要約
トランプ大統領の政策と南アフリカ政府への懸念が投資家の不安を招く中、ランドは木曜日も過去最安値付近にとどまった。
トランプ大統領の政策と南アフリカの市場寄りの連立政権が分裂するリスクが投資家を動揺させ、木曜日の不安な取引でランドは過去最安値付近で推移した。
連立政権の二大政党である ANC(アフリカ民族会議)と DA(民主同盟)は、予算案をめぐって激しく対立し、DAは議会で反対票を投じ、阻止しようと裁判所に提訴した。
南アフリカにとって中国は最大の輸出先であるため、米中間の報復的な貿易戦争は両国の経済に打撃を与えると予想されており、資源国通貨の重しとなっている。
トランプ大統領は、中国が報復関税を撤回しなければ50%の追加関税を課すと警告していたが、その警告を実行に移した。その後まもなく、中国は水曜日に米国製品への追加関税率を最大84%に引き上げた。
南アフリカは、物流上の制約、消費者支出の低迷、固定投資の低迷により、ほとんどのセクターが成長に寄与できず、第4四半期の経済成長率は最も鈍化した。
ブルームバーグの調査により、今年の経済成長率は1.7%と予測されている。それでも、このような結果は、世界でも最も高い失業率と貧困率に打撃を与えるには弱すぎ、政府の成長目標の3%を大きく下回るものだ。
ランドは、主要な心理的サポートである1ドル20ランド付近で下落した後、やや上昇した。ランドは2023年と同様に底を打った可能性があり、上昇リスクがあるとみている。
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