アップル株を持ち続ける理由【2026年版】AI時代でも強い5つの根拠
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アップル株を持ち続ける理由【2026年版】AI時代でも強い5つの根拠

著者: 高橋健司

公開日: 2026-04-03

AAPL
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現在のアップル株は、PERがおよそ30倍前後と市場平均と比べて高水準にあり、割高感が意識されています。


さらに2026年に入ってからは、AI分野で先行する企業へ資金が流れる動きが強まり、アップルは「AI出遅れ銘柄」として相対的に評価が伸び悩む局面も見られます。


実際、直近でも株価は調整し、投資家は成長期待の再評価を迫られています。一方で、こうした逆風の中でもアップル株は依然として多くの投資家に保有され続けています。


では今、アップル株を持ち続ける理由は何ですか。


投資判断として「売るべきか、それとも持ち続けるべきか」が、これまで以上に重要なテーマとなっています。

アップル株を持ち続ける理由は

理由①:圧倒的な収益力(キャッシュマシン)

アップルは現在も世界トップクラスの収益力を維持しており、その強さは最新の財務データにもはっきりと表れています。2026年時点の年間売上は約4160億ドル規模に達し、前年から着実に成長を続けています。


さらに直近の2026年第1四半期では、売上は1438億ドルと過去最高を記録し、前年同期比で16%増と高い成長率を維持しています。


利益面でも極めて優秀で、営業利益率はおよそ30%前後と高水準にあり、ハードウェア企業としては異例の収益性を誇ります。


加えて、フリーキャッシュフローマージンも約28%まで上昇しており、年間で1000億ドル超の現金を生み出す「キャッシュマシン」としての性質がさらに強まっています。


売上の成長だけでなく「利益を確実に現金として回収できる構造」を持っている点がアップルの最大の強みです。景気後退や株価調整局面でも業績が大きく崩れにくく、結果として株価の下落耐性が非常に高い企業といえます。


理由②:サービス事業の拡大

アップルの成長を支えているもう一つの柱が、急拡大しているサービス事業です。2026年第1四半期におけるサービス売上は約300億ドルに達し、前年同期比で14%増と安定した成長を続けています。


この分野の最大の特徴は、その高い収益性にあります。サービス部門の粗利益率は約76%前後とされ、ハードウェア事業を大きく上回る水準となっており、アップル全体の利益を強く押し上げています。


また、サービス事業は単発の製品販売とは異なり、App Store、Apple Music、iCloud、広告、決済などを通じた「継続課金型」の収益構造を持っています。実際、年間のサービス売上はすでに1000億ドルを超えており、会社全体の中でも重要な収益源へと成長しています。


さらに、世界で25億台以上のアクティブデバイスを基盤とすることで、新規ユーザーの獲得だけでなく既存ユーザーからの継続的な収益拡大が可能となっています。


アップルは、従来の「製品を売って終わり」のビジネスモデルから、「使い続けるほど収益が積み上がるモデル」へと進化しており、これが長期的に株を持ち続ける大きな理由となっています。

アップル株価

理由③:iPhoneの依然強い支配力

アップルの中核事業であるiPhoneは、現在でも同社の成長を牽引する最重要セグメントであり続けています。2026年第1四半期におけるiPhone売上は約853億ドルに達し、前年同期比で23%増と過去最高を記録しました。


この結果、iPhoneは全体売上の約59%を占めており、依然としてアップルの収益構造の中心に位置しています。


特に最新のiPhone 17シリーズは買い替え需要を大きく喚起し、世界各地域で記録的な販売を達成しました。中国やインドなどの新興市場でも強い成長が見られ、グローバルでのブランド力の高さが改めて確認されています。


スマートフォン市場はすでに成熟しているといわれますが、その中でもアップルはプレミアム市場をほぼ独占し、価格競争に巻き込まれずに成長を維持しています。


成熟市場でありながらも高い成長率と収益性を同時に実現できている点は極めて稀であり、「iPhoneの強さ」こそがアップル株を持ち続ける大きな理由の一つとなっています。


理由④:エコシステム(囲い込み戦略)

アップルの最大の競争優位の一つが、強力なエコシステムによる「囲い込み戦略」です。2026年時点で、同社のアクティブデバイス数は25億台を突破しており、世界中に巨大なユーザー基盤を築いています。


この膨大な基盤の上で、iPhoneを中心にAirPods、Apple Watch、Mac、iPad、そして各種サービスがシームレスに連携しています。たとえば、同じApple IDでデータやアプリ、サブスクリプションが統合されることで、複数の製品を使うほど利便性が高まる設計となっています。


この仕組みにより、ユーザーは単一製品ではなく「体験全体」に依存するようになり、他社製品へ乗り換える際のハードル(スイッチングコスト)が非常に高くなります。実際、Appleはスマートフォン市場が成熟する中でもユーザー数を増やし続けており、エコシステムの強さが顧客維持に大きく貢献しています。


さらに、この囲い込みはサービス収益とも直結しており、App StoreやiCloudなどを通じて継続的な収益を生み出す土台となっています。巨大なデバイス基盤がそのまま「収益のプラットフォーム」として機能している点が、他企業にはない強みです。


