スペースX株価はどこまで上がる?Q2決算後の反発と今後の見通し
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スペースX株価はどこまで上がる?Q2決算後の反発と今後の見通し

著者: 高橋健司

公開日: 2026-08-11   
更新日: 2026-08-11

スペースX株価はどこまで上がるのかを考えるうえで、まず注目したいのが8月上旬からの急反発です。SpaceX(SPCX)は8月3日に一時104.83ドルまで下落しましたが、その後急速に切り返し、8月10日には138.74ドルで取引を終え、IPO価格の135ドルを約1カ月ぶりに上回りました。8月3日の安値からは約32%上昇しています。


今回の反発では、インサイダーのロックアップ期間終了による大量売却への懸念が想定ほど強まらなかったことに加え、Terafab(半導体製造プロジェクト)への期待などが買い材料となりました。一方、8月7日には個人投資家がIPO後初めて純売りに転じており、短期的には利益確定売りへの警戒も必要です。

スペースX株価はどこまで上がる?Q2決算後の反発と今後の見通し

8月11日時点では、150ドルが次の重要な上値目標となります。ここを突破できれば175~200ドル方向への上昇余地が意識されますが、8月に入って急速に上昇しているため、150ドル付近で一度上値を抑えられる可能性にも注意が必要です。なお、アナリストの12カ月平均目標株価は約231ドルとされています。


したがって現段階では、「反発が始まった」と判断できる一方、225ドル台の過去最高値を再び目指せるかは今後の業績・AI投資・Starlinkの成長を見極める必要がある局面といえます。


なぜスペースX株価は反発したのか

最新のSPCX価格と動向


① Q2決算が市場予想を上回った

SpaceXは8月4日に上場後初の四半期決算を発表し、Q2売上高は78億ドルと前年同期比92%増となりました。調整後EBITDAも35億ドルまで拡大し、成長力の強さが改めて評価されています。


② Starlinkの成長が続いている

収益の半分以上を占めるStarlinkの売上高は前年同期比66%増となりました。衛星通信事業の拡大がSpaceX全体の収益成長を支えており、今後の株価を考えるうえでも重要な材料です。


③ AI事業への期待が高まっている

AI関連事業の売上高は前年同期比で約250%増と急成長しました。一方、Q2のAI関連設備投資は約158億ドルに達しており、成長期待と同時に巨額投資による利益・キャッシュフローへの負担も意識されています。


④ Terafabへの期待

SpaceXとTeslaが進める168億ドル規模のTerafab計画も新たな株価材料です。AI向け半導体・計算基盤への進出が成功すれば、従来のロケット・衛星通信企業からAIインフラ企業へ評価が広がる可能性があります。


⑤ ロックアップ解除後も売り圧力が限定的

8月上旬には約9.11億株のロックアップが解除されましたが、想定されたほどインサイダー売りが膨らまず、株価は8月7日に15.9%上昇して133.11ドル、10日にはさらに4.2%上昇して138.74ドルとなりました。これが直近の反発を加速させた要因の一つです。


ただし、8月20日には追加の株式アンロックが予定されているため、スペースXの目標株価を見る際には、業績だけでなく今後の需給にも注意する必要があります。


一方で「上がり続ける」とは限らない

スペースX株価は8月3日の安値104.83ドルから8月10日には138.74ドルまで約32%反発しましたが、上昇がそのまま続くとは限りません。特に以下のリスクには注意が必要です。


  • AI関連投資の急増: Q2の設備投資は約184億ドルと前年から大幅に増加。AI事業の成長期待がある一方、巨額投資がキャッシュフローを圧迫する可能性があります。

  • 高いバリュエーション: IPO直後には株価が225.64ドルまで急騰しており、現在の138.74ドルでも企業価値への成長期待が大きく織り込まれています。業績の伸びが期待に届かなければ、株価調整につながる可能性があります。

  • ロックアップ解除による需給悪化: 8月上旬には約9.11億株のロックアップが解除されました。今回は大規模な売却が見られず反発しましたが、8月20日にも追加の株式解除が予定されており、再び売り圧力が強まる可能性があります。

  • 個人投資家の利益確定売り: 8月7日にはIPO後初めて個人投資家が約450万ドルの純売りに転じました。急反発後だけに、短期的な利益確定売りには警戒が必要です。


一方、アナリスト15人の12カ月平均目標株価は231.40ドルと、8月10日終値138.74ドルを大きく上回っています。ただし、目標レンジは62~800ドルと非常に広く、評価のばらつきも大きい点には注意が必要です。


スペースX株価の上値目標はどこか

2026年8月11日時点でSpaceX(SPCX)は138.74ドルで取引を終えています。8月3日の安値104.83ドルからは約32%反発した一方、6月の上場後高値225.64ドルにはまだ約38.5%届いていません。今後は、まず150ドルを突破できるか、その後200ドル、225ドルを回復できるかが重要なポイントです。

株価水準 現在値からの上昇率 位置付け・注目点
150ドル +8.1% IPO初日の始値水準。短期的な最初の上値目標
165ドル +18.9% テクニカル面での短期目標として注目される水準
175ドル +26.2% アナリストの強気シナリオの一つ
200ドル +44.2% 心理的な大台。Citiの目標株価も200ドル
225ドル +62.2% 6月の上場後高値225.64ドルに近い重要な抵抗帯
231.40ドル +66.9% 15人のアナリストによる12カ月平均目標株価
235ドル +69.4% Bank of Americaの目標株価
300ドル  +116.3%  Morgan Stanleyなどの強気シナリオで意識される水準

