ソフトバンク株価10年後の予想|2036年に株価は何倍になるのか徹底分析
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ソフトバンク株価10年後の予想|2036年に株価は何倍になるのか徹底分析

著者: 高橋健司

公開日: 2026-06-08

2026年6月現在、ソフトバンクグループはAIブームの中心銘柄として世界中の投資家から注目を集めています。保有する半導体設計大手のArmや、生成AI大手OpenAIの企業価値上昇を背景に、株価は大幅な上昇を記録し、日本最大級の時価総額企業へと躍進しました。


では、ソフトバンク株価10年後の予想はどうなるのでしょうか。今後10年間の株価は、AI市場の成長スピードやOpenAI・Armの業績拡大、さらには世界規模で進むAIインフラ投資の成否に大きく左右されると考えられます。実際にソフトバンクは2026年にOpenAIへの追加投資や欧州での大規模AIデータセンター建設を進めており、AI分野への積極投資を加速させています。


本記事では、最新の業績や投資戦略を踏まえながら、ソフトバンク株価10年後の予想を強気・標準・弱気の3つのシナリオで分析し、2036年に向けた成長可能性とリスクを詳しく解説します。


ソフトバンクグループの現状【2026年最新】

ソフトバンク株価【直近五日間】

2026年のソフトバンクグループは、従来の投資会社という枠を超え、「世界最大級のAI投資・インフラ企業」として市場から評価されています。特に半導体設計大手Armと生成AI大手OpenAIへの大型投資が株価上昇を牽引し、2026年6月には時価総額が約48.8兆円(約3,050億ドル)に達し、一時的にトヨタ自動車を抜いて日本最大の上場企業となりました。過去1年間の株価上昇率は約350%に達しており、AI関連銘柄の代表格として世界中の投資家から注目を集めています。


  • Arm保有による圧倒的なAI半導体へのエクスポージャー

    ソフトバンクグループ最大の資産は、英国の半導体設計企業であるArmです。現在も約87%の株式を保有しており、Armの企業価値上昇がソフトバンクの純資産価値を大きく押し上げています。ArmはAIサーバーやデータセンター向けCPU市場で存在感を高めており、NVIDIAや大手クラウド企業との連携拡大も追い風となっています。市場ではArmの成長が今後10年間のソフトバンクの企業価値を左右する最重要要素の一つとみられています。


  • OpenAIへの大型投資が収益を押し上げる

    ソフトバンクはOpenAIへの投資を急拡大しており、2026年3月時点で累計投資・投資コミットメント額は640億ドル超に達しています。OpenAIの企業価値は2024年の1,500億ドル規模から2026年には7.300億ドル規模へと急拡大し、ソフトバンクの含み益も大幅に増加しました。2026年3月期決算では、OpenAI関連の評価益がビジョン・ファンド利益の大部分を占め、グループ全体の過去最高益達成に貢献しています。


  • AIインフラ事業への積極投資

    孫正義氏はAIの普及には巨大な計算インフラが不可欠と考えており、データセンター事業への投資を加速させています。フランスでは約520億ドル規模のAIデータセンター投資計画を発表したほか、米国ではOpenAIや他のパートナー企業と連携した大型AIインフラ構想を推進しています。また、グループ各社を通じて日本国内でもAIデータセンター建設を進めており、AI時代の「デジタルインフラ企業」としての地位確立を目指しています。


  • 2026年3月期は過去最高益を記録

    2026年3月期のソフトバンクグループは、最終利益約5兆円を計上し、日本企業として過去最高水準の利益を記録しました。特にOpenAIの評価益やArmの株価上昇が業績を大きく押し上げています。ビジョン・ファンドも大幅な黒字に転換し、かつて課題とされた投資事業の収益性は大きく改善しました。その一方で、AI投資拡大に伴う借入金増加や資金調達リスクについては引き続き注視が必要です。


ソフトバンク株価10年後の予想に影響する5つの要因

① Armの成長性|AI半導体市場の拡大が最大のカギ

ソフトバンク株価10年後の予想を考える上で最も重要なのが、傘下の半導体設計企業Armの成長です。2026年現在、Armはスマートフォン向けCPU設計企業から、AIデータセンター向け半導体企業へと変貌を遂げつつあります。


