おすすめの日本金ETFとは?特徴・銘柄比較と選び方を徹底解説
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おすすめの日本金ETFとは?特徴・銘柄比較と選び方を徹底解説

著者: 高橋健司

公開日: 2026-01-26

近年、金価格はインフレ懸念や地政学リスクの高まりを背景に、世界的に注目を集めています。物価上昇局面では通貨の価値が下がりやすく、実物資産である金は価値を保ちやすい資産として再評価されています。また、日本では円安が進行すると、円建て金価格が上昇しやすい点も投資家の関心を高めています。


こうした中、日本の個人投資家にとって手軽に金へ投資できる手段が「金ETF」です。株式と同じように証券口座で売買でき、少額から投資できるため、資産分散の一部として取り入れやすい点が特徴です。


現物の金投資と比べると、保管や盗難リスクがなく、売買も簡単である点が大きな違いです。そのため、長期のインフレ対策やリスク分散を目的とする投資家を中心に、日本金ETFへの注目が高まっています。


本記事では、おすすめの日本金ETFやこれらの投資方法と注意点を解説します。

金塊と金貨

金ETFとは?基本的な仕組みを解説

金ETF(上場投資信託)とは、金の価格に連動するよう設計された金融商品で、株式と同じように証券取引所で売買できる投資商品です。金そのものを購入するのではなく、金価格の値動きに投資する仕組みになっています。


金ETFの多くは、国内外の金価格(円建て・ドル建て)に連動するよう運用されており、金価格が上昇すればETFの価格も上がり、下落すれば価格も下がります。投資家は金価格の変動によるリターンを間接的に得る形になります。


また、現物の金投資と異なり、保管場所の確保や盗難・管理コストを気にする必要がありません。この手軽さと安全性が、金ETFが多くの個人投資家に選ばれている理由の一つです。


日本金ETFの主なメリット・デメリット

メリット

  • 少額から投資可能

    日本金ETFは1口数千円〜1万円前後で購入できるものが多く、現物の金を購入するよりも初期資金のハードルが低いのが特徴です。投資初心者でも資産分散の一部として取り入れやすくなっています。


  • 売買が簡単で流動性が高い

    株式と同じように証券取引所で取引でき、取引時間中であればリアルタイムで売買可能です。出来高の多いETFであれば、売りたいときに売れないといったリスクも比較的低くなります。


  • 現物保管リスクがない

    金地金や金貨と違い、自宅や貸金庫での保管が不要です。盗難・紛失・保管コストを気にせずに金へ投資できる点は、ETFならではの大きなメリットです。


デメリット

  • 信託報酬(コスト)がかかる

    金ETFには年率0.4〜0.5%前後の信託報酬がかかります。短期では気になりにくいものの、長期保有ではリターンに影響するため注意が必要です。


  • 分配金が基本的にない

    金ETFは金価格への連動を目的としているため、配当や分配金は原則ありません。インカムゲインを目的とした投資には向かず、値上がり益(キャピタルゲイン)狙いの投資になります。


  • 為替の影響を受けるケースがある

    国際金価格(ドル建て)に連動するETFの場合、金価格だけでなく為替(円安・円高)の影響も受けます。円安局面では有利になる一方、円高では金価格が上昇してもETF価格が伸びにくい場合があります。