アップルは、単なるハードメーカーではなく「離れにくい仕組み」を構築することで、長期的に安定した収益を確保しており、これが株を持ち続ける大きな理由となっています。


理由⑤:AI・新領域のオプション価値

アップルは近年、AI分野への本格的な取り組みを進めており、その中核となるのが「Apple Intelligence」です。これは単なる生成AIではなく、iPhoneやMac、iPadなどのOS全体に組み込まれた“個人最適化型AI”であり、翻訳や文章生成、画像認識、タスク自動化などをシームレスに実行できる仕組みとして進化しています。


特に2026年に向けては、Siriの大幅強化が進んでおり、アプリを横断して操作できる「AIエージェント」としての機能が追加される見通しです。これにより、ユーザーの行動やデータをもとに自動でタスクを実行するなど、従来とは次元の異なる利便性が提供されると期待されています。


さらに重要なのは、このAIが単体で収益化されるのではなく、既存のサービス事業と強く結びついている点です。Apple IntelligenceはApp StoreやiCloudなどのサービス利用を促進し、結果としてサブスクリプション収益の拡大につながる構造となっています。


加えて、新領域として注目されているのが空間コンピューティングやウェアラブル分野です。Apple Vision ProではAI機能が統合され、3D空間での作業やエンタメ体験が進化しており、今後のプラットフォーム拡張が期待されています。


また、2026年前後にはAI搭載スマートグラスの投入も計画されていると報じられており、新たなデバイス市場への展開も視野に入っています。


もっとも、Vision Proの販売は現時点では限定的であり、新領域がすぐに収益の柱になるとは限りません。しかし、アップルはこれまでも新市場を時間をかけて育ててきた企業であり、こうした「未来の成長オプション」を複数持っていること自体が大きな強みです。


アップルは、既存事業で安定した収益を確保しながら、AIや次世代デバイスによって新たな成長の芽を育てており、「まだ伸びしろが残っている企業」と評価される理由となっています。


リスク:それでも注意すべき点

1. AI競争の出遅れリスク

現在のAI市場では、MicrosoftやGoogleが生成AIを収益化し、クラウドや検索と結びつけて成長を加速させています。一方、アップルは「Apple Intelligence」を展開しているものの、直接的な収益貢献はまだ限定的です。このため、投資資金が他のAI銘柄へ流れやすく、株価が相対的に伸び悩む要因となっています。


2. 成長率の鈍化

アップルは依然として増収を維持しているものの、企業規模の拡大に伴い成長率は緩やかになっています。特にiPhone市場は成熟段階にあり、買い替え需要に依存する構造が強まっています。サービス事業も成長は続いているものの、以前ほどの高成長ではなく、全体として「安定成長型企業」へ移行している点には注意が必要です。


3. バリュエーションの高さ

アップル株はPER28〜30倍前後と、市場平均や過去水準と比べても高めの評価を受けています。この水準は将来の成長期待を織り込んでいるため、業績が市場予想に届かない場合、株価が調整するリスクがあります。特に金利上昇局面では、高PER銘柄は売られやすい傾向があります。


4. 規制リスク

欧州を中心に、App Storeの手数料や競争環境に関する規制が強化されています。これにより、これまで高収益を支えてきたサービス事業の収益構造が変化する可能性があります。今後も各国で規制が広がれば、長期的な収益性に影響を与える懸念があります。


5. コスト上昇・外部環境リスク

半導体や部材コストの上昇、サプライチェーンの不安定化、為替変動などもリスク要因です。特にアップルはグローバルに製造・販売を行っているため、地政学リスクや関税政策の影響を受けやすい構造にあります。これらは利益率の圧迫要因となる可能性があります。


よくある質問(FAQ)

Q1. アップル株は今からでも遅くない?

アップル株はすでに高い評価を受けているため、短期的な値上がり余地は限定的と見る向きもあります。しかし、安定した収益力と強固な顧客基盤を持つことから、長期投資の観点では今からでも十分に検討余地があります。特に定期的に分散して投資することで、高値掴みのリスクを抑えることが可能です。


Q2. 配当は魅力ある?

アップルは配当利回り自体は高くありませんが、継続的な増配と大規模な自社株買いを行っている点が特徴です。株主還元は非常に安定しており、インカムゲインよりも「総合リターン」を重視する投資家に適した銘柄といえます。


Q3. AIで負ける可能性は?

現時点ではAI分野において他社に先行されている部分はありますが、アップルはハードウェアとソフトウェアを統合した独自戦略を取っています。AIを単体で収益化するのではなく、既存製品やサービスに組み込むことで差別化を図っており、今後の巻き返し余地は十分にあります。


Q4. iPhone依存は危険?

iPhoneは依然として売上の中核ですが、サービス事業の拡大により収益構造は徐々に分散されています。加えてエコシステム全体で収益を生む仕組みが構築されているため、単純な「iPhone依存」とは言えない状態になっています。ただし、iPhoneの販売動向が業績に大きな影響を与える点には引き続き注意が必要です。


結論:アップル株を持ち続けるべきか

アップル株は短期的には、AI分野で先行する企業に比べて注目度が劣り、株価が伸び悩む可能性があります。しかし長期的に見ると、高い収益力に加え、サービスによる安定したサブスクリプション収益、そして強固な顧客基盤を持つことから、安定して利益を生み続ける企業である点は変わりません。


そのためアップル株は、急成長を狙う銘柄というよりも、「安定して勝ち続ける長期投資向きの銘柄」として評価するのが適切といえます。


免責事項:この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。