HPとDellは上昇、米パソコン関連銘柄が買われる理由とは?
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HPとDellは上昇、米パソコン関連銘柄が買われる理由とは?

著者: 高橋健司

公開日: 2026-09-14   
更新日: 2026-09-14

HPとDellの株価は、AIインフラ投資の拡大を背景に上昇しました。9月11日の米国市場では、Dellが約12%上昇し、HPも約8%上昇。Oracleの好決算やAI向け設備投資の拡大を受け、サーバーやPC関連企業への買いが強まりました。


特にDellでは、直近四半期のAIサーバー受注が609億ドル、受注残が950億ドルに達しています。AIサーバー売上高の通期見通しも740億ドルへ引き上げられており、AIデータセンター需要が株価を支える材料となっています。


一方、HPはPC需要やAI PCへの期待が支援材料です。今後は、AI投資の継続性、PC需要、メモリ価格の上昇によるコスト負担が、HPとDellの株価を左右するポイントになりそうです。

HPとDellは上昇、米パソコン関連銘柄が買われる理由とは?

HPとDellの株価が上昇した背景

1. AIインフラ投資の拡大

HPとDellの株価上昇では、AIデータセンター向け投資の拡大が大きな材料となっています。Oracleは2026年度の設備投資を900億~950億ドルと見込んでおり、AIサーバーやネットワーク機器を提供するDellなどへの需要拡大が期待されています。9月11日の米国市場ではDell株が約12%上昇し、過去最高値を更新しました。

HP株価

2. PC・AI PC需要の変化

PC市場では、AI PCへの買い替え需要が広がっています。Omdiaによると、米国の2026年2QのPC出荷台数は前年同期比1.0%増の1,880万台となりました。一方、AI PCの比率は48.3%まで上昇しており、3Qには50%を超える見通しです。HPとDellにとって、従来型PCから高価格帯のAI PCへの移行が今後の重要な成長要因となりそうです。

Dell株価

3. メモリ高騰とPC価格上昇

一方、DRAMやNANDの供給制約はPCメーカーにとって注意材料です。Omdiaによると、米国PCの平均販売価格は2Q26に前年同期比12%上昇し、初めて1,000ドルを突破しました。価格上昇はHPやDellの売上高を支える一方、消費者の買い替えを抑制する可能性もあります。Omdiaは米国PC出荷台数が2026年通年で10.7%減少すると予測しており、今後は価格上昇が需要減少をどこまで補えるかが焦点です。


米パソコン関連銘柄の最新動向

2026年9月14日時点では、HPとDellの上昇を中心に、AIサーバー需要とPC市場の動向を比較すると分かりやすく整理できます。直近9月11日の米国市場では、Dellが約12%、HPが約7~8%上昇し、AIインフラ投資への期待が関連銘柄を押し上げました。

銘柄 直近の動向 主な材料 今後の注目点
HP Inc.(HPQ) 9月11日に約7~8%上昇 PC更新需要、AI PC、PC価格上昇 PC需要と利益率の改善
Dell Technologies(DELL) 約12%上昇、最高値更新 AIサーバー、データセンター投資 AIサーバー受注と受注残
Lenovo(0992.HK) PC大手として高いシェア PC・AI PC PC需要の回復とAI PC普及
Apple(AAPL) 米PC市場でシェア拡大 Mac、MacBook需要 Macの販売拡大と高価格帯需要
HPE(HPE) 約12%上昇、最高値更新 AIサーバー、ネットワーク AIインフラ投資の継続性
Super Micro Computer(SMCI) 9月11日に7.28%上昇 AIサーバー需要 サーバー部品の供給制約

PC市場では、2026年2Qの米国PC出荷台数が1,880万台、前年同期比1.0%増となった一方、2026年通年では10.7%減が予想されています。また、平均販売価格は前年同期比12%上昇し、1,000ドルを初めて突破しました。


特にDellとHPEはAIデータセンター投資の恩恵が大きく、HPはPC価格上昇やAI PC需要が焦点となります。Appleも米国PC市場で2Qの出荷台数が前年同期比32.1%増となり、関連銘柄の中で目立つ存在です。


米パソコン市場には注意点も

米パソコン市場は一時的に回復しているものの、2026年後半は需要減少と部品コスト上昇の両面に注意が必要です。


  • 2026年通年の出荷台数は10.7%減の見通し:Omdiaは、米国PC出荷台数が2026年通年で前年比10.7%減、下期だけでは18.4%減になると予測しています。2Q26は1.0%増でしたが、値上げ前の在庫確保による需要の前倒しが一因で、持続的な回復とは見られていません。

  • メモリ不足がコストを押し上げる:AIデータセンター向け需要の拡大によって、DRAMやNANDの供給が逼迫しています。IDCも、AI向けメモリへの生産能力シフトがPC向け部品の供給を圧迫していると指摘しています。

