公開日: 2026-02-01
日本のインフラ株とは、電力・ガス・通信・鉄道・建設など、社会や経済の基盤を支える事業を行う企業の株式を指します。これらの企業は生活や産業に欠かせないサービスを提供しているため、需要が安定しやすい特徴があります。
また、インフラ企業は長期契約や公共性の高い事業が多く、景気変動の影響を受けにくいことから、長期投資において安定した収益を狙いやすい点が魅力です。加えて、比較的高い配当利回りを維持する企業も多く、値上がり益とインカムゲインの両方を期待できます。
おすすめの日本インフラ株の投資メリット

安定した配当とキャッシュフロー
日本のインフラ企業は、電力・通信・交通など日常生活に不可欠なサービスを提供しているため、収益が比較的安定しています。その結果、業績のブレが小さく、長期にわたって安定した配当を継続しやすい点が大きな魅力です。特に長期投資では、配当収入を重視する投資家に適したセクターといえます。
景気の影響を受けにくいビジネスモデル
インフラ関連事業は、景気が後退しても需要が急減しにくい特徴があります。電気・通信・鉄道といったサービスは景気に関係なく利用されるため、株価の変動が比較的緩やかで、相場が不安定な局面でも資産の安定化に貢献します。
政府のインフラ投資政策との親和性
日本では老朽化したインフラの更新や、防災・減災対策、デジタルインフラ整備などが継続的に進められています。こうした政府主導の投資は、建設会社やエネルギー、通信関連企業にとって安定した受注機会となり、中長期的な業績の下支え要因になります。
ESG投資との関連性(環境・社会・ガバナンス)
再生可能エネルギーの導入や、省エネ通信網の整備、地域社会を支える交通インフラなど、日本のインフラ企業はESG投資との相性が良い分野です。環境負荷の低減や社会貢献を重視する投資マネーが流入しやすく、長期的な企業価値向上が期待できます。
おすすめの日本インフラ株銘柄紹介

銘柄1|東京電力ホールディングス(電力・インフラ)
事業内容:首都圏を中心に電力事業を展開する大手電力会社。送電・発電網整備やデータセンター関連への取り組みも進むニュースあり。
特徴:電力インフラとして社会基盤を支える役割が大きい一方で、福島第一原発の廃炉・コスト負担など経営課題がある点は注意が必要です。
配当利回り:直近では配当を見送っており、配当利回りは 0%。今後の収益改善が進めば配当政策が変化する可能性あり。
投資ポイント:配当収入目的よりは、将来の体質改善やインフラ再編の成長性を評価するスタンス向き。
銘柄2|東日本旅客鉄道(JR東日本)(鉄道・交通インフラ)
事業内容:首都圏を中心に新幹線・在来線を運営する鉄道最大手。駅ビル・商業施設・不動産事業も展開。
強み:通勤・通学・観光の核となる運輸インフラを保有し、鉄道以外の収益源(駅関連ビジネス、不動産)も多様化されています。
投資ポイント:都市部の人口密度と連動した安定需要や、駅周辺商業収益の底堅さが長期投資の魅力。
銘柄3|建設・土木系(例)
以下はインフラ整備・更新の需要を支える建設大手です。
大成建設
公共事業や大規模インフラ案件受注が多く、老朽化インフラの更新や防災関連工事の恩恵が期待される銘柄。
清水建設
幅広いインフラ工事を手がけ、国内外のプロジェクトに強み。公共投資の拡大局面では収益拡大余地あり。
ポイント:建設株はインフラ更新・耐震補強・国土強靭化関連の政府予算拡大が追い風になる可能性があります。
銘柄4|通信・情報インフラ
NTT(日本電信電話株式会社)
日本最大の通信インフラ企業。全国の通信網・光ファイバーを保有し、法人向けサービスやデータセンター事業も強力。
特徴:通信網の安定収益や5G関連投資、海外事業の成長期待もあり、通信セクターの安定株として人気があります。
KDDI
大手通信キャリアで、スマホ・固定通信・IoTサービスを展開。通信インフラとしての安定性と配当利回りが注目されています。
銘柄5|エネルギー関連(水道・エネルギー)
関西電力
関西エリアの電力供給を担う大手電力会社。配当利回りは一定水準があり、エネルギーインフラとしての安定収益が魅力です。
補足例(インフラ関連)
コムシスホールディングス:通信設備工事の専門会社としてインフラ建設・維持に強み。
明電舎:社会インフラ機器や電力設備を提供する老舗企業。
投資のポイント・注意点
株価のボラティリティと景気影響
インフラ株はディフェンシブ銘柄として知られていますが、株価がまったく動かないわけではありません。金利上昇局面では高配当株が売られやすくなるほか、建設・資材関連は景気後退時に受注減の影響を受けることがあります。そのため、「安定=無リスク」と考えず、相場環境を踏まえた投資判断が重要です。
配当利回りの確認
インフラ株投資では、配当利回りが大きな判断材料になります。ただし、単に利回りが高いだけでなく、配当の継続性や配当性向にも注目する必要があります。一時的な利益で高配当になっている場合や、財務負担が大きい企業は将来的に減配リスクを抱える可能性があります。
規制リスクや政策変化
電力・ガス・通信・鉄道といったインフラ事業は、国の規制や政策の影響を強く受けます。料金改定の制限、再エネ政策、原発政策、通信料金引き下げなどは、企業収益に直接影響します。投資前には、業界全体の政策動向や規制環境を把握しておくことが欠かせません。
ポートフォリオに組み込む比率の目安
インフラ株は安定性が高いため、ポートフォリオの土台として組み込むのに適しています。一方で成長性は限定的な場合も多いため、全資産をインフラ株に集中させるのは避けるべきです。一般的には、全体の20〜40%程度を目安にし、成長株や海外株と組み合わせることでリスク分散が図れます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日本のインフラ株は景気に左右されますか?
日本のインフラ株は、電力・通信・鉄道など生活に欠かせないサービスを提供しているため、一般的には景気の影響を受けにくいとされています。好不況に関わらず一定の需要があるため、業績や株価の変動は比較的緩やかです。ただし、建設関連株などは公共投資の増減や景気動向の影響を受ける場合があるため、業種ごとの差には注意が必要です。
Q2. 配当利回りはどれくらい期待できますか?
日本のインフラ株の配当利回りは、概ね2〜4%前後が一つの目安とされています。通信会社や一部の電力会社は比較的安定した配当を継続しているケースが多く、インカムゲイン目的の投資家に人気があります。ただし、業績悪化や政策変更により減配される可能性もあるため、過去の配当実績や財務状況の確認が重要です。
Q3. インフラ株は初心者でも安心して投資できますか?
インフラ株は事業内容が分かりやすく、値動きも比較的穏やかなため、株式投資初心者にも向いているといえます。特に長期保有を前提にすれば、短期的な価格変動に振り回されにくい点がメリットです。ただし、「必ず安全」というわけではないため、1銘柄に集中せず、複数のインフラ株や他の業種と組み合わせて分散投資することが大切です。
結論
おすすめの日本インフラ株は、電力・通信・交通など生活に欠かせない事業を基盤としているため、景気変動の影響を受けにくく、長期投資に向いた銘柄が多いのが特徴です。安定した配当収入を期待できる点も、長期保有の魅力といえます。
一方で、すべてのインフラ株が同じように安定しているわけではありません。配当の継続性や財務状況、政策・規制の影響などを確認し、自分の投資目的に合った銘柄を選ぶことが重要です。インフラ株をポートフォリオの土台として活用し、成長株などと組み合わせることで、より安定した投資戦略につなげることができます。
免責事項:この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。