公開日: 2026-07-10
更新日: 2026-07-10
キオクシアの決算がいつなのか気になっている投資家は多いでしょう。キオクシアホールディングスは、2027年3月期第1四半期決算を2026年7月31日(金)15時30分に発表する予定です。AI向けデータセンター需要の拡大を背景に、NANDフラッシュメモリー市場は引き続き注目を集めており、今回の決算では業績の進捗や今後の見通しが市場の大きな焦点となります。
本記事では、キオクシアの決算がいつ発表されるのかという最新スケジュールに加え、注目ポイントや株価への影響、投資家が確認しておきたいポイントを分かりやすく解説します。

キオクシアの決算がいつ?最新の決算発表スケジュール
キオクシアホールディングスのIR情報によると、2027年3月期 第1四半期(2026年4~6月)の決算発表は、2026年7月31日(金)15時30分に予定されています。決算発表では、第1四半期の業績に加え、AI向けNANDフラッシュメモリー需要やデータセンター市場の動向、今後の事業見通しなどが注目される見込みです。
決算発表当日は、決算短信や決算説明資料がIRライブラリーに公開される予定です。あわせて、売上収益や営業利益、設備投資計画、メモリー市場の需給見通しなどについて経営陣の説明が行われる可能性が高く、投資家にとって重要な情報源となります。
前回(2026年3月期)の通期決算では、生成AI向け需要の拡大を背景に、売上収益は2兆3.376億円(前期比37.0%増)、営業利益は8.704億円(前期比92.7%増)と大幅な増収増益を達成しました。また、会社は2027年3月期第1四半期について、売上収益1兆7.500億円、Non-GAAP営業利益1兆3.000億円という強気の業績見通しを示しており、今回の決算でその進捗が市場の最大の注目点となります。
最新の決算日程や資料は、キオクシアホールディングスのIRカレンダーおよびIRニュースページで随時更新されます。決算日時の変更や追加資料が掲載される場合もあるため、決算発表前後は公式IRサイトを確認することが重要です。

前回決算を振り返る|業績は過去最高水準
キオクシアホールディングスが2026年5月15日に発表した2026年3月期(2025年度)通期決算では、売上・利益ともに過去最高を更新し、メモリー市況の回復とAI関連需要の拡大を背景に力強い成長を示しました。通期の売上収益は2兆3.376億円(前期比37.0%増)、営業利益(Non-GAAP)は8.762億円(前期比93.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5.545億円(前期比約2倍)となり、営業利益は東芝メモリ時代を含めても約8年ぶりに過去最高を更新しました。
業績拡大を支えた最大の要因は、生成AIの普及に伴うNANDフラッシュメモリー需要の急増です。AIサーバーやクラウドデータセンター向けの大容量SSD需要が大きく伸びたほか、エンタープライズ向けストレージ製品の販売も好調に推移しました。また、スマートフォンや車載向けメモリー市場も回復基調となり、幅広い分野で販売が拡大しています。
さらに、2025年度後半にはNANDフラッシュメモリーの販売価格(ASP)が上昇し、市況改善が利益率の押し上げに寄与しました。生産性向上やコスト管理の成果も重なり、売上高営業利益率は37.5%まで上昇しています。会社は2027年3月期第1四半期についても、売上収益1兆7.500億円、Non-GAAP営業利益1兆3.000億円という非常に強気な見通しを示しており、市場ではAI関連需要の継続とメモリー価格の動向に高い関心が集まっています。
今回の決算で市場が注目するポイント
1.AIサーバー向けメモリー需要
生成AIの普及により、AIサーバーやクラウドデータセンター向けのストレージ需要は引き続き拡大しています。これまでAI向け半導体市場ではHBM(高帯域幅メモリー)が注目されてきましたが、AI推論(Inference)の普及に伴い、大量のデータを保存・読み出しするNANDフラッシュメモリーの重要性も急速に高まっています。キオクシアはAI向けSSDや次世代BiCS FLASHの開発を進めており、今回の決算ではAI関連需要の伸びが業績にどの程度寄与したかが注目されます。