  • PC価格上昇が需要を抑える可能性:米国PCの平均販売価格は2Q26に前年同期比12%上昇し、初めて1,000ドルを超えました。HPやDellにとって価格上昇は売上高を支える一方、消費者や企業の買い替えを先送りする要因にもなります。

  • HPとDellは規模の大きさが強み:部品価格が上昇する環境では、大手メーカーほど調達力を生かしやすいとされています。そのため、PC市場全体が縮小しても、HPやDellが中小メーカーからシェアを獲得する可能性があります。


したがって、HPとDellの株価を見る際は、PC出荷台数だけでなく、AI関連需要による高価格製品へのシフトとメモリコストの上昇を合わせて確認することが重要です。


HPとDell、今後の株価を左右するポイント

① HP:AI PCとPC需要、コスト上昇への対応が焦点

HPでは、AI PCの普及や企業向けPCの買い替え需要が今後の株価を左右しそうです。9月11日のHPQ株は約7.3~8.4%上昇して52週高値を更新し、PC・サーバー関連株への投資家の関心が高まりました。


一方、メモリなど部品コストの上昇は利益率を圧迫する可能性があります。今後は、AI PCなど高付加価値製品への移行によって、コスト増加をどこまで吸収できるかが重要になります。


② Dell:AIサーバー需要と大型受注の消化が焦点

Dellでは、AIデータセンター向けサーバー需要が最大の注目材料です。直近の四半期ではAIサーバーの受注額が609億ドル、受注残が950億ドルに達し、2027年度のAI最適化サーバー売上高見通しも740億ドルへ引き上げられました。


さらに、RBC Capital MarketsはDellを「Outperform」と評価し、目標株価を640ドルとしています。もっとも、急速な株価上昇後だけに、高い期待がすでに株価へ織り込まれている可能性には注意が必要です。今後は950億ドルの受注残を実際の売上高へ転換できるか、AI投資が継続するかが焦点となります。


HPとDellは上昇、米パソコン関連銘柄は今後も買いが続く?

2026年9月14日時点では、AIインフラ投資の強さが追い風となる一方、PC市場そのものには減速懸念もあるため、強弱材料を分けて見ることが重要です。

観点 最新情報・データ 株価への影響
強気材料 DellのAIサーバー受注は609億ドル、受注残は950億ドル。OracleのAI関連設備投資も拡大 AIデータセンター需要がDellなどを押し上げる可能性
PC需要 米PC出荷台数は2Q26に1,880万台、前年比1.0%増 短期的には需要回復が支援材料
価格上昇 米PC平均販売価格は1,000ドル超、前年比12%上昇 売上高にはプラスだが、買い替え抑制には注意
弱気材料 Omdiaは2026年通年の米PC出荷台数を10.7%減と予測 PC市場全体の縮小が重しとなる可能性
金利リスク 米インフレを受け、FRBの利上げ観測が強まっている 高バリュエーションのハイテク株には逆風となる可能性
銘柄差 DellはAIサーバー、HPはPC・AI PCの影響が比較的大きい 同じ米パソコン関連銘柄でも株価反応に差が出る可能性

特にDellは9月11日に約12%上昇し、HPも約7~8%上昇するなど、AI関連ハードウェアへの期待が強まっています。


今後は、AIデータセンター投資が継続するか、PC価格上昇による売上増が出荷台数の減少を補えるかが、HPとDellの株価を判断する重要なポイントとなりそうです。


よくある質問(FAQ)

Q1. HPとDellの株価が上昇した理由は?

主な要因は、AIデータセンターへの投資拡大やAIサーバー需要への期待です。特にDellはAIサーバーの大型受注を抱えており、AI関連銘柄としての注目度が高まっています。


Q2. HPとDellは今後も上昇する?

AIサーバーやAI PCの需要拡大は追い風ですが、PC市場の縮小やメモリ価格の上昇などリスクもあります。今後の決算やAI関連需要を確認することが重要です。


Q3. 米パソコン関連銘柄で注目される銘柄は?

HPとDellのほか、Apple、HPE、Super Micro Computerなども注目されています。ただし、それぞれAIサーバー、PC、データセンターなど事業構成が異なるため、材料を分けて見る必要があります。


Q4. HPとDellの株価はどこで確認できる?

各銘柄の株価だけでなく、出来高、決算、AI関連受注、PC市場の動向などを合わせて確認すると、値動きの背景を把握しやすくなります。


まとめ

HPとDellは、AIサーバー需要やAI PCへの期待を背景に上昇しています。一方、PC市場の減速や部品コスト上昇には注意が必要です。


今後はAI関連需要とPC市場の動向を確認しながら、米国株CFDを活用して関連銘柄の値動きをチェックするのも一つの方法です。

免責事項: 本資料は一般的な情報提供のみを目的としており、いかなる金融、投資、その他の助言を構成するものではなく(また、そのようにみなされるべきではありません)、また、お客様が依拠する際の根拠となるものではありません。本資料に表明されている意見は、EBCまたは著者が、特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。