公開日: 2026-08-31
更新日: 2026-08-31
2026年8月28日の米国市場で、NVIDIA株は217.55ドルで取引を終了し、前日比10.43ドル(4.57%)下落しました。8月27日には好決算を受けて8.74%上昇していたため、その反動による利益確定売りが出たとみられます。
今回の下落では、単なる業績悪化よりも、AI相場への高い期待が一服したことや利益率への懸念が意識されました。NVIDIAは8月27日に来年度の売上高が約70%増えるとの強い見通しを示しており、AI需要そのものは依然として堅調です。
そのため、「エヌビディア株価は約10ドル下落したこと」=AI需要の失速と判断するより、好決算後の急騰を受けた利益確定と、AI関連株に対する市場の期待値調整として捉えることが重要です。

NVIDIAは8月26日に発表した2026年度第2四半期決算で、売上高962億ドル(前年比106%増)、データセンター売上高890億ドル(同117%増)と非常に強い数字を示しました。調整後EPSも2.22ドルで、業績だけを見ると好調です。
しかし、好決算を受けて8月27日に株価が急騰した後、8月28日には10.43ドル(4.57%)下落して217.55ドルとなりました。これは、強い決算がすでに株価に織り込まれており、発表後に利益確定売りが出た可能性を示しています。
今回の決算ではAI需要の強さが改めて確認された一方、投資家の視線は「AI需要があるか」から、その成長がどこまで続くのかへ移っています。特にAI関連株では、これまでの上昇を支えてきたモメンタム取引に調整が見られ、S&P500 Momentum Indexも7月以降9%超下落しています。
そのため、NVIDIAの業績が好調でも、AI関連株全体の過熱感が後退すれば、短期的には株価の上値が重くなりやすい状況です。
NVIDIAのQ2粗利益率は75.0%と高水準を維持しましたが、今後はAI半導体の需要拡大に伴う部品・メモリコストなどが利益率を圧迫する可能性も意識されています。
さらに8月31日は、米国とイランを巡る緊張から原油価格や米国債利回りが上昇し、9月のFRB利上げ観測も強まっています。金利上昇は高い成長期待を織り込んだAI・ハイテク株のバリュエーションにとって逆風となるため、NVIDIAの約10ドル下落は、決算後の利益確定に加えて、AI相場全体の期待値調整が重なった動きと見ることができます。
2026年8月末の市場では、NVIDIAなどAI関連銘柄への資金集中が続いてきた一方、投資家が上昇銘柄を買い続ける「モメンタム取引」に急速な調整が見られています。S&P500 Momentum Indexは7月1日以降9%超下落し、AI関連株を中心とした相場の勢いが弱まっていることが示されています。
NVIDIAは次年度の売上高について約70%増という非常に強い見通しを示しており、市場予想の約44%を大きく上回りました。8月27日には、この見通しを受けて株価が8.74%上昇しました。
ただし、期待値が高いほど、好材料が出ても「期待をさらに上回れるか」が問われます。今回のように好決算の翌日に売られる動きは、AI成長への期待が株価にかなり織り込まれていることを示す一例といえます。
8月28日のNVIDIA株は217.55ドル、前日比10.43ドル(4.57%)安となりました。出来高も約1億9,512万株と、65日平均の約1億4,261万株を上回っています。
一方、NVIDIAの最新決算では売上高が962億ドル(前年比106%増)、データセンター売上高が890億ドル(同117%増)と、事業そのものは依然として非常に強い状態です。
したがって現時点では、「AIブームが終わった」というより、「AIなら何でも買われる相場」から、成長率・利益率・バリュエーションを見極める選別相場へ移行していると捉えるのが適切でしょう。さらに8月31日は米国とイランを巡る緊張から原油価格と債券利回りが上昇しており、金利・インフレ環境もAI株の上値を抑える要因になっています。
現時点の決算データを見る限り、株価下落=業績悪化とは言い切れません。2026年8月26日に発表された最新決算では、売上高・データセンター売上高ともに大幅な増収となっています。
| 指標 | 最新データ | 見方 |
| Q2売上高 | 962.2億ドル | 前年比106%増 |
| データセンター売上高 | 890億ドル | 前年比117%増 |
