金価格は米関税発動を受けて下落

2025-02-03
要約

2月3日(月)、金価格はアジア時間の序盤に下落した。一方、米ドルは、トランプ大統領がカナダ、メキシコ、中国に新たな関税を課したことを受けて上昇した。

2月3日(月)、金価格はアジア時間序盤に下落した。ドナルド・トランプ大統領が週末にカナダ、メキシコ、中国に大規模な関税を課すことを発表したことを受けて世界貿易戦争への懸念が高まり、ドル高となったためである。

石油精製企業や中西部諸州からの懸念に応える形で、トランプ大統領はカナダからのエネルギー製品に10%の関税のみを課し、メキシコからのエネルギー輸入には25%の関税を課した。


金価格は先週、米国の関税をめぐる不透明感から、年初に最高値を更新し2800ドルをつけ、2024年3月以来最大の月間上昇を記録していた。


モルガン・スタンレーは1月、米ドルが優位にあるにもかかわらず、米ドル売りを選好するトレーダーは想像以上に多いと指摘した。米議会による財政交渉の長期化や、3月に向けてインフレ率が軟化する可能性が高いことが背景にあるという。


同社のストラテジストは、米ドル指数が第1四半期末までに105、年末までに101まで下落すると予想している。ブルームバーグの調査による予想中央値はそれぞれ108.7と106.9である。


パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、追加利下げを急ぐ必要はないと述べ、借入コストの引き下げを望むとするトランプ大統領の発言と食い違っている。

金価格のローソク足チャート

金価格は、2800ドルの大台を突破した後、利益確定売りの動きが見られた。しかし、関税の規模は広く予想されているため、金価格は2760ドルを上回る水準を維持すれば、心理的レジスタンスを再び試すことになるだろう。


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