2.HBM・NAND市場の価格動向
世界のメモリー市場では、AI向け需要を背景にNANDフラッシュメモリーの需給が引き締まりつつあります。キオクシアは2026年に第10世代「BiCS FLASH(332層)」のサンプル出荷を開始し、データセンター向け製品の競争力をさらに強化しました。市場では高性能NAND製品の価格改善が続いており、今後の価格動向が収益性を左右する重要なポイントになるとみられています。
3.今後の業績見通し
投資家が最も注目するのは、会社側が示す今後の業績見通しです。AI関連需要が想定どおり拡大しているか、エンタープライズSSDやデータセンター向け製品の販売が順調かどうかが焦点となります。また、需要拡大が2027年以降も継続するとの見方が示されれば、中長期的な成長期待が一段と高まる可能性があります。
4.ガイダンス修正の可能性
今回の決算では、会社が通期業績予想を上方修正するかどうかにも注目が集まります。AI市場の拡大やメモリー価格の改善が想定を上回れば、売上高や利益予想が引き上げられる可能性があります。一方で、設備投資の増加や為替変動などが利益を圧迫する要因となる可能性もあるため、経営陣のガイダンスやコメントを確認することが重要です。
5.利益率改善
キオクシアは高付加価値製品へのシフトや生産効率の向上を進めており、利益率の改善が継続するかが注目されています。次世代BiCS FLASHは高密度化や省電力性能の向上を実現しており、データセンター向けSSDの競争力強化にもつながると期待されています。決算では営業利益率や粗利益率の推移が重要な確認ポイントとなるでしょう。
6.設備投資計画
AI需要の拡大を受け、キオクシアは岩手県北上市の工場を中心に次世代NANDの量産体制を強化しています。最新の報道では、第10世代BiCS FLASHの量産準備が進められており、今後の設備投資計画や生産能力の拡大方針が決算説明で示される可能性があります。投資規模と生産能力の拡大ペースは、中長期の成長を判断する重要な材料です。
7.世界半導体市場との比較
世界の半導体市場では、AI向け需要を背景にHBMを主力とするDRAMメーカーが成長を続ける一方、AI推論向けストレージ需要の拡大によりNAND市場も新たな成長局面を迎えています。キオクシアは次世代NAND技術やAI向けSSDを強みに事業を拡大しており、Samsung ElectronicsやSK hynix、SanDiskなどとの競争が一段と激しくなる見通しです。今回の決算では、同社が世界市場でどのような競争優位性を維持・拡大しているかが大きな注目点となります。
キオクシア決算が株価へ与える影響とは

1.決算サプライズ時の株価反応
キオクシアの株価は決算内容に対する市場の反応が大きく、業績やガイダンスが市場予想を上回ると急騰し、逆に期待を下回ると大きく調整する傾向があります。実際、2026年7月上旬にはAI関連株全体の利益確定売りの影響で株価が急落したものの、その後に公表された新製品や中長期戦略に関するIRを受けて急反発しました。このように、決算だけでなく経営方針や技術開発に関する発表も株価を左右する重要な材料となっています。
2.コンセンサスとの比較
市場では今回の決算で、売上高や利益だけでなく会社が示す今後の見通しがコンセンサスを上回るかどうかに注目が集まっています。2026年7月10日時点では、多くのアナリストが同社を「買い」と評価しており、平均目標株価は約11万3.300円となっています。そのため、決算内容が市場予想を上回れば株価上昇につながる可能性がある一方、期待値が高い分、わずかな未達でも利益確定売りが強まるリスクがあります。
3.AI関連株との連動