特に生成AIの普及に伴い、データセンター向け高性能CPU需要が急増しており、Armは独自開発のAI向けサーバーチップ事業を本格化しています。市場では、今後10年間にわたりAIサーバー市場が年率20%以上で成長するとの見方もあり、Armの企業価値拡大がソフトバンクの株価を大きく押し上げる可能性があります。実際、2026年6月時点でArmの時価総額は約3,750億ドルに達しており、ソフトバンクの企業価値の大部分を占めています。


② OpenAI投資の価値|AI革命の恩恵をどこまで受けられるか

ソフトバンクはOpenAIへの大型投資を続けており、現在では主要株主の一社となっています。OpenAIはChatGPTやAIエージェント市場の拡大を背景に急成長しており、その企業価値は数年間で大幅に上昇しました。


2026年3月期決算では、OpenAI関連の評価益がビジョン・ファンド収益を大きく押し上げています。さらに孫正義氏はOpenAIとの協業を強化しており、日本国内では企業向けAIサービス展開も進めています。今後OpenAIが上場やさらなる事業拡大を実現した場合、ソフトバンクの資産価値は大きく上昇する可能性があります。一方で、競合AI企業の台頭やAI市場の変化によって企業価値が変動するリスクも存在します。


③ AIデータセンター事業|次世代の収益源になる可能性

近年のソフトバンクは、単なる投資会社ではなくAIインフラ企業への転換を進めています。その中心にあるのがAIデータセンター事業です。


2026年にはフランスで約520億ドル規模のデータセンター投資計画を発表し、市場から高い評価を受けました。また米国ではOpenAIや複数のパートナー企業と連携し、巨大AIインフラ構想への参加を進めています。AIサービスの利用拡大に伴い、計算能力や電力需要は今後も急増すると予想されており、データセンター事業が安定収益源として成長する可能性があります。もしAIインフラ分野で主導的地位を確立できれば、2036年までの株価上昇余地はさらに広がるでしょう。


④ ビジョン・ファンドの運用成績|再び成長エンジンとなるか

かつてWeWork問題などで巨額損失を計上したビジョン・ファンドですが、2026年は状況が大きく改善しています。


最新決算では累計投資利益が457億ドルまで拡大し、ビジョン・ファンド2も黒字転換を達成しました。特にOpenAIやAI関連企業の評価額上昇が収益を押し上げています。またIPO市場も徐々に回復しており、PayPayの大型上場など投資回収の機会も増えています。今後10年間でAI関連スタートアップの成長が続けば、ビジョン・ファンドは再びソフトバンクの成長エンジンになる可能性があります。


⑤ 財務レバレッジリスク|最大の不安材料

成長期待が大きい一方で、ソフトバンク株価10年後の予想を考える際に無視できないのが財務リスクです。


孫正義氏はAI分野への大型投資を加速しており、その資金の一部は借入や保有株式を活用した資金調達によって賄われています。Arm株を担保にした融資や大型プロジェクト向け資金調達が増加すれば、金利上昇局面では財務負担が重くなる可能性があります。また、AI市場が期待通りに成長しなかった場合、レバレッジの高さが株価下落要因になる恐れもあります。市場ではAI戦略を評価する声が多い一方で、現在の株価には「AI熱狂」が織り込まれているとの慎重な見方も出ています。


シナリオ① 強気シナリオ|株価15,000~20,000円以上も視野

強気シナリオでは、AI市場が現在の市場予想を上回るペースで拡大し、ソフトバンクがAI革命の最大の恩恵を受けるケースを想定します。


2026年時点でソフトバンクグループはArmの約87%、OpenAIの約13%を保有しており、両社の企業価値上昇がグループ価値を大きく押し上げています。さらにOpenAIへの累計投資額は646億ドルに達する見込みであり、AI市場の成長に対する大型ベットを続けています。


今後10年間でOpenAIが上場し、企業価値が現在の評価額を大きく上回る水準へ成長した場合、ソフトバンクの保有資産価値は飛躍的に拡大する可能性があります。またArmがAIサーバー向け半導体市場でNVIDIAに次ぐ地位を確立できれば、ソフトバンクのNAV(保有資産価値)は大幅に上昇するでしょう。フランスや米国で進める大規模AIデータセンター事業が成功した場合、投資会社からAIインフラ企業への転換も進みます。