おすすめの日本金ETF銘柄一覧

以下は、東京証券取引所に上場している代表的な金ETFの比較表です。信託報酬(実質コスト)や連動対象、流動性のポイントをまとめています。

銘柄名(コード) 連動対象 / 仕組み 信託報酬(実質) 特徴
SPDRゴールド・シェア(1326) 金現物価格(円換算) 約0.40% 世界最大級の金ETF。純資産総額が大きく、流動性、新NISA対応
純金上場信託(1540) 金地金の現物保有 約0.44% 金地金を国内で保管。ETFを現物に交換可能な特徴あり。新NISA対応
NEXT FUNDS 金価格連動型(1328) 金価格連動(先物型ではなく指数連動) 約0.18% 野村AMのETFで信託報酬が比較的低め。純資産規模も一定あり。新NISA対応
iシェアーズ ゴールドETF(314A) LBMA金価格(円換算) 約0.22% ブラックロック運用。信託報酬が低く、長期保有向き
グローバルX ゴールドETF(425A) 現物金(円換算) 約0.1775% 国内水準で最も信託報酬が低い部類。純資産総額は増加中
WisdomTree 金上場投資信託(1672) 金地金保有 約0.39% ウィズダムツリー運用。信託報酬は中程度で中・長期保有向き
ステート・ストリート スパイダーゴールドETF(447A) 金地金保有 約0.40% SPDR系ブランドのETF。流動性は中〜やや低め

日本金ETFの選び方|初心者が見るべきポイント

① 信託報酬の低さ(コストの重要性)

信託報酬とは、ETFを保有している間にかかる運用管理費用のことです。


  • 信託報酬が低いほど、長期運用でコスト負担が小さくなりやすい

  • たとえば、年率0.2%と0.4%では長期ではその差が利回りに積み重なる


→ 長期投資を考えるなら、できるだけ信託報酬の低い金ETFを選ぶことが重要です。


② 流動性(出来高)

流動性とは、株式市場でどれだけ頻繁に売買されているかを示す指標です。


  • 出来高が多いほど、安いスプレッド(買値と売値の差)で売買ができる可能性が高い

  • 流動性が低いと、望む価格で売買できないこともある


→ 出来高が安定して高い銘柄を選べば、取引コストの低減と売却しやすさが期待できます。


③ 金価格との連動性(トラッキング精度)

ETFは金価格に連動する商品ですが、実際にどれだけ金価格と同じ動きをしているか(トラッキング精度)をチェックすることも重要です。


  • 先物価格に連動するものか、現物ベースで保有するものか

  • 指数との乖離が少ないETFは、金価格の動きをより忠実に反映しやすい


→ 連動性が高いETFは、思い通りの値動きを期待しやすい傾向があります。


④ 為替リスクの有無(ドル建て金価格への影響)

金価格は世界的に ドル建てで決まることが多いため、為替リスクが影響する場合があります。


  • 円建てで取引するETFでも、ドル建て金価格に連動する場合は円/ドルの動きの影響を受けることがある

  • 逆に、為替ヘッジありの商品であれば為替変動の影響を抑える設計になっていることもある(日本では限定的ですが注意点として押さえておくと良い)


→ 為替変動の許容度を考えて、為替リスクを理解したうえで選ぶのが大切です。


⑤ 長期保有向きか短期取引向きか(投資スタイル)

金ETFは短期トレードにも長期資産形成にも使えますが、選ぶ銘柄や戦略が変わります。


長期保有向き

  • 信託報酬が低い銘柄

  • 流動性が高く、安定して取引されているもの

  • 配当はなく、値動きでリターンを狙うスタイル

→ コストを抑え、金価格の長期上昇を取り込む


短期取引向き

  • 出来高が特に多いETF

  • 市場の変動性を素早く取りに行きたい

→ 売買タイミングを重視した取引スタイル


自分の投資目的に合うタイプのETFを選ぶことが、成功の鍵になります。


金ETFはどんな投資家に向いている?

金ETFはどんな投資家に向いている?

① インフレ対策をしたい人

インフレ(物価上昇)が進むと現金の価値は目減りしやすくなりますが、金は歴史的にインフレ局面でも価値を保ちやすい資産とされています。


そのため、物価上昇リスクに備えて現金以外の資産に分散したい投資家には、金ETFは有力な選択肢になります。

  • インフレヘッジ(インフレ対策)の役割を果たす

  • 現金・預金だけに置かない資産分散の一角として有効


② 株式リスクを分散したい人

株式市場は景気や企業業績に大きく左右され、価格変動が激しくなることがあります。一方、金価格は一般的に株式市場と逆相関になりやすい傾向があり、株式が大きく下落する局面で金価格が堅調になるケースもあります。