アナリスト予想では、12カ月平均目標株価が231.40ドル、高値予想は800ドル、安値予想は62ドルと非常に幅があります。別の集計でも平均目標は227.31ドルとなっており、現在値から約64%の上昇余地を示しています。


短期的には、150ドル→165ドル→175ドルの順に上値を試せるかが焦点です。特に150ドルを明確に突破できれば、200ドルへの再上昇が視野に入ります。さらに225ドル台の過去最高値を突破できれば、240~300ドルが次の強気ターゲットとして意識される可能性があります。実際、Citiは200ドル、Bank of Americaは235ドルを目標としており、ウォール街では200ドル超を想定する見方も少なくありません。


ただし、8月20日には追加の株式アンロックが予定されており、需給悪化によって再びボラティリティが高まる可能性があります。そのため、スペースX株価はどこまで上がるかを判断する際は、150ドル突破だけでなく、出来高を伴って200ドル、225ドルへ上昇できるかを確認することが重要です。


スペースX株価を左右する今後の材料

Starlinkの高成長とAI事業への期待が最大の上昇材料です。一方、巨額の設備投資や株式需給には注意が必要です。


上昇材料

  • Starlinkの成長加速: Q2のコネクティビティ売上高は42.9億ドル、前年同期比66%増。Starlink加入者も約1.200万人まで増加しており、現在のSpaceXの収益成長を支える中心事業です。

  • AI事業の急成長: Q2のAI部門売上高は25.61億ドルで、市場予想の20.8億ドルを上回りました。AIクラウド契約の拡大が続けば、新たな収益源として株価評価を押し上げる可能性があります。

  • 売上高の大幅増加: Q2売上高は78.1億ドル、前年同期比92%増。調整後EBITDAも35億ドルと前年同期の12億ドルから大きく増加しました。

  • Terafab計画: TeslaとSpaceXによる168億ドル規模の半導体・AI計算基盤計画が進行しており、宇宙・通信に加えてAIインフラ企業として評価される可能性があります。

  • Starship・衛星事業の拡大: 次世代Starlink衛星の大量展開やStarshipの開発が進めば、通信・打ち上げ能力のさらなる拡大につながります。SpaceXは今後1年間で1.000基以上の次世代Starlink V3衛星を打ち上げる計画を示しています。

  • 政府・防衛需要: Starshieldなど政府・防衛向け事業の拡大は、民間需要とは異なる安定的な収益源になる可能性があります。


下落材料

  • AI投資負担の拡大: Q2の設備投資は約183.7億ドルと非常に大きく、AI・データセンター投資がキャッシュフローを圧迫する可能性があります。

  • 依然として純損失: Q2は5.41億ドルの純損失を計上しており、売上高が急増している一方、巨額投資を利益へ転換できるかが課題です。

  • ロックアップ解除による需給悪化: 8月には最大約9.12億株が売却可能となり、8月20日にも約3.19億株の解除が予定されています。追加売却が増えれば、株価の上値を抑える可能性があります。

  • 高い成長期待: 株価は8月上旬の安値から急反発しており、期待先行で上昇した分、決算やAI事業の成長が市場予想を下回った場合には調整幅が大きくなる可能性があります。

  • Starship開発リスク: 大型ロケットの開発・打ち上げに遅延や追加コストが発生すれば、宇宙事業の成長期待が後退する可能性があります。


よくある質問

Q1.スペースX株価はどこまで上がる?

8月10日の終値は138.74ドル。まず150ドル、次に175~200ドルが上値の目安となります。アナリスト15人の12カ月平均目標は231.40ドルですが、予想レンジは62~800ドルと大きく、見方が分かれています。


Q2.スペースX株価が上昇した理由は?

8月3日の104.83ドルから急反発し、8月10日にはIPO価格135ドルを上回りました。Q2決算後の成長期待に加え、ロックアップ解除後も大規模な売りが確認されなかったことやTerafab計画への期待が買い材料となっています。


Q3.スペースX株価の目標価格はいくら?

市場データでは12カ月平均目標が231.40ドル、別集計では227.31ドルです。現在値138.74ドルから計算すると、およそ64~67%の上昇余地があります。ただし、これはあくまでアナリスト予想であり、将来の株価を保証するものではありません。


Q4.スペースX株価は200ドルを超える?

可能性はありますが、まず150ドル、175ドルを安定して上回れるかが重要です。200ドルまで上昇するには現在値から約44%の上昇が必要で、Starlinkの成長継続やAI事業の収益化などが重要な材料になります。


Q5.スペースX株は今から買える?

スペースXは2026年6月にNASDAQへ上場しており、現在はSPCXのティッカーで取引されています。ただし、8月上旬だけでも104.83ドルから138.74ドルまで大きく動いているため、株価の変動リスクは高い状態です。投資を検討する場合は、目標株価だけでなく業績、バリュエーション、今後の株式需給も確認することが重要です。


まとめ

スペースX株価は、8月3日の安値104.83ドルから8月10日終値138.74ドルまで約32%反発し、IPO価格135ドルも回復しました。今後は150ドル突破→175~200ドル→225ドル台と上値を切り上げられるかが焦点です。


一方、AI関連の巨額投資や今後のロックアップ解除による需給悪化には注意が必要です。短期的な値動きを確認しながら、米国株CFDを活用して上昇・下落の双方の局面を分析することも選択肢となります。

免責事項: 本資料は一般的な情報提供のみを目的としており、いかなる金融、投資、その他の助言を構成するものではなく(また、そのようにみなされるべきではありません)、また、お客様が依拠する際の根拠となるものではありません。本資料に表明されている意見は、EBCまたは著者が、特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。