キオクシアはAI向けデータセンター用SSDやNANDフラッシュメモリーを主力製品としているため、AI関連株全体の投資マネーの流れに影響を受けやすい銘柄です。米国のAI半導体大手の決算や設備投資計画、クラウド企業のAI投資動向によって投資家心理が変化し、それがキオクシアの株価にも波及するケースが増えています。AI需要の拡大が続くとの見方が強まれば、同社への評価も高まりやすい状況です。
4.東京市場への影響
キオクシアは東京証券取引所プライム市場を代表する半導体関連銘柄の一つとして注目されており、決算内容によっては日経平均株価やTOPIXの投資家心理にも影響を与える可能性があります。特に市場予想を大きく上回る業績や強気の業績見通しが示された場合には、半導体やハイテク株への買いが広がる展開も期待されます。一方で、慎重な見通しが示された場合には、関連銘柄全体に売りが波及する可能性もあります。
5.半導体セクター全体への波及効果
キオクシアの決算は、NANDフラッシュメモリー市場だけでなく、日本の半導体セクター全体の見通しを判断する材料としても注目されています。AI向けストレージ需要や設備投資計画、生産能力の拡大方針などが明らかになれば、半導体製造装置メーカーや材料メーカーなど関連企業への評価にも影響を与える可能性があります。特にAIインフラ投資の継続性に関する経営陣のコメントは、セクター全体の方向性を占う重要なポイントになるでしょう。
決算前後で投資家が確認したいポイント
1.決算短信
決算発表当日は、まず決算短信で売上高、営業利益、純利益、EPS(1株当たり利益)、営業利益率などの主要指標を確認しましょう。キオクシアは2026年7月31日(金)15時30分に2027年3月期第1四半期決算を発表する予定であり、市場予想との差が株価変動の大きな要因になります。特に前年同期比や前四半期比でどの程度成長したかを確認することが重要です。
2.業績予想
今回の決算では、第2四半期以降の業績見通しが維持されるか、あるいは上方修正されるかが最大の焦点です。会社側は前回決算で2027年3月期第1四半期の営業利益見通しを約1兆3.000億円と示しており、AI向け需要の拡大を背景に高い成長を見込んでいます。市場では、この見通しを上回る内容が示されるかどうかに注目が集まっています。
3.ガイダンス
数値目標だけでなく、経営陣が示すガイダンスも重要です。AIデータセンター向けSSDの受注状況や、生成AI関連の需要見通し、生産能力拡大の進捗などが前向きに示されれば、中長期の成長期待が高まる可能性があります。一方で、設備投資負担や需要減速への慎重な見方が示された場合は、株価の重しとなる可能性があります。
4.フラッシュメモリー価格
NANDフラッシュメモリーの価格動向は、キオクシアの収益を左右する最も重要な要素の一つです。2026年はAIインフラ向け需要の拡大を背景に、世界のNAND市場は引き続き需給が引き締まっており、価格上昇基調が続いています。また、キオクシアとSanDiskは332層の次世代BiCS FLASHのサンプル出荷を開始しており、高付加価値製品の販売拡大による利益率向上も期待されています。
5.在庫水準
半導体業界では在庫管理も重要な指標です。キオクシアはAI需要の拡大を受け、2026年分のNAND生産能力がほぼ販売済みとなっており、供給不足が2027年まで続く可能性があるとしています。在庫が適正水準で推移しているか、生産能力増強が計画どおり進んでいるかは、決算説明会で確認したいポイントです。
6.為替動向
キオクシアは海外売上比率が高いため、円相場の動向が業績に大きく影響します。前回の会社計画では1ドル=159円を前提為替レートとしており、実際の為替がこの水準から円安・円高のどちらに振れるかによって売上や利益が変動する可能性があります。決算では想定為替レートの変更や為替感応度についても確認するとよいでしょう。
7.海外半導体企業の決算スケジュール
キオクシアの決算は、海外の主要半導体企業の決算とも比較されます。Samsung ElectronicsやSK hynix、Micron Technologyなどが発表する業績やメモリー市場の見通しは、世界のNAND・DRAM需給を判断する重要な材料です。各社がAI向けメモリー需要や設備投資計画についてどのような見解を示すかによって、キオクシア株や日本の半導体関連銘柄全体の評価が変化する可能性があります。
