在値 | 3,914円 | 3,900円台を維持しており、短期的に堅調 |
| 当日高値 | 3,933円 | 4,000円に向けた上値の攻防を確認 |
| 4,000円 | 心理的節目 | 明確に突破できれば、上昇基調が一段と強まる可能性 |
| 年初来高値 | 4,955円 | 4,000円突破後の中期的な上値目標として意識されやすい |
| 8/14→8/21 | 3,782円→3,914円 | 約3.5%上昇し、短期的な上昇傾向 |
| 出来高 | 171.2万株(11:30時点) | 株価上昇に売買を伴っているかを確認する材料 |
| VWAP | 3,910.06円 | 現在値がVWAPを上回り、当日需給は比較的堅調 |
| 原油価格 | WTI 86.71ドル/ブレント93.85ドル | 原油高がINPEX株の支援材料 |
株価は8月10日の3,612円から8月21日の3,914円まで上昇しており、短期間で約8.4%上昇しています。一方、信用買い残は306万400株、信用倍率は15.11倍と買い残が多いため、上昇局面では利益確定売りにも注意が必要です。
また、INPEXの業績と関係が深い原油価格は、8月21日時点でWTIが86.71ドル、ブレントが93.85ドルと高水準です。したがって、テクニカル面だけでなく、原油価格が現在の高値圏を維持できるかも、4,000円突破の重要な判断材料となります。
まとめると、短期では「3,900円を維持できるか」、次に「4,000円を突破できるか」が重要です。4,000円を出来高を伴って明確に上抜ければ、年初来高値4,955円が次の大きな上値ポイントとして意識されそうです。
現在のINPEX株は、中東情勢による原油高が追い風となっています。8月21日時点でWTIは86.71ドル、ブレントは93.85ドルと高水準です。 一方、米イラン協議の進展や制裁緩和などで供給懸念が後退すれば、原油価格が急落し、INPEXの収益期待や株価にも下押し圧力がかかる可能性があります。実際、過去にも米イラン合意を受けてWTIが75ドル台へ下落した際、INPEX株が続落した例があります。
世界経済が減速すると、自動車・航空・製造業などのエネルギー需要が弱まり、原油価格の下落につながる可能性があります。INPEXは原油・天然ガス価格の影響を受けるため、原油相場が長期的に低迷すれば業績にも影響します。会社の業績予想でも、ブレント原油価格を通期70~83ドル/バレルのレンジで想定しており、実際の原油価格がこの水準を大きく下回る場合は注意が必要です。
INPEXは海外での資源開発・生産比率が高いため、円高になるとドル建てなどの海外収益を円換算した際の金額が小さくなる可能性があります。会社の2026年通期業績予想では、為替レートを1ドル=154~156円としており、これより円高が進めば利益の下振れ要因となる可能性があります。
原油高や業績上方修正、自社株買いなどの好材料がすでに株価へ織り込まれている場合、新たな材料が出なければ利益確定売りが強まる可能性があります。実際、INPEX株は8月14日から20日にかけて3,782円から3,869円へ2.3%上昇しており、直近の上昇を受けた短期的な過熱感にも注意したいところです。
株価上昇局面では信用買いが増加し、その後に株価が下落すると、損失確定の売りが重なって下落幅が拡大する可能性があります。8月16日時点の報道でも、INPEXは信用買い残の増加銘柄として取り上げられており、今後は信用取引の需給動向も確認したいポイントです。
主な理由は、原油価格の上昇、イラン情勢による供給懸念、業績上方修正、自社株買い、増配などです。複数の好材料が重なり、株価を押し上げています。
原油価格が高水準を維持し、業績や株主還元への期待が続けば、上昇する可能性があります。短期的には4,000円の突破が重要なポイントです。
原油価格の急落、中東情勢の改善、世界景気の減速、円高などが主なリスクです。また、好材料が株価に織り込まれた後の利益確定売りにも注意が必要です。
2026年12月期の年間配当予想は1株112円です。増配が続いているため、配当収入を重視する投資家からも注目されています。
はい。INPEXは原油・天然ガスの開発・生産を行っているため、WTIやブレント原油の価格動向は重要な判断材料です。株価と原油価格を合わせて確認すると、値動きの背景を把握しやすくなります。
INPEX株価の上昇には、原油価格の上昇、中東情勢による供給懸念、業績上方修正、自社株買い、増配など、複数の材料が影響しています。今後は、原油価格の動向に加えて、4,000円の突破や年初来高値4,955円を更新できるかが注目されます。
また、原油価格やINPEX株の値動きを継続的に確認するには、市場分析ツールを活用するのも有効です。株価チャートや出来高、関連する原油相場などをまとめて確認することで、INPEX株のトレンドや売買タイミングを判断する際の参考になります。