| 調整後EPS | 2.22ドル | 前年比120%増 |
| 粗利益率 | 75.00% | 高水準を維持 |
| Q3売上高見通し | 1,080億ドル | さらなる増収を見込む |
| Q3粗利益率見通し | 74.00% | 前四半期からやや低下 |
NVIDIAの最新決算では、2026年度第2四半期の売上高が962億ドル、前年比106%増、データセンター売上高も890億ドル、同117%増となりました。また、次世代のVera Rubinについても主要なハイパースケーラーやAIクラウド企業などから受注を獲得しているとしています。
そのため、AIデータセンターへの設備投資が続き、BlackwellからRubinへの移行が順調に進めば、今回の下落が一時的な調整となり、再び上昇基調に戻る可能性があります。
NVIDIAは8月27日に強い業績見通しを示し、株価は一時大きく上昇しました。しかし、その翌日の8月28日には217.55ドル、前日比4.57%安となっています。
これは、AI需要が弱いというより、好材料がすでに株価へ織り込まれ、利益確定売りが出やすくなっている可能性があります。今後はNVIDIAだけでなく、BroadcomやAMDなどAI関連銘柄への資金移動も含め、AI相場の選別が進む展開が考えられます。
注意したいのは、AI投資が永続的に拡大するとは限らない点です。NVIDIAはQ3の粗利益率を74%前後と見込んでおり、Q2の75%からやや低下する見通しです。メモリなどのコスト上昇が続けば、今後さらに利益率が圧迫される可能性があります。
さらに、8月31日時点では米国の利上げ観測が強まり、米国株全体のバリュエーションにも逆風が生じています。AI設備投資のROIに対する懸念まで強まれば、NVIDIAを含むAI関連株全体の調整が長引く可能性があります。
2026年8月31日時点では、NVIDIAの業績自体は強いものの、AI投資の持続性や利益率、金融政策、規制などが今後の株価を左右する重要な材料です。
| 注目ポイント | 最新情報・データ | 株価への影響 |
| AIデータセンター投資 | Q2データセンター売上高は890億ドル、前年比117%増 | 投資拡大が続けばプラス |
| Blackwell・Rubin | Vera Rubinが本格生産へ。Q3売上高見通しは1,080億ドル | 出荷拡大なら成長期待を支援 |
| 粗利益率 | Q2は75%、Q3見通しは74%±0.5ポイント | 低下が続けば株価の重し |
| AI企業の設備投資 | ハイパースケーラーなどのAIインフラ投資が継続 | 投資継続ならNVIDIAに追い風 |
| 米長期金利・FRB | 9月FOMCを巡る利上げ観測が強まっている | 金利上昇は高PER株に逆風 |
| 中国向け規制 | Q3見通しでは中国のデータセンター向け計算製品の売上を織り込まず | 規制緩和なら上振れ余地、強化ならリスク |
| 他AI半導体株への資金移動 | AMD、Broadcomなどとの競争・資金分散が進む可能性 | NVIDIAへの集中が弱まれば短期的に重し |
8月28日のNVIDIA株は10.43ドル(4.57%)安の217.55ドルとなりました。好決算後の利益確定売りに加え、AI関連株への高い期待や利益率への懸念が重なったとみられます。
現時点では、業績悪化とは言いにくい状況です。最新四半期の売上高は962.2億ドル、前年比106%増、データセンター売上高は890億ドル、同117%増でした。
Q3. AI相場は終わった?
現時点でAI相場の終了と判断するのは早いでしょう。NVIDIAは次四半期売上高を1,080億ドルと予想し、来年度も約70%の売上成長を見込んでいます。AI需要そのものは依然として強いと考えられます。
AIデータセンター投資の継続性に加え、粗利益率、メモリーコスト、Blackwell・Rubinの出荷、中国向け規制などが重要です。特にQ3の粗利益率見通しは74%と、Q2の75%からやや低下しています。
エヌビディア株価は約10ドル下落したものの、最新決算ではAI向け需要が依然として強く、業績悪化が主因とは考えにくい状況です。利益確定売りやAI相場の過熱感、金利上昇などが重なったとみられます。
今後はAI投資の持続性やNVIDIAの成長率を確認しながら、米国株CFDでNVIDIAを取引する場合も、短期的な値動きだけでなく、金利やAI関連株全体の動向を踏まえて慎重に判断することが重要です。