  • 株式中心のポートフォリオに非株式の資産を加えたい人

  • 下落リスクを抑えつつ安定性を求める人に向く


③ 長期保有を前提とした投資家

金ETFは、現物の金を保有するよりも管理が容易で、流動性が高いので、長期投資にも適しています。


また、信託報酬の低い金ETFを選べば、保有コストを抑えながら金価格の中長期的な上昇メリットを取り込むことができます。


長期投資に向いている人は:

  • 金価格の中長期的上昇を期待している

  • コストを抑えて長く保有したい

  • 配当・分配金ではなく値上がり益を重視している


④ 短期トレードを検討する人

金ETFは株式と同じように取引所で売買できるため、短期トレード(デイトレ・スイングトレード)にも使えます。


金価格は経済指標、地政学的リスク、為替動向などで変動しやすいため、短期売買の材料が比較的多いのも特徴です。


短期トレード向きの投資家は:

  • 市場動向や金価格のニュース・テクニカル分析で取引したい

  • 売買タイミングを短期間で捉えたい

  • 流動性の高い金ETFを頻繁に売買して利益を狙いたい


よくある質問(FAQ)

Q1.日本金ETFはNISAで買える?

はい、多くの日本金ETFは新NISAで購入可能です。


東京証券取引所に上場している金ETFの多くは、新NISA(成長投資枠)の対象となっています。そのため、値上がり益に対する税金(通常約20%)を非課税にすることが可能です。


ただし、

  • すべての金ETFが対象とは限らない

  • 証券会社によって取り扱いが異なる

といった点には注意が必要です。購入前に、証券会社のNISA対象商品一覧を確認することをおすすめします。


Q2.金ETFに配当(分配金)は出る?

原則として、金ETFに配当や分配金はありません。


金ETFは、金価格への連動を目的とした商品であり、株式のように企業利益を分配する仕組みがないためです。


そのため、金ETFのリターンは

  • 価格上昇による値上がり益(キャピタルゲイン)

が中心となります。


定期的な収入(インカムゲイン)を目的とする投資には向かず、資産保全や値上がり益狙いの投資に適した商品といえます。


Q3.円安・円高の影響は受ける?

はい、日本金ETFは円安・円高の影響を受けます。


金価格は国際的にはドル建てで取引されるため、円建て金ETFであっても、為替の影響が間接的に反映されます。


  • 円安:円建て金価格が上昇しやすく、金ETFにはプラス要因

  • 円高:金価格が上がっても、円換算では上昇が抑えられる場合あり


つまり、金価格 × 為替(円/ドル)の両方が価格に影響する点を理解しておくことが重要です。


Q4.金ETFは長期保有しても問題ない?

はい、長期保有にも向いていますが、ポイントがあります。


金ETFは

  • 現物の保管リスクがない

  • 流動性が高く売却しやすい

  • 少額で分散投資できる

といった理由から、長期保有にも適した金融商品です。


ただし注意点として、

  • 信託報酬(保有コスト)が毎年かかる

  • 配当がないため、長期でも価格が動かないとリターンが出にくい

という特徴があります。


そのため、「資産全体の一部(例:5〜10%)」として長期保有する使い方が、一般的にバランスの取れた活用方法とされています。


結論:おすすめの日本金ETFで賢く資産分散を

日本金ETFは、インフレ対策や株式リスクの分散を目的とした投資手段として有効です。金は株式や債券と異なる値動きをしやすく、ポートフォリオに組み入れることで全体の安定性を高める役割を果たします。


金ETFを選ぶ際は、信託報酬の低さ・流動性・金価格との連動性を意識し、投資目的に合った銘柄を選ぶことが重要です。長期保有ならコスト重視、短期取引なら出来高重視といったように、目的別に使い分けることで効率的な運用が期待できます。


特に初心者の場合は、資産のすべてを金に投資するのではなく、株式や投資信託と組み合わせた分散投資の一部として金ETFを活用することが、リスクを抑えながら安定した資産形成につながります。


免責事項:この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。