このシナリオでは2036年までに株価が15,000~20,000円、あるいはそれ以上に到達する可能性も考えられます。


シナリオ② 標準シナリオ|株価10,000~15,000円程度

最も現実的と考えられるのが標準シナリオです。


AI市場は今後も拡大を続けるものの、現在のような熱狂的な成長率は徐々に落ち着きます。Armは堅調な成長を維持し、OpenAIも企業向けAIサービスの拡大によって収益を伸ばしますが、市場の期待値は次第に正常化していくと考えられます。実際、Armは直近で売上高が前年比26%増を記録しており、AI関連事業が成長を支えています。


また、ソフトバンクは現在AI関連投資が純資産価値の60%超を占めるとされており、今後もAI分野への集中投資を続ける方針です。AI市場の拡大とともに保有資産価値も増加する一方、成長率は徐々に安定化していく可能性があります。


このケースでは、株価は2036年までに10,000~15,000円程度へ上昇し、長期的には市場平均を上回るリターンを実現する可能性があります。


シナリオ③ 弱気シナリオ|株価4,000~8,000円程度

一方で、弱気シナリオも無視できません。


現在のソフトバンク株価にはAI市場への高い期待が織り込まれており、一部のアナリストからは「AI熱狂(AI Mania)」への警戒感も示されています。OpenAIやArmの企業価値が期待ほど伸びなかった場合、株価の調整圧力は大きくなる可能性があります。


また、ソフトバンクはOpenAIへの大型投資資金の一部を借入金で調達しており、将来的に金利上昇や資金調達環境の悪化が発生した場合、財務負担が増加するリスクがあります。さらに、AI業界では競合企業の急成長やオープンソースAIの普及によって、OpenAIの優位性が低下する可能性も指摘されています。


AI市場の成長が想定を下回り、投資先企業の評価額が下落した場合には、株価が4,000~8,000円程度にとどまる可能性があります。ただし、この場合でもArmや通信関連資産などの基盤事業が下支えとなるため、過去のような極端な企業価値の毀損リスクは以前より低いとの見方もあります。


アナリストや市場の見方【2026年6月最新】

① 市場は「AI本命銘柄」として高く評価

2026年6月現在、ソフトバンクグループは世界的なAIブームの恩恵を受ける代表的な銘柄として評価されています。特にArmとOpenAIという2つの大型AI資産を保有していることが強みであり、市場では「日本版AIホールディングス」として位置付けられています。


実際に株価は過去1年間で約350%上昇し、時価総額は約48.8兆円に達して一時的にトヨタ自動車を上回り、日本最大の上場企業となりました。投資家の関心は従来の通信事業やビジョン・ファンドから、AI半導体、生成AI、データセンターへと大きく移っています。市場では「AI市場が拡大する限り、ソフトバンクは最大の受益者の一社になる」との見方が広がっています。


② 株価急騰による過熱感を警戒する声も増加

一方で、株価上昇スピードの速さを懸念するアナリストも増えています。


2026年6月には、Deutsche Bank のアナリストがソフトバンクグループの投資判断を「買い」から「中立」へ引き下げました。理由は事業内容への悲観ではなく、「AI関連銘柄への熱狂(AI Mania)」が株価に過度に織り込まれている可能性があるためです。


同アナリストは、Armの高成長目標やOpenAIの将来的な企業価値拡大には期待を示しながらも、現在の株価は楽観シナリオをかなり先取りしていると指摘しています。また、円高への反転やAI関連株全体の調整局面が訪れた場合、ソフトバンク株も大きな影響を受ける可能性があると警告しています。


③ アナリストコンセンサスは依然として「買い」優勢

慎重な見方が出始めているとはいえ、全体としては依然として強気な評価が優勢です。


2026年6月8日時点の市場コンセンサスでは、19人のアナリストのうち13人が「買い」、4人が「中立」、2人が「売り」を推奨しています。コンセンサス評価は引き続き「買い」であり、多くのアナリストはAI市場の成長やOpenAI・Armの価値向上を評価しています。


