EBC研究所
要約
1月9日(木)、原油価格は米原油在庫の大幅な増加により下げ幅を拡大したが、主要産油国の枠組であるOPECプラスによる供給に対する懸念が下げ幅を抑えた。
1月9日(木)、原油価格は米原油在庫の大幅な増加により前日からの下げ幅を拡大したが、主要産油国の枠組であるOPECプラスによる供給に対する懸念が下げ幅を抑えた。
米エネルギー情報局(EIA)によると、ガソリン在庫は先週630万バレル増加し、アナリスト予想の150万バレル増を大きく上回った。原油在庫は95万9000バレル減少し、アナリスト予想の18万4000バレル減を上回った。
ロイターの調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の原油生産量は2ヶ月間増加した後、12月に減少した。アラブ首長国連邦での油田メンテナンスの影響は、ナイジェリアと他の加盟国の生産増加を相殺した。
2025年、原油は期待外れの年を経て好調なスタートを切ったが、多くのアナリストは、中国の需要低迷と非OPECプラス産油国の生産増加により、今年は供給過剰になるとの見方を維持している。
WTIのリアルタイムスプレッドは3ヶ月ぶりの高水準から下落し、楽観的な見方が後退していることを示した。一方、サウジアラビアは今週初め、アジアの顧客向けに出荷する原油価格を引き上げ、原油需要への期待感を示した。
米紙ワシントン・ポスト(WP)によると、トランプ次期米大統領の側近は、重要な特定分野の輸入品にのみ関税を課すことを検討している。しかし、トランプ氏自身は報道内容を否定し、今後の経済政策について不透明感が高まっている。
WTI原油は、3ヶ月間のレンジを突破したが、200SMA付近で勢いを失った。上昇トレンドラインを上回ることができなければ、さらに下落する可能性が高い。
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