キオクシア決算を活用した投資戦略
1.決算発表前後のボラティリティへの備え
キオクシアはAI関連の代表的な半導体銘柄として注目度が高く、決算発表前後は株価の変動率(ボラティリティ)が大きくなりやすい傾向があります。2026年6月には、AI関連銘柄全体への利益確定売りを受けて株価が一時12%下落する場面もあり、市場センチメントの変化が株価に大きく影響することが示されました。決算当日は業績だけでなく、経営陣のコメントや今後の見通しにも市場の注目が集まるため、ポジションサイズや損切りラインを事前に決めておくことが重要です。
2.中長期投資と短期売買の違い
短期売買では、決算内容が市場予想(コンセンサス)を上回るか下回るかによる株価の瞬間的な反応を狙う投資手法が中心となります。一方、中長期投資では、AIインフラ向けSSD需要やNANDフラッシュメモリー市場の成長、設備投資計画など、数年単位で企業価値を押し上げる要因を重視することが重要です。キオクシアはAI推論向けストレージ市場の拡大を成長戦略の柱に据えており、中長期ではデータセンター向け事業の売上比率を高める方針を示しています。
3.AI・半導体セクター全体との比較
キオクシアを評価する際は、Samsung Electronics、SK hynix、Micron Technologyなど海外メモリーメーカーの決算や設備投資計画も併せて確認すると、市場全体の方向性を把握しやすくなります。現在はAIの学習(Training)だけでなく推論(Inference)の需要拡大によって、高容量NANDフラッシュメモリーの重要性が増しており、キオクシアはこの分野で競争優位性を高めています。世界のAI関連投資が継続するかどうかが、同社の中長期的な成長を左右する重要なポイントです。
4.株価指数CFDを活用する際のポイント
キオクシアの決算は、半導体関連株だけでなく、日本株市場全体の投資家心理にも影響を与える可能性があります。そのため、個別銘柄だけでなく、株価指数CFDを活用して市場全体の値動きに注目する投資家も少なくありません。例えば、日経225やTOPIXなどの株価指数CFDは、半導体セクターの好決算を背景に日本株全体が上昇すると予想する場合や、反対に決算内容が市場予想を下回り相場全体が軟調になると考える場合など、上昇・下落の両局面で取引機会を探る手段として利用されています。
よくある質問(FAQ)
Q1. キオクシアの決算がいつ発表されますか?
キオクシアホールディングスの2027年3月期第1四半期決算は、2026年7月31日(金)15時30分に発表予定です。最新の日程は、決算発表前に公式IRサイトで確認することをおすすめします。
Q2. キオクシアの決算で注目すべきポイントは何ですか?
AI向けデータセンター需要やNANDフラッシュメモリー市場の動向、売上高や営業利益の推移、今後の業績見通し(ガイダンス)、設備投資計画などが主な注目ポイントです。
Q3. キオクシアの決算は株価にどのような影響を与えますか?
決算内容が市場予想を上回れば株価が上昇する可能性がある一方、期待を下回った場合は下落することがあります。また、決算発表時の経営陣の見通しやコメントも株価に大きな影響を与える要因となります。
Q4. キオクシアの決算資料はどこで確認できますか?
決算短信や決算説明資料、決算説明会の資料は、キオクシアホールディングスの公式IRサイトで公開されます。最新の業績や経営方針を確認する際は、公式資料を参考にすることが重要です。
まとめ
キオクシアの決算がいつなのかを確認すると、次回の決算発表は2026年7月31日(金)15時30分に予定されています。今回の決算では、AI向けメモリー需要の拡大や業績見通し、今後の成長戦略が大きな注目ポイントです。決算内容はキオクシアの株価だけでなく、日本の半導体関連銘柄や市場全体にも影響を与える可能性があるため、投資家は決算資料や公式IR情報を確認しながら、最新の市場動向を踏まえて投資判断を行うことが重要です。