ただし、目標株価の平均は約6,834円となっており、足元の株価上昇によって短期的な上値余地は限定的との見方も出ています。そのため現在の市場評価は、

  • 長期的なAI成長には期待する

  • 短期的な株価上昇には慎重

  • 押し目があれば買いたい

というスタンスが主流になりつつあります。


ソフトバンク株価10年後の予想で注目すべき5つのリスク

① AIブーム終了リスク

現在のソフトバンク株価は、AI市場の急成長への期待によって大きく押し上げられています。しかし、過去のITバブルと同様に、AI関連投資が期待ほど利益につながらなければ市場心理が冷え込み、AI関連銘柄全体が調整する可能性があります。最近では一部アナリストから「AIマニア(AI熱狂)」への警戒感も指摘されています。


② OpenAI依存リスク

ソフトバンクはOpenAIへの巨額投資を進めており、その企業価値上昇が株価を支える重要な要素となっています。一方で、投資先が特定企業に集中していることを懸念する声もあります。今後、競合のAI企業が台頭したり、OpenAIの成長が鈍化した場合には、ソフトバンクの企業価値にも大きな影響を与える可能性があります。


③ Arm株価下落リスク

ソフトバンクの保有資産の中で最大級の割合を占めるのが半導体設計大手Armです。そのため、AI半導体需要の鈍化や業績悪化によってArm株が下落すると、ソフトバンクのNAV(保有資産価値)も大きく減少する可能性があります。特に現在のArmには高い成長期待が織り込まれているため、期待外れの決算には注意が必要です。


④ 金利上昇・財務リスク

ソフトバンクはOpenAIやAIインフラ事業への投資資金を確保するため、多額の借入を活用しています。2026年には約400億ドル規模のブリッジローンを調達したと報じられており、格付機関S&Pも財務負担の拡大を懸念して見通しを引き下げました。金利上昇局面では利払い負担が増加し、株価の重荷となる可能性があります。


⑤ 世界景気後退リスク

AI市場が成長していても、世界経済が景気後退局面に入れば企業のIT投資やデータセンター投資は抑制される可能性があります。また、株式市場全体のリスク回避姿勢が強まれば、成長株であるソフトバンクも売られやすくなります。特に今後10年間は米国の金利政策や世界経済の動向が株価に大きく影響すると考えられます。


よくある質問(FAQ)

Q1. ソフトバンク株価10年後の予想は上昇しますか?

現時点では、AI市場の拡大が続けば中長期的な上昇余地はあると考えられています。特にArmやOpenAIの成長が順調に進めば株価上昇の可能性は高まりますが、将来の株価を正確に予測することはできません。


Q2. ソフトバンク株価10年後の予想で最も重要なポイントは?

最も重要なのは「AI関連資産の成長」です。具体的には、Armの半導体事業、OpenAIの企業価値、そしてAIデータセンター事業の収益化が大きなカギを握ります。


Q3. ソフトバンクは今からでも投資対象として魅力がありますか?

長期的にはAI市場の拡大による成長期待がありますが、2026年時点では株価が大きく上昇しており、短期的には過熱感を指摘する声もあります。そのため、押し目を狙うなど慎重な投資判断が求められます。


Q4. ソフトバンク株のリスクは何ですか?

主なリスクは、AIブームの鈍化、OpenAIへの依存、Armの株価変動、そして借入増加による財務リスクです。特にAI関連の期待が大きい分、期待外れの場合の下落リスクも大きい点に注意が必要です。


Q5. ソフトバンクは2036年に日本トップ企業であり続ける可能性はありますか?

可能性は十分にあります。AI分野で主導的な地位を確立し、ArmやOpenAIの価値がさらに拡大すれば、引き続き日本トップクラスの企業である可能性は高いです。ただし、競争環境や世界経済の動向によって結果は大きく左右されます。


まとめ

ソフトバンク株価10年後の予想を考える上で最大のポイントは、ArmとOpenAIを中心としたAIエコシステムの成長です。2036年までにAI市場が拡大を続ければ株価上昇余地は大きいですが、AIバブル崩壊や投資先企業の失速などのリスクも無視できません。今後10年間は「AI時代の勝者になれるか」が株価を決定する最大のテーマとなりそうです。

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